「収入と貯蓄」に関する考えを6年前と比較、「20~30代未婚男性」の目立つ特異性【アスマーク調べ】
20~30代未婚男性で“貯蓄しない層”が大幅増、収入にも満足しているが同年代女性は不満が増加。
2021/12/21 8:00 調査/リサーチ/統計 | 調査データ
アスマークは「収入と貯蓄に関する調査(2021年)」の結果を発表した。2015年に公開した「収入と支出に関するアンケート調査」から収入・貯蓄に関する項目をピックアップして、2021年版として調査を実施し比較を行っている。回答サンプル数は800人。
男性20~30代未婚層で「貯蓄をしない」人が大幅に増加
まず、「現在の貯蓄総額」(土地や株や資産など、現金ではない資産は除く)を聞くと、2015年度に比べ、貯蓄総額が少ない(200万円未満)層が、かなり減少している。性年代・未既婚別でみると、「男性20~30代既婚」「女性20~30代未婚」「女性40~50代既婚」層で貯蓄総額が増加傾向を見せた。
そこで「毎月の貯蓄額」(ボーナスを除く1か月平均)を聞くと、「1万円未満」層が少なくなっていた。性年代・未既婚別では「女性40~50代未婚」で額面が伸びている。一方で、「男性20~30代未婚」は、10.0%→24.0%と「貯蓄をしない」層が大幅に増加したことが明らかとなった。
そこで「貯蓄をしている理由」を選択式(複数選択可)で聞くと、「老後資金のため」が増加しており、特に既婚者での増加傾向が顕著だった。しかしここでも「男性20~30代未婚」が唯一、老後資金のために貯蓄をする傾向が低くなっていた。
最後に「自身の収入に対する満足度」を選択式で聞くと、不満が減少傾向だったが、満足している人は増えておらず、中間層が目立つ脚気となった。ここで「男性20~30代未婚」を見ると、収入への満足度が高まっていることも明らかとなった。一方同年代である「女性20~30代未婚」は満足度が低くなっており、差異が目立つ結果となった。
調査概要
- 【調査対象】全国の20~50代男女有職者(未婚・既婚は、離死別を除く)
- 【調査方法】Webアンケート
- 【調査時期】2021年11月4日~8日
- 【サンプル数】800
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