データ通信専用料金プラン
データ通信専用料金プラン
そこで定額データプランのところの「定額制データ通信へ」(図14の青枠で囲んだ部分)のリンクをクリックしてみた。移動先は、「FOMAデータ通信」の「定額制データ通信」の「料金プラン」ページである(図15)。
FOMAデータ通信の「料金プラン」が説明されているのであるが、筆者には「FOMAデータ通信」が何を指すのかが、そもそもわからない。そこで、このページの右上にあるローカルナビで、1つ上の階層の「FOMAデータ通信」をクリックして、「FOMA通信」とは何かをおさらいしておくことにした。
しかし、「FOMAデータ通信」ページを見てもよくわからない。ページ中段の「FOMAデータ通信のはじめかた」というコンテンツの「お持ちの携帯電話ではじめよう」のリンクをクリックしてみる。異動先が「お持ちの携帯電話ではじめよう」ページだ(図16)。
この「お持ちの携帯電話ではじめよう」のページを読んで、ようやく全貌が見えてきた。
データ通信とは携帯電話を介して、ワイヤレスかケーブル接続によって、PCなど別の機器とインターネット接続するサービス(図16の赤枠で囲んだ部分)で、プロバイダとの契約も別途必要なサービスなのだ(図16の青枠で囲んだ部分)。
インターネットに精通した世代であれば、そんなことは常識かもしれないが、おそらく一般ユーザーの多くは、スマートフォンと通常の携帯電話の違いもそれほど知らないはずで、さまざまなインターネットへの接続形態についての理解ができているとは思えない。そんなユーザーが、グローバルナビゲーションの「サービス・機能」をクリックして表示されるページ(図17)を見ても、何十もある機能をすべて細かく読んでいく気にはなれないだろう。
携帯電話に関する通信の仕組みや料金体系を、すべてスムーズに説明するのは確かに難しいだろう。しかし、これは「NTTドコモ」に限ったことではなく、他のキャリアのサイトも同じくらい難しいサイトになっているので、そもそも携帯電話のサービスを説明することがいかに難しいかがわかる。
どうすればもっとわかりやすく説明できるのか?
たしかに複雑怪奇なサービス・料金システムではあるが、もっとわかりやすく説明できないこともないだろう。図13のある「ケータイの買い方」の最後のところでも述べたが、例えば最初に、携帯電話に関する通信を、
- 音声通信
- データ通信(PC接続機能)
- その他パケット通信
と3区分する。1の音声通信が要らない人というのはいないだろうから、2のデータ通信の要不要でまずは大きく切り分けをした上で、残りのサービスは機能の有無、すなわち機種(モデル)の分岐と、料金・割引の選択という2つの必須の分岐で紹介するような流れにならないものだろうか。
今回のまとめ
今回は、いったんトップページに戻って、「スマートフォンをご検討中のお客様へ。」というリンクから、スマートフォンの使い方別のプランや、バリュープランとベーシックプランの違いなどといった、料金体系をおもに調べてみた。
調べている途中でとまどうことも多かったが、これはサイト構造というよりも、むしろ説明している内容、すなわち携帯電話特有の複雑なサービス体系、料金システムに起因している部分も多いようだった。
紆余曲折はあったが、とりあえず全貌は見えた。次回は、具体的にサービスと機種の選定に入っていく。データ通信をスマートフォン経由でも使いたいので、データ通信まで含んだサービスを利用し、携帯メールのアドレスは継承しつつ、音声通話はほとんどしない場合の料金プランを調べた上で、最後の機種選定まで行ってみよう。
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さて、この連載では、
- Webサイトのオーナーか管理者の方からの「かってに解析」してほしいリクエスト
- 「かってに解析」されたサイト運営者・管理者の方からの異論や反論
などを随時募集している。希望者は、(web-tan@impressrd.jp)までお寄せいただきたい。
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