【コレわかる？】運動するとぐっすり眠れるのは、因果関係？｜相関関係と因果関係の違い

何の因果か、友達の結婚式で、余興のトップバッターを務めることになったよ。

懐かしすぎる！ スケバン刑事だよね（アユムさんって本当に平成生まれ？）。意味としては「なんでこうなったのかよくわからないけど、警察の手先」だってことだよね。

じゃあ、ビジネスシーンでもよく使われる因果関係ってどんな関係かわかる？

早速、前回学んだことを活用しようとしていていいね！ ところで、相関関係と因果関係は取り扱い要注意で、関係界隈では有名なんだ。
たとえば、「キャンペーンの回数が増えると売上が上がる」というデータがあったとしよう。これを安易に因果関係と捉えてしまうと、誤った施策に繋がる可能性があるんだよ。

相関関係と因果関係について、調べてみてね。両者の違いを知ったら勝者！ 相関で広がる世界は壮観だ♪

何の因果か……。

ぬ。因果関係とは、なんらかの原因とその結果の関係を指します。

風が吹けばなんとやらも、因果関係といえば因果関係ですね。

確かに、相関関係も因果関係も、2つの現象の関連性をあらわす言葉ですが、実は、相関関係があるからといって、因果関係があるとは限らないんです。

前述しましたが、因果関係とは「なんらかの原因とその結果の関係」を指します。相関関係と因果関係は、似ているようで大きく異なるものなんです。

2006年のある大学生を対象にした研究では、日常的な運動と睡眠の質との間に相関関係があることがわかっているんですって。特に、日常的に軽い運動をしている人ほど、睡眠困難や日中の眠気が少ない傾向にあるんだそうです。
参考「主観的な睡眠の質と身体活動および心理的適応との関連」心身医・第46巻 第7号（※ 以降の会話は、この論文の内容および発表時点における前提で進みます）

そこが重要なポイントです。運動と睡眠には、相関関係はあっても、因果関係があるとは言い切れないのです。

運動と睡眠の質の間には正の相関関係が見られましたが、「運動が睡眠の質を向上させる」という直接的な因果関係を証明するには至っていないとあったので、因果関係があるとはいえないのです。

そのたとえ、よくわかりません。たとえば、睡眠の質が良いからこそ適度な運動ができる可能性や、働く時間といった、運動にも睡眠にも影響し得る、第三の因子がある可能性があるかもしれませんね。 

これを本当に確かめるには、同じような条件の人たちをランダムに2つのグループに分けて、一方だけに運動してもらい比較するなどの実験が必要です。

はい。本当に因果関係があると言えるためには、以下の3つが重要です。

1. 原因が結果より先に起きていること（運動すると眠れる）
2. 原因と結果のつながりを具体的に説明できること
3. 結果に影響する他の要因（交絡因子）がないこと

とはいえ、直接的な因果関係がハッキリしなくても、運動と睡眠に相関があるのは事実で、運動にはメリットがあると思います。ぜひ運動しましょう。

引き締まった体にしたくて、ジムに通っているのですが、終わった後についついビールを飲んでしまって、カロリー±0です。そして、なかなか引き締まりません。運動と体重、ビールと体重のそれぞれの相関は…打ち消しあってそうです……。