地方移住に興味はあるけど「転勤辞令」が出たら? 従う・断る・退職する人の割合が判明【Job総研調べ】
パーソルキャリアが運営する調査機関「Job総研」は、「2025年 人口移動の実態調査」の結果を発表した。現在の勤務地や勤務地による満足度、はたらく地域と年収の関係、また転勤辞令による選択、そして支援金の有無による地方移住の検討などについて、全国男女(20~50代)461人が回答している。
都内の家賃は過去最高、転出超過による少子化も進み「勤務地選び」が課題に
まず「現在の勤め先地域」を聞くと、「東京都」47.9%、「神奈川県」6.1%、「千葉県」3.0%、「埼玉県」1.7%で、“1都3県”だけで計58.7%と過半数を占めた。
そこで1都3県に勤めていると回答した271人に「現在の仕事の満足度」を聞くと、「とても満足」15.1%、「満足」25.5%、「どちらかといえば満足」38.7%で、合計79.3%が満足。その他の地域の190人にも同じ質問をすると、「とても満足」15.3%、「満足」25.8%、「どちらかといえば満足」36.8%で、合計77.9%とほぼ違いはない。

あらためて全体に「もし今、仕事をする地域を選ぶなら」と聞くと、「1都3県派」70.2%が多くなる。内訳は「断然1都3県」27.9%、「1都3県」17.4%、「どちらかといえば1都3県」24.9%で、年代別では20代78.3%が最多だった。

現在の年収との関係で見ると、「1都3県」を選んだ人の年収は「301万~500万円以下」73.5%が最多。その理由でも「給与が高くなる」56.5%が最多で、給与水準への考慮が勤務地選択に影響していると考えられる。

地方移住に興味を示す人も多いため、「人事異動で転勤辞令が出た際の選択」を聞くと、「異動命令に従う」41.9%が最多で、「現職に残るが、転勤を断る」33.6%、「転職(退職)する」24.5%の順で続いた。異動命令に従うとした193人にその理由を聞くと、「転勤先での新しい刺激が楽しみ」47.7%、「キャリアアップのチャンスがある」39.4%、「会社の指示に従う義務を感じる」34.2%が上位だった。

一方で転勤を断るとした155人にその理由を聞くと、「家族や個人の生活を優先したい」69.7%、「断る権利があると思う」54.2%、「ライフスタイルが変化する不安」43.2%が上位。転職(退職)を選ぶとした113人にその理由を聞くと、「自分で仕事や環境を選びたい」49.6%、「転勤を避けるための手段」45.1%、「異動が転職(退職)の決め手になる」31.0%だった。

調査概要
- 【調査対象】相談サービス「JobQ Town」登録者。現在職を持つ20~50代男女
- 【調査方法】インターネット調査
- 【調査時期】2025年4月2日~7日
- 【回答数】461人
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