SEO Japanの掲載記事からピックアップ
海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
- ページ表示速度とリンク切れの改善でアクセス2倍に!?
SEO目的じゃなくてもやればいい (Search Engine Watch)Work Coach Cafeというサイトのアクセスを数か月で40%上昇させたSEOを解説した記事。次の3つを施策したそうだ。
- 高性能のサーバーへ移転してページの表示速度をスピードアップ(15秒→5秒)
- リンク切れが5万本近くあったので修正
- 74万以上あった301リダイレクト(中には2度連続するリダイレクトもあり)を見直し
実行したのはこの3つの施策だけで、キーワードの最適化やリンクビルディングは行っていないとのこと。大規模サイトの事例ではあるが、被リンク集めにやっきにならないでも身近なところからできる施策でアクセスアップを見込める教訓になりそうだ。何よりも、こうした改善は検索エンジンがなくても訪問者にメリットがあるのが良いことだ。
- 「ユーザーは検索結果ページのどこを見ているのか」ヒートマップ
自然検索>右にある広告 (User Centric)米ユーザー・セントリック社が、グーグルとBingの検索結果でユーザーがどこをどのくらい見ているかを調べたアイトラッキングのデータを公開した。
被験者は、18~54歳の検索に慣れた24人のユーザーで、グーグルで4つの検索(インスタント検索は無効)、Bingで4つの検索を実行してもらった。次の表のような結果が出ている。
グーグル Bing オーガニック検索 100%が見た/合計14.7秒 100%が見た/合計10.7秒 上部の広告 91%が見た/合計 0.9秒 90%が見た/合計0.7秒 右側の広告 28%が見た/合計0.16秒 21%が見た/合計0.11秒 左側のメニュー 17%が見た/合計1.2秒 18%が見た/合計2.9秒 すべての被験者がもっとも長い時間をかけて見ているのは、オーガニック検索の結果だった。オーガニック検索の上に出る広告は90%以上が見ているが、右サイドに出る広告を見た人20%台に落ち込む。左サイドバーにあるナビゲーションメニューはさらに低く、20%を切っている。
- サブディレクトリで国ごとのサイトを運用するときのXMLサイトマップの分け方
グローバルサイトのウェブ担当者向け (Maile Ohye(maileohye) on Twitter)先日のSMX Westで、グーグルのマット・カッツ氏にこんな質問が尋ねられた。
異なる国を対象にしたサイトを「www.example.com/uk」「www.example.com/fr」「www.example.com/jp」のようにサブディレクトリで分けて運用しているとき、XMLサイトマップは1つにまとめて送信しても大丈夫なのか。マット・カッツ氏が担当のマイリー・オイェさんにふったところその場では明確な回答ができず、後日、ツイッターで次のように回答した。
サブフォルダでインターナショナルサイトを運用しているなら1つのサイトマップで送信できます。でも個別に分ければそれぞれのディレクトリインデックス数がわかります。XMLサイトマップを複数作成せずに1つにまとめて送信しても構わないが、ディレクトリごと(国ごと)に分けて送信すればそれぞれのインデックス状況を知ることができるということだ。
XMLサイトマップは国別に作っておいて、それらのXMLサイトマップをサイトマップインデックスファイルにまとめるのがスマートなやり方になるだろう。
- iframe内のリンクはPageRankを渡すのか
なるほど (WebmasterWorld)次の質問がWebmasterWorldに投稿された。
iframeの中にあるページのリンクはPageRankを渡したり、グーグルがたどったりするのか?返された回答を見ると、iframe内のページ(iframeの中で表示されているページ)がインデックスされていれば、そのページのリンクはPageRankを渡すし、グーグルのロボットはリンクをたどるとのことだ。しかし、親ページのiframeでsrc属性としてURLを指定していてもそれだけではリンク扱いされずインデックスされないため、iframe内ページ自体が被リンクを受けていなければいけないのではないかとのこと。
いずれにせよ、iframe内で表示されているページは親ページの一部ではなく、別のURLをもつ外部の別ページを埋め込んでいるに過ぎないということのようだ。となると、インデックスも、そこから受け渡すリンクジュースの量も、親ページとは別に扱われると思ったほうがよさそうだ。
ただし、グーグルのマット・カッツ氏のインタビュー(2010年)でのコメントによると、今後iframeの扱いが変わる可能性はあるかもしれないらしい。
- キーワードを含んだドメイン名 vs. ブランドになるドメイン名
成功の鍵はブランドの確立 (Google Webmaster Help Channel on YouTube)ドメイン名にキーワードを入れるのはどのくらい重要なのか?上の質問に対してグーグルのマット・カッツ氏が回答した。
回答を整理すると、次のような内容となる。
新しいドメイン名を取得するときには2つの考え方がある。
Twitterのように覚えやすくてブランドになるようなドメイン名。必ずしもキーワードを含んでいるとは限らない。
確実にキーワードを含むドメイン名(たとえば「buyviagraonline.org」というドメイン名は「バイアグラ」というキーワードを含んでいる)
どちらが良いのかは人によって意見が分かれるが、キーワードが入っていなければ成功できないなんてことはない。たとえば、次のようなドメイン名は成功している例だ。
zynga.com ―― ソーシャルゲームの大手だが、ドメイン名に「ソーシャル」も「ゲーム」も入っていない。
facebook.comやtwitter.com ―― ドメイン名に「ソーシャル」も「メディア」も入っていない。
yahoo.comやgoogle.com ―― ドメイン名に「検索」なんて入っていない。
すぐに思い出せて「ブランドになりやすい名前」は、キーワードを含んでいない傾向にある。逆に、キーワードを含んだドメイン名は、リンクが張られたときにアンカーテキストにキーワードが入りやすいメリットがある。
どちらを選ぶかは何を目的にするかによる。「どちらが良い」というものではない。
僕はブランドになりやすいドメイン名の方が好きだ。なぜなら、アンドロイドに関するサイトが15個あったとして、どれもドメイン名にAndroidが入っていたら埋もれてしまうからだ。ブランドとして覚えやすい名前だったらユーザーはまた訪問してくれるだろう。
TechCrunch(テッククランチ)もキーワードを含んでないし、Hacker News(ハッカー・ニューズ)は news.ycombinator.com という奇妙なドメイン名だ。Reddit(レディット)はソーシャルニュースのキーワードが入っていないし、Digg(ディグ)はとてもブランドになりやすいURLだ。
大きく成功したいのならば、ブランドになりそうなドメイン名を選ぶのがいいだろう。
日本語のサイトでは、キーワードをドメイン名に入れることができる状況が限られてくるだろうから、マット・カッツ氏が言うようにブランドとして覚えてもらえるようなドメイン名を選ぶのが得策だろう。
ちなみに、キーワードに完全一致したドメイン名がランキングに有利だという指摘はずいぶん前からあり、これを指摘されたマット・カッツ氏は2010年11月の米ラスベガスでのPubConでも、つい先日の米サンノゼでのSMX Westでも「調べてみる」と回答したのを筆者はその場で聞いている。同じ指摘が何度も繰り返されることから考えると本当に調整が入るのか筆者としては懐疑的だ。
SEO Japanの掲載記事からピックアップ
米サンノゼでのSMX Westに参加したその足で米サンフランシスコに向かった滝日氏が、コンバージョンをテーマにしたカンファレンスに参加し、レポートをブログで公開してくれた。そのうちの2本をピックアップする。
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