企業のTwitter活用5つのパターンと始める前の心得(第1回)
このコーナーでは、企業がどのような方針でソーシャルメディア・マーケティングに取り組むべきか、企業規模が大きくないBtoB企業のソーシャルメディア担当者の1人として、わたくし高橋真弓がマーケティングへの活用方法に悩む企業の担当者のために、導入するにあたっての必要なステップや担当者としてもつべきスキル、アカウント運用に便利なツールなど、伝えていきます。
Twitterをはじめとするソーシャルメディアは、今や企業のマーケティング活動において、無視できない存在になりました。「関わるリスク」よりも「関わらないリスク」の方が大きいと言われるようになり、数々の企業がTwitterアカウントを開設して試行錯誤しながらソーシャルメディア・マーケティングに取り組んでいます。
私の所属するシックス・アパート株式会社は、「Movable Type」や「TypePad」など、「老舗」と呼ばれるようなブログのプラットフォームを提供しているサンフランシスコ生まれの会社です。ブログで自己発信をしている社員が非常に多く、個人のソーシャルメディアへのリテラシーもとても高い環境にあります。
このような背景を踏まえ、シックス・アパートは2010年6月に、ソーシャルメディア利用ガイドラインと、ソーシャルメディアの公式アカウント運用方針を定め、ソーシャルメディアに対する取り組みを対外的に発表しました。そうして「走りながら学んだ」ソーシャルメディアとのかかわり方を、みなさんにお伝えしていきたいと思います。
ソーシャルメディアを個人で体験すること
では本題に入る前に、1つお聞きします。
あなたは個人でTwitterを使っていますか?
「実はやってないんですよね……」という方は、今すぐアカウントを取得して知り合いや有名人をフォローして、ソーシャルメディアの波を体感していただきたいです。実際に、自分では気づかなかった「つぶやきの癖」や、自分にとって「心地いいつぶやき」はどのような感じのものか、そして「人とつながることの楽しさ」や「フォロワーを増やす大変さ」を、生身で体験しないことには始まりません。Twitterを「知っている」だけの人と実際に「やっている」人の差は歴然、いくらソーシャルメディア関連の本を読んだり、セミナーに参加したりしてわかったつもりでも、自分で書いて参加しなければただの机上の空論です。もちろん、私はTwitterのヘビーユーザーです。
企業Twitterを始める前に運用目的をきちんと決める
あなたの会社では、ソーシャルメディア・マーケティングをなんのためにやるのでしょうか。
何も考えずに「最近Twitterが流行っているらしいから、我が社もとりあえずやっておこう!」という考えだと、非常に残念な結果になることが多いです。始める前に、何のためにTwitterを導入するのか、きちんと目的を決めることが重要です。できれば、企業として達成したい目標も決めておきましょう。目的と目標がなければ、Twitterで成功したのかどうかもわかりませんし、費用対効果を測定したり、効果測定の方法を決めたりすることもできません。
企業でのTwitterの活用目的を考えたとき、次の5つの型に分類できるのではないでしょうか。
ソーシャルもやってます!