メール便に代わる、“小さな荷物の宅配”に適した新サービスを、ヤマト運輸が3月3日に発表した。対面配達サービスの「宅急便コンパクト」と、投函サービスの「ネコポス」を4月1日より開始する。
ヤマト運輸は2月、「信書」を巡る扱いから総務省と対立し、「クロネコメール便」を3月末までに廃止することを発表。あわせて4月以降に代替の新サービスを提供すると表明していた。
非信書を送る法人向けには4月1日より「クロネコDM便」を提供するとしていたが、今回新たに、“小さな荷物”のやりとり向けの新サービス「宅急便コンパクト」と「ネコポス」を提供することを発表したもの。
「宅急便コンパクト」は、宅急便60サイズ(3辺計60cmまで)より小さな荷物を、「専用BOX」(縦25cm×横20cm×厚さ5cm)または「専用薄型BOX」(縦24.8cm×横34cm)で手軽に送れる宅急便。
法人個人いずれでも利用でき、専用BOXに入るものなら、重量の制限はない。セールスドライバーによる集荷にも対応し、今後はコンビニ店頭での取り扱いも開始する予定だ。
「宅急便コンパクト」は、宅急便と同様に地域別の料金で、たとえば同一地域内の場合、運賃594円+専用BOX65円=659円(税込)で利用可能。クロネコメンバー割、デジタル割、持込割を利用することで、運賃354円+専用BOX65円=419円(税込)で利用できる。
「ネコポス」は、宅急便レベルの翌日配達のスピード輸送が可能なポスト投函サービス。
通販事業者などの法人や各種団体、個人事業主が利用できる。利用にはヤマト運輸との事前契約が必要。
全国どこから発送しても一律料金で、数量などによって個別に決定される。たとえば月間約100個を発送する場合、200円台半ばで利用できる見込みだ。取り扱いサイズは、ポスト投函サービスを前提とするため、角形A4サイズ(31.2cm×22.8cm)以内、厚さ2.5cm以内、重さ1kg以内。荷物がポストに入らない場合には、配達せず持ち戻りされる。
今後、「宅急便コンパクト」は、通販事業者を中心に、「宅急便コレクト」などの付加価値の高いサービスを追加していく。「ネコポス」は、フリマサイトなどとの連携を強化する方針とのこと。
参考リンク
ニュースリリースページ(ヤマトホールディングス)
ヤマト運輸
Web担先生と初心者君のやさしいニュース解説
「宅急便コンパクト」の専用ボックスは、規格に沿っていればオリジナルのものを作っても大丈夫らしいよ。
いいですねー。
いわゆる「CtoC」(「企業と企業のやりとり」でも「企業と消費者のやりとり」でもない、「消費者間のやりとり」のこと)では小さな荷物が多いということなので、このサービスで助かる人は多いだろうね。
でも、メール便だと82円とか164円だったのに、「ネコポス」だとちょっと高くなりますよね……。なんか便乗値上げみたいな感じが。
いや。私は、便乗値上げだとは感じないね。物流は全体的に今までが安すぎた気がするので、適正価格になっていっている印象だ。
そういうものなんですかねー。
※「はじめてWEB」のオリジナル版は掲載を終了しました
おー。発表されましたねー。メール便の代わりになるサービス。