こんな人たちはSEOの業界から追放するべきじゃないだろうか
SEOという作業については、標準的な定義がたくさんあるが、SEOの専門家とはどういう能力を持った人のことを言うのかについては、定義も解説もほとんど存在していない。僕の考えでは、SEOのプロとして分類され認定されるには3つの方法があると思う。「業務内容」「自任」「同業者」からの認定だ。
- 業務内容SEO業者とは、検索エンジン最適化を実践する人間である。
- 自任僕は職業としての仕事のうち、かなりの部分を検索エンジン最適化の業務に費やしている。したがって、僕はSEO業者である。
- 同業者の認定SEO業者のコミュニティが、その業績を認めてSEO業者の資格ありとみなした人物。
SEO業界というところは、こういったことにきわめて大らかで、実を言えば、誰でも自分の好きなように名乗ってかまわない(まあ、自称すればOKという点については、このあとで異論を唱えたいと思うが、僕は規制が必要だとは考えていない)。だけど、ほかの多くの業界、特に確立した長い歴史のあるところでは、客観的な要件を満たすことが必要とされている(弁護士や医師、警察官、エンジニア、政治家など)。
だから、SEOコミュニティも形式を整える方向へ進んでいくだろう。僕が思うに、その動きをもたらしているのはさまざまなイベントや組織、そして業界外部からの認知であり、次第に高まりつつあるSEO業務の価値や重要性だ。僕は、SEOコミュニティが大好きだ。僕はいつもSEOコミュニティから、インスピレーションを貰い、支援を受け、十分なお返しができないほどの多くのものを受け取っている。それでも、あえて少し意見を述べさせてもらいたい。
僕は、次に述べる3つの資質を備えていない人をSEO業者とは認めないし、僕自身がこの資質を示していないとしたら、業界から追放してもらいたいとも思う。
検索エンジンの働きの基礎について知識がある(単にSEOについてだけでなく、検索エンジンがどのように機能するかについても、基礎を知っている)。
Webサイトやページに効果的な変更を加え、効果を測定することによって、SEOを積極的に展開している。
検索結果に影響を与える変数や指標について、仮説を立ててテストすることを常に怠らない。
最近、僕はちょっと腹が立っているんだ。だって、真面目にSEOに取り組まなかったり、この技術に正当な敬意を払わなかったりする連中のせいで、僕らの仕事の品位がおとしめられているんだから。もっと言うなら、僕は、SEOの分野や業務にこうした枠をはめるべきではないと主張する人たちにもくみしない。検索エンジンを「最適化する」と言ってるくせに、知識もなく、積極的な取り組みも(効果測定も)しなければ、批判的に考えたり、ブレインストーミングをしたり、あるいは仮説を立ててテストしたりするということもやらないんじゃあ、不誠実どころか、恥ずべきことでさえあると思う。
厳しすぎるかな? もっと寛大になるべきだろうか? それとも、僕たちはコミュニティとして、SEO業者を名乗れるかどうかを認定する、仲間同士の評価基準を決めるほうがいいだろうか? そうだとしたら……こういった基準でいいと思うかい?
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