長いtitleタグはSEOに不利か?
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長いtitleタグはSEOに不利か?
必ずしも不利ではないがクリック率を落とす (WebmasterWorld)
サイト内のページの70%は、検索結果に表示される文字数よりもtitleタグの文字数が多い。これは良くないことだろうか?
この質問がWebmasterWorldフォーラムに投稿された。
スレッドに付いた返信ではなく筆者なりの考察をまとめる。
検索結果にすべてが表示されずに省略されていたとしても、titleタグが何であるかをGoogleは認識している。よって極端に長いのでなければ、ランキングという点においてはさほど問題はないだろう。
しかし、検索結果でのクリック率には悪い影響を与える可能性はある。特に、ユーザーが検索で使うワードが隠れてしまっていたり、省略されることでタイトルに書かれていることの意味が不明瞭になってしまったりする場合、その影響は大きくなるだろう。
また、titleタグが長すぎると、グーグルによるタイトル書き換えの対象になりやすく、結果として意図したものとは異なるタイトルが検索結果に表示されてしまうこともある。
こうしたことを考慮すると、SEOを意識するなら、訴求力を備えつつもコンパクトなtitleタグを付けたいものだ。
ちなみに、検索結果に表示される文字数は、PCの検索結果では日本語(全角)で28文字前後だ。モバイル検索結果では30~34文字程度だ。モバイル検索のほうが文字数が多いのは意外に思うかもしれない。なお正確にいうと文字数ではなくピクセル幅でどこまで表示されるかが決まる。
高品質コンテンツを正当に評価してもらうには6か月かかることもある
インデックスと評価決定は別もの (English Google Webmaster Central office-hours hangout)
去年の年末に開催された英語版のオフィスアワーで、グーグルのジョン・ミューラー氏がコンテンツの評価が決まるまでの時間に関する質問に答えた。
(質問)高品質なコンテンツを今日公開したとしたら、ランキングが上がるまでにはどのくらいの時間がかかるか?
(ミューラー氏)定まった時間というものはない。
サイトマップやRSSフィードを送信すればかなり速くクロールされる。どんなコンテンツかやどんなタイプのサイトかにもよるが、2~3日でインデックスに登録されるだろう。よって2~3日以内には検索結果に出てくる。
でもサイト全体の順位上昇にそのコンテンツが与える効果がいつ出るかを言うことは難しい。なぜかというと、コンテンツの情報を集めてそれをプラス評価に変えるにはもっと長い時間がかかるからだ。
たとえば、高品質なコンテンツがほとんどなかったサイトがたくさんの高品質なコンテンツを持つサイトに変化したとしたら、半年くらいの、より長い時間をかけて評価するかもしれない。
「インデックスされて検索結果に表示されること」と「そのページの評価が決まること」は別ものということだ。
質が低いコンテンツばかりだったサイトが、一転して質が高いコンテンツを提供するように変身しても、グーグルに正当に評価してもらえるまでには通常よりもさらに長い時間が必要になりそうだ。
「モバイル向けページにはPC向けページ表示のリンクを設置すべし」とグーグルが助言
スマホからでもPCページを見たいユーザーが存在するから (Google Webmasters on Google+)
米グーグル サーチクオリティのGoogle+公式アカウントが、モバイルサイトのユーザビリティについて次のようにアドバイスした。
どんな場合でも代替策があるに越したことはありません。
モバイル向けのURLとPC向けのURLが別々なら、モバイル向けページには「PC版を表示」と書かれたリンクを設置し、PC向けページには「モバイル版を表示」と書かれたリンクを設置します。
さらに重要なことには、サイトに滞在している間はずっとそのユーザーが選択した版のページを維持しておきます。
スマートフォンからアクセスしていてもPC版のページを見たいユーザーがいるかもしれない。反対に、PCからアクセスしていてもモバイル版のページを見たいユーザーがいるかもしれない(後者は少なそうだが)。
そういったユーザーの要望のために、対になるバージョンのページも閲覧できるようにしておくべきだとグーグルはアドバイスしているのだ。
ただし、これは「どんなサイトでもそうするべき」というものではないはずだ。
たとえば、スマートフォン版ページよりもPC版ページのほうが多くのコンテンツを表示しているのならば、PC版ページへのリンクは価値をもつだろう。
しかし、どちらの表示でもデザイン以外はほとんど変わらないのならば、「PC版を表示」のリンクはユーザーにとって価値をもたらすどころか、混乱を招く可能性がある。
あくまでも、そのリンクがユーザーのどんなニーズに応えるものなのかを検討して、設置する価値があるかどうかを判断するべきだろう。
site:検索の並び順は重要なのか?
info:検索でトップページが出ていれば問題なし (Google Webmaster Help Forum)
「site:」検索で自分のサイトを調査すると、5~10ページ目くらいまではカテゴリページやタグページばかりが出てきて、もっと重要な個別記事が出てきません。
何か問題があるのでしょうか?
こんな質問が英語版のグーグルウェブマスター向け公式ヘルプフォーラムに投稿された。
グーグルのジョン・ミューラー氏は次のようにアドバイスした。
「site:」検索の結果の並び順は気にするようなものじゃない。
「site:」検索結果の並び順は、「PageRank」や「URLの短さ」、「ルートページへの近さ」といった複数の要因の組み合わせで決まると、マット・カッツ氏は説明したことがある。4年前のことなので変わっていることはあり得るが、少なくとも評価が高い順でないことは今でも確かなことだろう。
また、関連した質問を別のユーザーが続けて投稿した。
「site:」検索でトップページが1位に表示されないサイトが時々にあります。
これも無視できますか? それとも何かしらの問題があるのでしょうか?
ミューラー氏は次のように回答した。
トップページがインデックスされていさえすれば心配いらない。トップページがインデックスされているかどうかは、「info:」検索で調べられる。
トップページが「site:」で1位に出てこないのは、トップページが何かしらの問題を抱えていて評価が下がっている可能性があるのではないかと筆者も疑っていた。しかしそういうことはないらしい。
「info:」検索は、この後に対象サイトのドメイン名を続けることで実行できる。
大量ページのモバイル最適化チェックは、PageSpeed Insights APIを使えば楽
APIがあった (John Mueller on Google+)
PageSpeed InsightsのAPIが更新されたことをグーグルのジョン・ミューラー氏がGoogle+で共有した。
PageSpeed Insightsはグーグルが提供するツールだ。ページの表示スピードとモバイルのユーザビリティなど15種類の項目を診断できる。利用している読者さんも多いことだろう。
通常は、対象のURLを1つ1つ手動で入力する必要がある。しかし、その機能をプログラムから利用する「API」が提供されている。APIを利用すれば自作のツールでたくさんのURLを一度に自動的に検証することが可能だ。
複数のサイトを管理しているなら、仕様を詳しく調べてみるといい。もちろん開発スキルが必要だ。ウェブ担当者であるあなたの技量だけではわからなければ、開発者に相談してみよう。
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