もしも、「NHKオンライン」を解析するなら(前半)[第56回]
「NHKオンライン」をエキスパートレビュー!(続き)
グローバルナビゲーションの「映画」をクリック
それでは、いよいよシナリオに沿って、まずこれからNHKで見ることができる映画はどのようなものがあるのか調べていこう。
調べ方は様々な方法がありそうだが、ここではまずグローバルナビゲーションの「映画」にマウスオーバーしてみた。すると、図8のように「BSシネマ/番組一覧はこちら」というプルダウンメニューが表示された。
「BSシネマ」だけを限定して調べたいわけではないので、「番組一覧はこちら」の方を選択してみた。すると図9のような表示になった。なんと映画が2本しか表示されていない。
まさか、本当に放送している映画がこんなに少ないはずはなさそうなので、別の方法でも調べることにした。
番組表から映画を調べてみる
トップページ最上部にある「番組表」(図8の青枠で囲んだ部分)をクリックすると、「番組表」のページに移動する(図10)。このページでは、自分の居住エリアの「今日の番組」を一覧表形式で見ることができる。
右上の「お知らせ」を見ると(図10の赤枠で囲んだ部分)、このページでは1週間先までの番組表を見ることができるようだ。左上には番組ジャンルを選ぶ機能があるので(図10の青枠で囲んだ部分)、クリックしてプルダウンメニューを表示させてみた(図11)。
プルダウンメニューの中に、「映画」というカテゴリーが見つかったので(図11の赤枠で囲んだ部分)、それを選択して、[探す]ボタンをクリックしてみる(図11の青枠で囲んだ部分)。結果は図12のとおり、2012年3月4日から3月11日までの間に、19件表示があった(図12の赤枠で囲んだ部分)。
「BSプレミアム」では、毎日映画は3本~4本くらいはやっていることが確認できた。まあ順当な感じだ。
だとすると、先ほどの図9での2件しかない番組表示はなんだったのだろうか。改めて図9のページを確認すると、「※ホームページのない番組もあります。ご了承ください」と書いてある(図9の赤枠で囲んだ部分)。特に映画のように1つずつが個別のコンテンツの扱いになるのか、一連のシリーズものを1つの「番組」としてカウントするのか、それによって検索結果の表示は異なる。こういう検索結果で、番組のコンテンツをどう見せるのかは、案外難しいのかもしれない。
番組検索結果から「番組HPへ」をクリックして見てみる
さて、番組検索結果画面に話を戻そう。各映画の詳細解説のところには「番組HPへ」というリンク(図12の青枠で囲んだ部分)があったので、それをクリックすると、移動した先は「NHK BSオンライン」の「映画」というページだ(図13)。
なるほど。つまり、最初にグローバルナビゲーションで「映画」をクリックしたときに表示されたプルダウンメニューで、「番組一覧はこちら」ではなく、素直に「BSシネマ」をクリックしていればよかったのだと、ここでようやく理解できた。
こちらのページで、カレンダー(図13の青枠で囲んだ部分)をクリックすれば、翌月一杯の放送スケジュール(2012年3月上旬時点なら、2012年4月一杯までのスケジュール)が確認できる。
これで、NHKでは映画も充実していることがわかった。過去の映画も見放題の世界を堪能したいので、「NHKオンデマンド」に加入してみたいと思ったところで、今回はここまでとしよう。
「NHKオンデマンド」とは、「過去の放送を見たいだけ見ることのできるアーカイブ的なサービスである」といった大雑把な理解をしている人は多いと思うので、次回はそういう前提で、料金やサービス内容などの情報を見ていくことにする。
さて、約1年のあいだご愛読いただいたこの連載も、今月(2012年3月)いっぱいをもって終了することになった。本連載では、連載開始時から変わらず、
- Webサイトのオーナーか管理者の方からの「かってに解析」してほしいリクエスト
- 「かってに解析」されたサイト運営者・管理者の方からの異論や反論
を募集してきた。実際にご応募いただいたことがきっかけで、取り上げさせていただいたサイトもいくつかある。しかし、本連載も残るところあと3回。「かってに解析」希望者は、早めに(web-tan@impressrd.jp)まで、リクエストをお寄せいただきたい。
コメント
NHKのニュースはソー
NHKのニュースはソーシャルでたまに流通してるので、
ニュース速報をTOPページに置く意義は大きいですよ。
311後のNHKの存在意義の変化にも着目して欲しいです。
系列新聞社が有るか
系列新聞社が有るか無いかが、民放とNHKのレイアウトで、ニュースの扱いに違いが現れているのかと。
個人的なケースかも知れませんが、番組表は、番組ガイド専門サイトで見ることが多く、放送局Webサイトは余り利用しないし、個別の番組について知りたい時は、検索サイトから飛ぶので、放送局Webサイトのトップページって、余り見ないですねぇ~^^;
NHKも、アクセス解析くらいしてるだろうし、その結果を無視してトップページのレイアウト決めてるとも思えないのですが?
NHKサイトのニュースについて
NHKさんのサイトでのニュース掲載に関しては、もちろん掲載すれば価値があるのは当然だと思います。NHKさんが情報を出せば、そりゃ(ソーシャルを含めて)反応する人は大勢いますから。
でも、「そもそもこのサイトは、どんな層の人のどんなニーズに応えて何を達成するために運営しているのか」という点を検討してみると、また違ったコンテンツの見せ方があるかもしれないですよね、という話題だととらえてください。
そうした検討をしたうえで明確な目的をもってニュースを前面に押し出しているのならば、第三者がどうこういうべきものではないと思います。はい。