ユーザーが知りたい情報を増やしてホームページに集客する方法(第3回)
前回の「第2回:Google アナリティクスを使うとどんなことがわかるの?※「はじめてWEB」は
サービスを終了しました」では、
- どんなお客さまが
- どんなきっかけでホームページに来て
- ホームページのどこを見てくれたのか
といった情報の調べ方を紹介しました。
みなさんのホームページには、1日にどのくらいのアクセス数があるかわかるようになりましたか?
アクセス数はわかったけど、「1日10人(ユーザー)以下しか訪問されていない...」という方もいらっしゃるかもしれませんね。
「Google アナリティクスを使って、ホームページを分析、改善しよう!」と思っても、ホームページが見られていなければ、分析に必要なデータは集まりません。
どうしたらホームページを見てもらえるようになるの?
ホームページを見てもらうためには、集客が必要です。
- 検索結果の上位に表示されるように対策(SEO)をする
- 他のホームページやブログで紹介してもらう
- インターネット上に広告を出す(リスティング広告など)
- FacebookやTwitterなどのSNSで宣伝をする
- メールマガジンを配信する
など、様々な集客方法があります。
その中のひとつに「ユーザーが知りたい情報(コンテンツ)を増やす」という方法があります。
ユーザーが知りたい情報をきちんと載せてあれば、検索結果に表示されやすくなります。また、他のホームページやブログでも紹介してもらえるようになり、結果アクセスされるホームページになります。
逆に、知りたい情報が載っていなければ、検索結果には表示されず、ユーザーはそのホームページに訪れることはないため、アクセスされないホームページになってしまいます。
ユーザーが知りたい情報ってどうやって増やすの?
今回から、名古屋・新栄にある、国産黒毛和牛100%「生」ハンバーグで有名な「グリルアラベル 名古屋分店」さんにご協力をいただけることになりました。
アラベルさんは、Jimdoを使ってホームページを運用されています。この連載では、実際にアラベルさんのアクセス解析をしながら、改善をしていく様子をご紹介していきます。
それでは、アラベルさんを例に、ユーザーが知りたい情報の増やし方を説明します。
1. お店の情報を掲載しましょう
名古屋でハンバーグのお店を探している人に、「どんなお店なのか」「どんなメニューがあるのか」「何時からやっているのか」「どこにあるのか」「予約はいるのか」といった、店舗・商品・サービスの情報をきちんと伝えましょう。
- メニュー、ランチ、ディナー、ドリンク、デザート
- 材料、原産地、品質、安全性、量、カロリー、アレルギー
- 店内の雰囲気、席数、個室、テーブル、カウンター、ソファー
- 料金、割引クーポン、クレジットカードの使用可否
- 営業時間、定休日、ランチ営業、臨時休業
- 住所、電話番号、地図、最寄り駅、駅からの距離、駐車場の有無
- 予約受付、貸切受付
- 利用シーン、客層(家族連れ、カップル、団体)
- 禁煙・喫煙 etc.
ユーザーは「信頼」できる情報を求めています。「情報の鮮度」「運営者情報」「第三者の評価」も掲載しましょう。
- 更新日時
- オーナーやスタッフの情報
- お客様の声
- メディア掲載情報(雑誌やTV、ホームページで紹介されたなど)
どんな情報を載せていいかわからない場合は、以下のホームページを参考にしてください。様々な業種のホームページが載っています。
2. お客さまからいただいた質問を掲載しましょう
電話や店頭でいただいた質問は、「ユーザーが知りたい情報」そのものです。
- おすすめ、人気メニューはどれですか?
- 子供を連れていっても大丈夫ですか?
- ベビーカーは入れますか?
- 何時頃が空いてますか?
- 今日は営業していますか?
- ラストオーダーは何時までですか?
- テイクアウトはできますか?
- このドレッシングは販売していますか?
- オープンしたのはいつですか?
- 誕生日や記念日のお祝いはできますか?
「よくある質問」のページを作成するか、内容によっては新しく1ページ作成してもいいですね。
検索キーワードから、ユーザーの疑問・質問を考える
検索した時に自動で出てくるキーワードから、検索ユーザーの疑問・質問を読み取ることができます。「Googleサジェスト」といって、キーワードを入力すると、次に入力される単語を予測してくれる機能です。
「名古屋 ハンバーグ」と入力した場合、以下のような単語が出てきます。
この中で「名古屋 ハンバーグ デート」と検索しているユーザーを想像してみましょう。
「彼女とのデートに名古屋で美味しいハンバーグが食べられるお店はないかな?いいお店を見つけて彼女に喜んでもらいたいなー 」
という男性ユーザーだと仮定し、「ふたりで楽しめる人気のコースメニュー」のページを作成した場合に、
「このお店はカップルで利用する人も多いんだな、ふんふん、女性にはアボカドのトッピングが人気なのか、あー女の子ってなぜかアボカド好きだよねぇ、確かに彼女も好きそうだな。ふんふん、お酒は無添加ワインがオススメなのか、彼女健康志向だから喜びそうだな、スイーツは自家製プリンか、これは美味しいそう(俺も食べたい)。雰囲気も落ち着いてるから、ゆっくりできそうだな。人気ありそうなお店だから予約しておくか。」
といったように、当日のデートをイメージをしてもらうことができます。
ユーザーに合わせて利用シーンがイメージしやすいコンテンツを作成することで、「ユーザーの知りたい情報」を増やすことができます。
関連するキーワードは、まとめて一覧で取得できるツールがあるので、ぜひ使ってみてください。
3. 競合のお店と比べてみましょう
競合や近隣のホームページを調べてみます。
例えば、「名古屋 ハンバーグ」や「名古屋 ランチ」で検索します。みなさんもご自分のお店にあったキーワードで検索してみてください。
競合のホームページと比べて、自分のホームページに不足している情報はありませんか?もしあるようなら、情報を追加しましょう。
また、自分のお店だけが提供できる商品やサービスはありませんか?もしあれば、それは強みになるかもしれません。ホームページだけでなく、実際の店舗とも比較をしてくださいね。
飲食店であれば、食べログで、同じジャンルや競合の口コミもチェックしましょう。ユーザーのニーズが発見できます。
まとめ
「Google アナリティクスを使って、ホームページを分析、改善しよう!」と思っても、ホームページが見られていなければ、分析に必要なデータは集まりません。
ホームページを見てもらえるように、
- 店舗情報、商品、サービス内容
- 電話や店頭でいただいた質問、検索ユーザーのニーズ
- 競合と比べて不足している情報、自分のお店だけが提供できる商品やサービス
を掲載して、ユーザーが知りたいコンテンツ(情報) を増やしましょう。
重要なのは、そうして掲載した情報が、ユーザーが知りたい情報なのかどうかは、検証をしてはじめてわかる、ということです。
そこでGoogle アナリティクスを使って、追加したコンテンツ(情報)が本当に集客に役立っているかを分析します。
次回は、ホームページを分析・改善する上で重要な「ホームページの目標設定」について、紹介します。
このコーナーのコンテンツは、KDDI提供の情報サイト「はじめてWEB」掲載の「エキスパート(専門家)コラム」の情報を、許諾を得てWeb担の読者向けにお届けしているものです。
※「はじめてWEB」のオリジナル版は掲載を終了しました
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