Web担当者の必携ソフト「MyJVNバージョンチェッカ」に「for .NET」登場
今日は、セキュリティネタです。興味ない人も、ぜひ見ていってください。だって、ほとんど手間をかけずに、自分のパソコンのセキュリティに一定の安心感をもてる便利なソフトの情報なのですから。
ウイルスに狙われる「穴」があいてないか無料でチェック
あなたのパソコンが、ウイルスなどに狙われる抜け穴(ぜい弱性)が残った状態になっていないかを簡単にチェックしてくれる便利なソフトがあります。
それが、「MyJVNバージョンチェッカ」。IPA(情報処理推進機構)の提供する、無料でダウンロードして使えるソフトです。Flash PlayerやJREやQuicktimeやAdob ReaderやFirefoxといった主要なソフトがインストールされている場合に、最新版かどうかをチェックしてくれます。
ウイルス対策ソフトは、パソコンにウイルスが入り込んでしまっていないかをチェックするものですが、このMyJVNバージョンチェッカは、「ウイルスが入り込む穴があいた状態になっていないか」を確認するものです。
Web担でも以前にWeb担当者が利用すべきセキュリティソフトとして紹介していますが、より安全に使えるバージョンが出ました。その名も「MyJVNバージョンチェッカ for .NET」。
使い方は簡単。ダウンロードしてインストールするだけ。上記ページに書かれているとおりにすれば、すぐに使えます。
一昔前にあった「ガンブラー」のような悪意あるソフトウェアのせいで、あなたのサイトが改ざんされていまうといったことがないためにも、この「MyJVNバージョンチェッカ」は、Web担当者にとってマストアイテムだと言っていいと思いますよ。
セキュリティチェックのためにぜい弱性リスクを作らなくていい
なぜ既存の「MyJVNバージョンチェッカ」があるのに、わざわざ「for .NET」を紹介するのでしょうか。
それは、「セキュリティチェックのために、必要のないぜい弱性リスクを抱えなくても良くなった」からなのです。
どういうことかというと、以前の「MyJVNバージョンチェッカ」は、Javaで動作していました。つまり、利用するにはパソコンにJavaランタイムをインストールする必要があったんですね。
でも、このJavaランタイムというのが、けっこうなセキュリティリスクなんですよ。しばしば致命的なセキュリティ上の問題が発見されるので、ぶっちゃけ、必要ないならパソコンにインストールするべきではないもの。
つまり、以前のMyJVNバージョンチェッカは、「セキュリティチェックをするために、セキュリティ上のリスクを増やす」という、本末転倒というか、自己矛盾というか、そうした部分があったのです。
しかし、今回リリースされた「MyJVNバージョンチェッカ for .NET」は、Javaランタイムを使わないので、そうした問題がありません(少なくともWindows Updateをちゃんとやっていれば)。
スタートメニューに登録して使う場合はちょっと工夫が必要
JRE不要で便利に使えるMyJVNバージョンチェッカ for .NETですが、微妙に不便なところがあります。起動するためのGUI用スクリプトファイルをスタートメニューなどに登録して使おうとすると、うまく動作しないのです。
対策をするには、GUI用スクリプトファイルの2行目に、次のような呪文の行を追加すればいいだけなのですが、
cd /d %~dp0
残念ながらこのソフトはオープンソースではなく著作権のあるものなので、上記のように修正して使いましょうとは推奨できないのです。
IPAさんがそこらへんを修正したバージョンをリリースしてくれればいいのですが……。
今まで必要ないのにJREをインストールして以前のMyJVNバージョンチェッカを使ってた方は、もうJREをアンインストールしてしまって問題ありません。
もし、今までMyJVNバージョンチェッカを使ったことがなかった方は、ぜひ使ってみてください。社内ルールでインストールが制限されていても、情シスと折衝してインストール可能にしてもらう価値があると思いますよ。
もし、あなたがMacユーザーの場合は……すいません。また別の手段を探してくださいませorz
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