国内&海外SEO情報ウォッチ 「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、日本と海外の検索マーケティング情報をさらっとまとめて毎週金曜日にお届け。
海外&国内SEO情報ウォッチ

SEOテクニック都市伝説 など10記事(海外&国内SEO情報)

「SEO業者からの営業電話撃退法」「パンくずリストの正しい書き方」など10記事。

日本語で読めるSEO/SEM情報

  • キーワード調査ツールGoogle Insights for Searchの日本語版が登場
    (AdWords日本版公式ブログ)

    検索キーワード調査ツールとして提供されている「Google Insights for Search」の日本語版が公開された。AdWords広告向けとされているが、実際にはだれでも無料で使え、SEOのキーワード調査にもおおいに活用できる。これまでも日本語のキーワードを調査できていたが、インターフェイスが英語だったため、抵抗感があった人もいただろう。画面が日本語になったことにより、広く使いやすくなった形だ。

    なお利用の際には、ブログで解説されている次の3つのポイントに注意してほしい。

    • データは指定した条件でのサンプリングに基づく推測値
    • 数値は絶対値ではなく相対値
    • 指定した検索クエリの同義語、単数形、複数形は含まない

    今回、日本語化だけでなく将来予測機能も追加されているので、こちらも要チェックだ。

  • 都市伝説的SEOテクニック
    (SEO初心者のSEOブログ)

    SEO業界でまことしやかに知れ渡っているテクニックやスパムをバッサリ斬り捨た記事。たとえば、「正しいHTMLとCSSレイアウト」「IPアドレス分散による被リンク効果」「被リンクの量産やスパムサイトからの被リンクによるペナルティ」といったもの。

    「どこかで誰かが言っていた」SEOのノウハウを信じ込んでいるWeb担当者も多いのではないだろうか。SEOブログを運営している筆者が言うのも何だが、人から聞いた話ではなく、自分で確かめたデータを信じてほしい(Web担当者Forumに書かれている内容は信じても大丈夫のはずだが)。

  • 高速インデックス化がもたらすリンク構築への影響
    (インフォキュービックSEOブログ)

    リアルタイム検索という言葉を聞くことが多くなってきた。Twitterの影響もあるのか、各検索エンジンが、インデックスのスピード化に力を入れている。

    インフォキュービックでは、検索エンジンのインデックス化が高速化していくと、SEO施策におけるバックリンクの増加ペースに対して、今まで以上に注意を払う必要が出てくると指摘している。もっとも、自作自演のリンク構築に頼っていなければ、心配する必要はまったくないのだが。

  • SEO業者からの営業電話撃退法
    (京都のSEOコンサルタント松尾茂起のブログ)

    一般の人から「SEOは胡散臭い」と思われてしまう原因の1つに、一部のSEO業者による、たちの悪い営業電話がある。確かに、「SEO」を名乗ってはいるものの、質の低い業者は後を絶たず、そういった業者は営業電話に頼ることも多いようだ。

    そこで、SEO業者からの営業電話を受けたときに、ダメ業者を振り落とすための応対方法を、SEOコンサルタントの松尾氏が解説している。記事中にはSEOのノウハウも混じっているので、注意深く読んでみることをおススメする。

  • 国産Twitterツール×14
    (かちびと.net)

    私は先週、米サンノゼで開催されたイベント「SES(サーチエンジン ストラテジーズ)」に参加したのだが、インパクトの大きかった学びの1つに、Twitterの盛り上がりがある。米国ではすでに、TwitterはWebマーケティングに必須のツールになっていた。Web担でおなじみのSEOmozでも、SES参加者がセッション中にTwitterにつぶやいたメッセージを収集している。

    日本国内でリリースされた14個のTwitter系ツールをかちびと.netが紹介している。以前に投稿された「Twitter関連ツール・165個まとめ」と併せて読んでおくといいかもしれない。

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ

  • Google Insights for Searchで将来予測
    (Official Google Research Blog)

    日本語記事でも紹介したようにGoogle Insights for Searchが日本語版のインターフェイスになったが、それと同時に、いくつか新しい機能が追加された。その1つとして注目すべきものが、将来の検索需要の予測機能だ。

    予測機能はすべてのキーワードに適用されるわけではなく、トレンドのパターンに基づいて予測可能な一部のキーワードに限られるようだ。もちろん、日本語版でも利用可能だ。

    Google Insights for Search予測機能
  • パンくずリストの正しい書き方
    (WebmasterWorld)

    パンくずリスト(パンくずナビ)は、ユーザーが今サイトのどの場所にいるのかを案内する表示として、よく使われている。しかし、SEOを意識してパンくずナビにSEO対象キーワードを繰り返すのは、ペナルティなどの問題につながる可能性もあるとのことだ。

    次に示す2つの例でいうと、上のようにするよりも、下のようにするほうが安全だし、ユーザーにとっても見やすい。

    悪い例
    プラズマテレビ > パナソニック プラズマテレビ > パナソニック プラズマテレビ VIERA TH-P58V1
    良い例
    プラズマテレビ > パナソニック > VIERA TH-P58V1
  • やっぱりグーグルは、最初のアンカーテキストだけを評価対象にする
    (Burn Down Easy)

    グーグルでは、同じURLに対するリンクが1ページの中に複数あると、初めのアンカーテキストだけが評価対象になるという現象がある。Web担のSEOmozの翻訳記事でも、1年以上前に解説したことがある。

    この現象については、実験した人によっても結果が異なり、同論・異論がある。そこでBurn Down Easyブログが、再度検証を行った。結果は、やはり最初のアンカーテキストだけが評価された。

    コメント欄を見ると、予想どおり反論の声が書き込まれている。条件によっても変わってくるのだろうか。

  • 301リダイレクトを解除したドメイン名にサイトを作っても大丈夫?
    (High Rankings Forum)

    301リダイレクトを設定して、別のディレクトリやドメイン名に転送していた後、301設定を解除して通常の状態に戻してサイトを作成しても、何の問題もなくインデックスされるのかという質問が、High Rankingsのフォーラムに投稿された。

    結論は「問題なし」。301リダイレクトは「恒久的な移動」を意味するが、それは301リダイレクトが設定されている間だけである。いったん設定を取り除けば、検索エンジンの評価は普通の状態に戻るとのこと。以前の記事でドメイン名を移転した場合、旧ドメイン名はずっと保持する必要があるとの記事を紹介したが、それと併せて考えても納得だ。

  • 新興検索エンジンCuilが新生検索エンジンBingを分析
    (Cuil Blog)

    「Cuil(クール)」は1年前に生まれた新しい検索エンジン。グーグルの出身者が開始したサービスということで、Web担でも、前編後編の2回に分けて紹介した。

    そのCuilの公式ブログで、さらに後発の検索エンジンであるBingを評価する記事を公開していた。非常に長いエントリであるが、WebmasterWorldのフォーラム管理者のtedsterが、いくつかの重要ポイントをまとめている。

    • Bingでは2.9%がスパム、グーグルでは2.56%がスパム、ヤフーでは4.9%がスパム
    • Bingは、キーワードにマッチしたURLをより高く評価する
    • Bingは、最初のアルファベットが大文字になっているキーワードが出現するページを好む
    • Bingは、グーグルほど検索キーワードを修正しない(キーワード補正機能のこと)
用語集
AdWords / CSS / HTML / SEM / SEO / アンカーテキスト / インデックス / セッション / ディレクトリ / ドメイン名 / リアルタイム検索 / リンク / 検索エンジン / 被リンク
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