SEO Japanの掲載記事からピックアップ
海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
- SEO都市伝説、間違い、そして衆愚の鈍知
(Outspoken Media)米ニューヨークで開かれた検索マーケティングの一大イベント、SMX EastでSEOのエキスパートが数々のSEOの都市伝説を“斬った”。そのときの模様をアウトスポークン・メディアが伝えている。そのなかからいくつかを紹介する。
「PageRank=ランキング」 ⇒ ×
ツールバーのPageRankと本当のPageRankは違う。グーグルが使うPageRankはツールバーには現れない。「FlashはSEOの敵だから使うべきでない」 ⇒ ×
問題なのは、Flash自体ではなくてFlashの使い方。FlashバージョンとHTMLバージョンの両方を準備しておくことができる。サイト全体をFlashにするのはよくないが一部にFlashを使うのはいい。「ナビゲーションには、画像リンクではなくテキストリンクを使う」 ⇒ ×
テキストが適切ならテキストを使い、画像が適切なら画像を使えばいい。画像をリンクにするときはalt属性にキーワードを入れる。「h1、h2、h3タグを使うべき」 ⇒ ×
hタグとランキングの相関関係を主張する人もいるが、相関関係と因果関係は別モノ。SEO目的ではなく読みやすさを目的として使うべき。「一定のキーワード出現率を保ち1ページに250ワード以上書くべき」 ⇒ ×
言いたいことを伝えるのに必要な分だけ書いてキーワードを入れればいい。追い求めるのはパーセンテージではなく、伝えたいことをページに書くこと。「このパーセンテージにすればOK」というような魔法の数字は存在しない。「XMLサイトマップ=ランキング」 ⇒ ×
大規模なサイト、新しいサイト、コンテンツが頻繁に更新するサイトは設置したほうがいい。ただしXMLサイトマップなしでもインデックスされるようなサイト構造が理想的。「リンク購入=インデックス削除」 ⇒ ×
リンクを買ったことが知られたとしても、リンクを無価値にされるだけ。「直帰率はランキングに影響する」 ⇒ ×
すべてのサイトがGoogle Analyticsを導入しているわけではないから、直帰率を考慮に入れたら不公平。「SEOのゴールは上位表示」 ⇒ ×
SEOのゴールはお金を稼ぐこと(またはサイトのビジネス目的を達成すること)。
- グーグルの新しいキーワードツールの数字は信用できない
(Sphinn)グーグルが新しいキーワードツールを正式公開したことを先週の注目ピックアップで取り上げた。ところが新キーワードツールは信ぴょう性に欠けるようだ。米ニューヨークで先日開催されたSMX Eastという検索マーケティングのカンファレンスで新キーワードツールについてグーグル社員が語ったセッションのことを書いたブログ記事をきっかけに、SMXの主催者であるダニー・サリバン氏らがディスカッションしている。
それによると、新しいキーワードツールでは、明らかに事実とはかけ離れた検索数を返すこともあり、これはバグだろうとグーグルも考えているとのこと。また、商業的な意味合いを持つキーワードしか提示しなくなっており、以前は出ていたロングテールキーワードも出てこなくなっているようだ。
旧ツールでも、提示されたデータを信頼しすぎることは禁物だったが、新ツールでは、以前にもまして信頼性に乏しくなっているのかもしれない。
- Googlebotが架空ページをたどって404エラーを報告
(Google Webmaster Central Help Forum)Google Analyticsでは、PDFのダウンロードや動画再生ボタンのクリックなど通常のPVとは異なるユーザーのアクションを計測するのに、「_trackPageview()」という関数を使って、実在しないページへのアクセスを記録するという手法がある。
ところが、この_trackPageviewでの計測のために設定した架空のページURLをGooglebotがクロールしようとして、結果的に404エラーをGoogleウェブマスターツールでレポートしてしまっているというトラブルが米国版のグーグル公式ヘルプフォーラムに寄せられた。
グーグル社員のジョン・ミューラー氏は次のようにアドバイスした。
これが原因でランキングが下がることはないから心配しなくていいだろう。本当の404と区別がつかないようなら、架空ページを「/zzz/subdirectory/pagename」のように指定しておけば、並べ替えしたら「zzz」が最後に来るから見分けがつくだろう。実は筆者もまったく同じ現象を経験している。ミューラー氏はこういうが、検索順位に影響を与えないとしてもエラーを見るのは気持ちがいいものではない。質問者は数千のエラーがレポートに出ているそうだ。グーグルは、Javascript内に書かれたリンクも読めるようになっている。技術の進歩によるものだが今回のケースは思わぬ弊害と言えまいか。
ちなみに、こうした計測をするには現在ではイベントトラッキングという仕組み(_trackEvent()関数)を使うのがいいようだ。
- ウェブマスターツールのAPIは公開されているのか
(Google Webmaster Help Channel on YouTube)グーグルがグーグルウェブマスターツールのAPIを公開していることをグーグルのマット・カッツ氏がYouTubeビデオで紹介している。APIを使えばサイトマップの登録・削除やバックリンクデータのダウンロードなどを独自のツールに実装できる。API情報はこちらから入手可能だ。
グーグルウェブマスターツールの機能を利用できる便利な外部ツールを作成してそれを無料で公開したら、役に立つ有益なコンテンツとして注目を浴びサイトには大量の被リンクが集まるかもしれない。プログラミングができるなら挑戦してみてはいかがだろうか。
ただし残念なことに、「検索クエリ」や「サイトへのリンク」といった本当に欲しいデータは、まだ取得できないようだ。
SEO Japanの掲載記事からピックアップ
今週は検索システムを刷新したツイッターとSEOのためのブランディングをテーマにした記事をピックアップ。
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