Google Analytics入門 第17回 お客さんはいったいどこで「飽きて」しまっているのか?
第17回 お客さんはいったいどこで「飽きて」しまっているのか?
かわち れい子
ケーススタディで学ぶGoogle Analytics活用
<Webサイト制作編>
書籍『Google Analytics入門』の厳選コンテンツをオンラインで公開する「Google Anaytics入門[ウェブ版]」、ここでは、Webサイトの作りがユーザーにとって使いやすいものになっているかを調べる事例を解説します。他サイトと比較することで、より具体的な対策をとることが可能になります。ユーザーのニーズに合わせて集客のできるサイト作りをしていきましょう。
ユーザー動線の改善については、入り口となっているページの把握が重要であると同時に、出口となっているページをつかむことも重要です。出口をつかむことで、ユーザーがあなたのWebサイトにとどまるようにしてみましょう。
「上位の離脱ページ」は、デフォルトでは離脱数の降順でソートされています。離脱率でソートすると、絶対数だけではない側面が現れることがあるので、離脱率でソートしてみましょう。
結果はこう読め!
ページの訪問数を、そこからほかのサイトへ出て行った数で割ったもの。「出口」となってしまっているページがわかる。
ここでは、Webサイトの中でのユーザーの動き(ページの遷移)を意味する。
あなたのWebサイトを訪問したユーザーが、あるページを訪問した途端にサイトから出て行ってしまうという、運営する側から見るとブラックホールのようなページがあります。ユーザーが満足してWebサイトから出て行ってくれていればよいのですが、そうとは限らないということは想像できると思います。重くてなかなか開かないページにいらついて、「もういいや」とウィンドウを閉じた、という経験はありませんか。あなたのWebサイトにも、もしかしたらそんなページがあり、ユーザーは満足せずに出て行っているのかもしれません。
離脱率トップ10に、Webサイトのトップページやコンテンツのトップページといったページがランクインしているケースがあります。ここにランクインしたインデックスページからユーザーがどこに移動しているのか、動線もあわせてチェックしましょう。インデックスページは、そこにあるコンテンツが一覧できる便利なページですが、ユーザーがその一覧に「自分の望む情報がない」と判断してしまうと、ユーザーはさっさと次の行動に移ってしまいます。
インデックスページからの離脱があまりにも多い場合には、そこに並ぶ情報を一度整理してみましょう。1つのコンテンツを何ページかに分割している場合は、どのページでユーザーが離脱してしまっているかについてチェックします。あなたのWebサイトで、ユーザーに提示している「次のページへ」というような誘導リンクが機能していない、ということも考えられます。そのような場合には、デザイナーと相談して、ユーザーを確実に次のページに誘導するようなデザインに変更してしまうというのも1つの方法です。
最近のテレビ番組は、CMに入った途端にチャンネルを変えてしまう視聴者の対策として、CMの前後でつながる話題を提供するようになっています。あなたのWebサイトでも「もっと見たくなる」ページ作りを工夫してみましょう。
POINT!
絶対数で比較するのではなく、割合で比較することによって見えてくることがあります。レポートを使いこなして、ユーザーの気持ちをつかみましょう。
※この記事は、以下で紹介している『Google Analytics入門』の第5章の内容をウェブ用に再構成したものです。
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- ユーザーはどんな環境であなたのウェブサイトを見ているのか?
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