ファミマがコンビニ初のカップとふた一体型「完全紙カップ」のコーヒー販売を実証実験

社員を対象に本社店舗で1カ月間、全店展開したプラスチック削減効果は年間約250トン

ファミリーマートは、カップとふたが一体の紙製カップでコーヒーを提供するため、社員を対象にした実証実験を本社ビル(東京都港区)の社員専用店舗で2月7日から1カ月間実施する、と2月7日に発表した。「FAMIMA CAFÉ」の定番商品「ブレンドS」を完全紙カップの「the good cup」に変更してプラスチック削減に取り組む。カップとふた一体型の紙カップの導入は、コンビニエンスストアで初めてとなる。

ファミリーマート全店でブレンドS(110円)を完全紙カップに変更した場合のプラスチック削減効果は年間約250トンを見込む(21年度比)。the good cupはChoose Planet A(本社・香港)が特許出願中の製品。公式SNSで紹介動画を1月31日に公開すると「分別が楽で使いやすそう」と賛同意見の一方で、「紙の味がコーヒーに影響が出ないか心配」などの意見が集まった。これらの意見を社員専用店舗で実証実験して検証する。

ファミリーマートはプラスチックの削減を重要な社会的課題と考え、使用量の削減や環境に配慮した素材への切り替えに取り組んできた。2020年2月には環境に関する中長期的目標「ファミマecoビジョン2050」を策定。持続可能な社会の実現に貢献するため、30年と50年に向けた中長期目標を設定し、「温室効果ガス(CO2排出量)の削減」、「プラスチック対策」、「食品ロスの削減」の3つのテーマに取り組んでいる。

全店展開時のプラスチック削減効果は年間約250トンを見込む
完全紙カップ
「ファミマecoビジョン2050」の概要
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