BtoB企業のeメールマーケ、課題は「予算・コンテンツ・リソースの不足」【IT-Comm調べ】

eメール配信の現状の目的は、「案件(商談)の創出」より「顧客との関係性強化」。

ITコミュニケーションズとB2Bマーケティングは、共同で「BtoB企業におけるeメールマーケティングに関する実態調査」を実施し、調査レポートを公開した。eメール配信によるマーケティング・営業活動の目的、eメール配信のメリット、使用しているツール、eメール施策の重要度や現在の課題を聞いている。

BtoB企業のeメールマーケの目的、現状は「商談創出」より「関係性の強化」

回答者のうち、eメールマーケティングを行っているBtoB企業94社に、その「目的」を聞いた。その結果1位は「顧客との関係性強化」72.3%、2位「新しい商品/サービスの案内」62.8%、3位「見込客との関係性強化」58.5%がトップ3となった。BtoB企業での成果と言える「案件(商談)の創出」は39.4%に留まっている。

次に、eメール配信で計測している評価指標ごとに「その重要度」を聞くと、「クリック率(回帰率)」が66.0%と一番高く(非常に重視している+重視しているの合計)、ほぼそれに並んで「開封率」64.9%、次に「コンバージョン率(資料請求など)」58.5%が続く。ただし「非常に重視している」に限ると、「コンバージョン率(資料請求など)」25.5%が最も高い。

課題は「予算・コンテンツ・リソースの不足」

さらに、eメール施策における「課題」を聞くと、「予算の不足」38.3%、「コンテンツの不足」37.2%、「配信・運用に関するリソース不足」33.0%が上位となった。「期待する成果が得られていない」「改善活動が出来ていない」「効果測定が出来ていない」といった以前に、そもそもの予算やリソースが足りず、コンテンツも足りず、悪循環に陥っている可能性が考えられる。

調査概要

  • 【調査対象】BtoB企業の広報、マーケティング、販促・企画に携わる20歳~59歳までの男女
  • 【調査方法】Fastaskモニター会員に対するWebアンケート
  • 【調査時期】2019年10月18日~25日
  • 【回答者数】238名(そのうち、eメールマーケティングを行っている企業に勤めているのは94名)
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