3位から950位に検索順位が激落ち、理由は?
海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
3位から950位に検索順位が激落ち、理由は?
質の低い類似コンテンツの量産 (Google Webmaster Central Help Forum)
ランキングが3位だったキーワードが950位あたりに今は落ちてしまいました。
ウェブマスターツールからは手動の対応は行なっていないという返事が来ました。
何が悪いのでしょうか?
上の質問が英語版のグーグル公式ヘルプフォーラムで投稿された。
グーグル社員のジョン・ミューラー氏が指摘したのは、都市名だけを入れ替えたほぼ同一のページだった。
赤の楕円で囲んだのが都市名だ。ここでは「Liverpool(リバプール)」だが、この部分を別の都市に入れ替えただけでほかはまったく同一のコンテンツのページが大量に存在している。限りなく重複に近い類似ページだとして認識されたのであろう。パンダアップデートによって低品質評価を受けたのかもしれない。
高品質なサイトを作るためのアドバイス(このリンクは日本語記事)を説明した公式ブログの記事をミューラー氏は併せて紹介した。
オリジナル性に乏しいページの量産は、ユーザーにも検索エンジンにも評価されない。そうしたことを、このコーナーでは多くの記事を通じて繰り返し伝えている。公式ブログのアドバイスを今一度見返しておくといい。
“半”隠しテキストはガイドライン違反になるのか
ユーザーの意思で見られるならOK (High Rankings Advisor)
表示・非表示を切り替える形式でテキストを隠す行為は、「隠しテキスト」としてグーグルのガイドラインに違反するのだろうか?
結論としては、適切に使えば問題はないだろう。極小のフォントを使ったり背景色に溶け込ませたりするような「検索エンジンには見えてもユーザーには見えない」純粋な隠しテキストとは異なり、どこかのタイミングでユーザーに見てもらうためのものだからだ。
たとえば、画面上の「+」マークや「詳細」リンクをユーザーがきちんと認識できるように設置してあり、それらをクリックすると、見えていなかったテキストが現れるような実装だ。「隠す」というよりも「しまっておく」という表現が当てはまるかもしれない。
ただし、パンダアップデートで評価を下げられたサイトのなかには、こうした「一部を隠しておく」テキストの仕組みが使われているサイトが多かったということなので、少しばかり気になるのも事実だ(ただし、そういう相関関係が見られたというだけであって原因になっているとは言えない)。
インデックスステータスとサイトマップに現れるインデックス数の違い
更新頻度と対象URLで差が出る (Search Engine Roundtable)
Googleウェブマスターツールでは、「インデックス ステータス」と「サイトマップ」との2つのセクションでインデックスされているURLの数を知ることができる。
しかし両者のレポートには違いがある。なぜだろうか?
Search Engine Roundtableブログのバリー・シュワルツ氏がグーグル社員のジョン・ミューラー氏とのウェブマスター向けハングアウトで理由を尋ねた。
ポイントをまとめると次のようになる。
- 通常、インデックスステータスのレポートは週ごとに更新される。したがってデータの反映が遅くなる。
- サイトマップのレポートは毎日更新される。
- インデックスステータスとサイトマップは、異なるインデックスのデータを基にしている。
- インデックスステータスに出てくる登録済みURLの数が少なくても、新しいサイトでは心配いらない。
筆者も偶然このハングアウトに参加しており、3番目について補足しておく。インデックスステータスのレポートはGooglebotがさまざまな手段で発見したすべてのURLが対象になる。一方、サイトマップのレポートはサイトマップで送信したURLだけが対象になる。
更新頻度の違いに加えて、対象となるURL数の違いよって両者のレポートに差異が出てくるのだと理解していいだろう。
1つのサーバーで複数サイトを運用してもグーグルにスパム扱いされることはないが……
問題ないが1つの良いサイトを作る (HRF SEO Forum)
こんな質問がHigh Rankings Forumに投稿された。
1台の専用サーバーで、異なる商品を扱うサイトを運用しても、グーグルにスパム扱いされないでしょうか?
フォーラム管理者のジル・ウェイレン氏は次のように回答した。
違う商品を売っている限りは、グーグルは気にしません。同一のIPアドレスだったとしても問題ないことです。
グーグルをだまそうとしていて同じサーバーで運用したくないというなら話は別ですが。
ウェイレン氏のアドバイスを受け投稿者は質問を再び投稿した。
「1サイズ大きめの女性服」や「ウェディングドレス用ガウン」のように服飾系の近いジャンルのサイトをいくつか別々に運営しています。グーグルを欺こうとするつもりはありません。
ウェイレン氏はこう反応した。
私だったら、1つのしっかりとしたサイトを作って、そのなかですべてのカテゴリをそれぞれ準備しますね。
そのほうが作成もプロモーションもしやすいでしょうし、存在感を大きくしてブランディングするにも都合がいいでしょう。
1つのサーバーで複数サイトを運用していても、それだけの理由でグーグルが問題視することはない。しかし似通ったサイトをいくつも運用していて度が過ぎているようなら、たとえサーバーが異なっていたとしても要注意としてグーグルにマークされるかもしれない。
もっともグーグルうんぬんよりも、ウェイレン氏が言うように1つのすばらしいサイトを作り上げることにまず専念するほうが、結果的には成功への近道になるだろう。
ツールバーのPageRank表示をグーグルはどうしてやめないのか
利用する一般ユーザーがまだまだ多いから (Google Webmasters on YouTube)
グーグルツールバーで確かめられるPageRank表示をグーグルが提供し続ける理由を、マット・カッツ氏が説明した。
サイトの評価を判断するためにツールバーのPageRankを利用しているのは、サイト管理者やSEO関係者だけではない。たくさんの一般ユーザーが使っている。みんなが思っている以上に、非常に多くのユーザーが使っているんだ。
でもChromeブラウザはツールバーを内蔵していないし、IE 10はアドオンとしてのツールバーをサポートしていなかったと思う。
今後、ツールバーのPageRankを利用するユーザーが減っていって、この機能を維持することに労力をかけるほどではないと僕たちが判断したら、そのときは終わりにするかもしれない。
だけど、利用するユーザーがたくさんいる限りは提供を続けるよ。
多くの一般ユーザーがツールバーのPageRankを今でも使っているとカッツ氏は言うが、ないと困るほどみんなおおいに頼りにしているのだろうか。正確なデータを反映していないツールバーのPageRankに固執してしまうサイト管理者や高PageRankを売りにしたリンク販売などの弊害を考えると、「さっさとやめてしまえばいいのに」と個人的には思う。
もちろん一般ユーザーがツールバーのPageRankをサイトの評判を知る目安にすることは何ら問題ない。しかし、ウェブ担当者がツールバーのPageRankの数字に固執することには、デメリットばかりが目立つ。ツールバーのPageRankが今でも気になって仕方がないとしたら、ツールバーのPageRankについて書かれたウェブマスター向け公式ブログの記事をもう一度よく読んでほしい。
SEO Japanの
掲載記事からピックアップ
SEO業者選定とコンテンツマーケティングを扱った記事を今週はピックアップ。
- SEO業者の善し悪しを判断する5つの方法
賢い選択をできるように - コンテンツは選んで引っかけろ
あらゆるものごとをコンテンツのアイデアにする
ソーシャルもやってます!