起業への関心が高いのは30代、シニア層も4人に1人が「起業に関心あり」【freee調べ】
freeeは、20~69歳の有職者を対象に「起業」に関するアンケート調査を実施した。50歳~69歳による「シニア起業」に焦点を当てている。
起業への関心が高いのは30代、シニア層も4人に1人が「起業に関心あり」
まず、「あなたは起業に関心はありますか(ありましたか)?」というアンケートを6,683人に行った。
「現在起業に関心がある」「今はないが以前は関心があった」「既に起業している」「起業に関心がない」の4つから回答を選んでもらった結果、「起業への関心」を持っている年代は30代がもっとも起業意向が強く、42.4%の人が「すでに起業している」もしくは「起業に関心がある(あった)」と回答した。
各年代では、20代で39.5%、40代で37.4%、50歳以上でも28.7%が「起業に関心がある」と回答した。
あわせて「現在起業に関心がある」と回答した1,040人(起業関心層)に絞り「3年以内に起業を実現したい」とした人を集計。年齢が高いほど数字が高くなった。これは、若年層よりもシニア層のほうが、より具体的な起業イメージを持っているとともに、“残された時間”を意識しているためと考えられる。
続いて、6,683人から「現在起業に関心がある(現在意向者)」、「今はないが以前は関心があった&既に起業している(経験者を含む過去意向者)」、「起業に関心がない(非意向者)」から300人をそれぞれ抽出。
現在意向者と過去意向者の600人(起業関心層)に対して「なぜ起業しようと思ったか」を聞くと、「自由に仕事がしたかった」46.0%が最多。以下「収入を増やしたかった」34.5%、「趣味・特技を生かしたかった」23.3%が続く。シニア層では、「退職後年金以外の収入も得たいから」23.7%が3位となった。
不安要因はもっぱら資金面
起業関心層に「起業に対して不安に感じていることで、起業に踏み切れない(なかった)要因」を聞くと、1位「自己資金の不足」52.3%、2位「資金の調達の難しさ」39.3%、3位「収入減など失敗したときのリスクが大きい」37.8%が上位となった。20代では、資金面の他に「起業の方法が分からない」40.3%、「各種手続きが煩雑そう」38.9%という回答も多い。
「起業に関心がない」と回答した300人に対して「どの不安要因が解消されればあなたは起業したいと思いますか」と聞いても、「自己資金の不足」25.0%、「収入減など失敗したときのリスクが大きい」23.7%が上位となった。
尊敬する起業家、若年層は「孫正義・堀江貴文」、シニア層は「松下幸之助・本田宗一郎」
続いて、起業関心層に「尊敬する起業家・実業家」を聞くと、20代「孫正義」、30代「堀江貴文」、40代とシニア層で「松下幸之助」がそれぞれトップだった。「スティーブ・ジョブズ」「本田宗一郎」もランクインしている。
また起業関心層に「起業したいと思っている(思った)職種」について聞くと、20代では「医療・福祉」13.9%、「生活関連サービス・娯楽業」12.5%が人気だったが、30代・40代・シニア層は「小売業」がトップとなった。シニア層では、「コンサルタント業」13.7%も同率1位で、キャリアで得たノウハウを活かしたい意向が見てとれる。
調査概要
- 【調査対象】20~69歳の有職者男女(シニア層は、50歳~69歳の回答者を指す)
- 【調査方法】インターネットアンケート調査
- 【調査期間】2019年8月30日~9月2日
- 【回答数】全体数6,683人、起業に関心がある層1.040人、6,683人から900人を抽出調査
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