SEOの上位表示に重要な5つのUX要素
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SEOの上位表示に重要な5つのUX要素
相関関係と因果関係は異なるが真似したい (Econsultancy)
関連性が高く、質が高く、理解しやすいコンテンツが、検索エンジンの順位でこれまでにも増して重要になっている。
ユーザー体験(UX)と検索順位に関する報告を、ドイツに拠点を置くSearchmetrics(サーチメトリックス)が、調査をもとに行った。
検索結果で上位にあるページにおいて、次の5つのUX要素がどの程度利用されているかを調べたのだ。
レスポンシブウェブデザイン
米グーグルでの上位30位のうち約30%は、レスポンシブウェブデザインを採用していた。モバイルフレンドリーアップデートの導入があったので、当然の結果かもしれない。
インタラクティブ要素
上位表示ページには、メニューやボタンなど双方向的な(ユーザーが操作できる)要素が多くあった。ユーザーが使いやすいように設計しているからだろう。
内部リンク
2014年と比べて、上位表示しているページの1ページあたりの内部リンクの数が増えた。ただし、単にリンクの数を増やせばいいというものではなく、ユーザーの役に立つ関連性が高いページへのリンクを張ることが大切になるはず。
画像
1年前と比較して、上位30位のページで画像を含むページの割合が25%ほど増えた。画像はコンテンツの内容を伝える大きな手助けになるし、読みやすくしたり、より長く滞在させたりすることにも役立つ。
箇条書き
上位30位のページのうち40%が箇条書きを利用していた。記事だけではなく、サイドバーやフッターにも使われていた。ページの構造がはっきりするし、読みやすさや理解しやすさを向上させる。
検索エンジンのランキング要因調査といえば、Mozが有名だ。17,000以上のクエリでの検索結果をもとに、上位表示しているページとさまざまな要素の相関関係を調査する。最新の2015年版の詳細を公開したばかりだ(Web担でも近いうちに翻訳記事が出ることを期待したい)。
サーチメトリックスも、上位表示ページと種々の要因の相関関係調査で近ごろ名を知らしめており、この調査をもとに「検索結果で上位を獲得するには、質の高いコンテンツに加えて、本当に良質なUXが重要である」としている。
ご存知のように、相関関係と因果関係は別ものだ。上位表示ページに共通して見られる特徴だからといって、その特徴が必ずしも上位表示のためのランキング要因になっているとは限らない。
だが、「上位表示しているページのサイトは、ユーザー体験にも気を配っていることが多い」と考えるのは、間違ってはいない。ランキングアップに直接貢献しないとしても、ユーザー体験が優れている上位表示サイトの特徴は積極的に真似したいものだ。ユーザーに支持されれば、間接的にランキングアップに影響することもありうる。
HTTPSのページだけをフィルタする検索構文はあるのか?
「protocol:」コマンドが実装されるかも (Gary Illyes on Twitter)
グーグルのゲイリー・イリーズ氏とユーザーがHTTPSページのインデックスを調べる方法について、次のようにツイッターでやり取りしていた。
(ユーザー)サイト内のインデックスされているHTTPSのURLを調べるのに、「
site:example.com inurl:https
」よりもいい方法はありますか?
(イリーズ氏)そのやり方が一番いい方法だと思う。
(ユーザー)プロトコルに基づいてフィルタする検索構文があれば嬉しいのですが。たとえば、「
protocol:https site:example.com
」のような感じで。
(イリーズ氏)以前に、僕たちはそれを考えていたときがあったと思う。もう一度検討しなおしたほうがいいかもしれないね。
@webrankinfo I think we were thinking about that at one point. Maybe we should revisit the idea. @JohnMu @Missiz_Z
— Gary Illyes (@methode) 2015, 8月 20
「site:
」は指定したサイト内でインデックスされているページを調べられる検索構文だ(ただし返される結果は概算であり、必ずしも正確ではない)
「inurl:
」は指定した文字列がURLに含まれるページを返す。httpsのページを抽出するためにも使えるが、ファイル名やディレクトリ名に「https」が含まれるページも対象になってしまう。
「protocol:
」構文が仮に実装されたとしたら、プロトコルの部分が「https:」のURLだけを抽出できそうだ。SEOに取り組むサイト管理者であっても全員が全員利用するとは思えないが、使えれば便利なときがあるだろう。
JavaScriptリンクでも必要ならnofollowを付けること
必要に応じてJSでもリンクにnofollowを (Google Webmaster Central office-hours)
JavaScriptで生成するリンクの評価について、英語版のオフィスアワーでのQ&Aを紹介する。
グーグルはJavaScriptのなかにあるコンテンツをインデックスするようになっていますが、そういったコンテンツでも、普通のHTMLのコンテンツと同じ価値を持ちますか?
またJavaScriptのコンテンツ内にあるリンクも、通常のリンクと等しい価値を持ちますか?
グーグルのジョン・ミューラー氏は次のように説明した。
JavaScriptによってできたコンテンツがあればそれを取得して、通常のコンテンツとして私たちは扱う。
同様に、JavaScriptでできあがったコンテンツのなかにリンクがあれば、そのリンクも通常のリンクとして扱おうとする。
そのため、JavaScriptによるリンクを検索エンジンに評価してほしくない場合は、HTMLのリンクと同様にする必要がある。
たとえば、ユーザー生成コンテンツや広告などのリンクがJavaScriptのなかにあるとしたら、PageRankを渡さないようにrel="nofollow"属性を必ず付けるようにしておくべきだろう。
JavaScriptのリンクであってもnofollowを追加できるし、私たちはそれに適切に従う。
グーグルはJavaScriptのリンクであっても認識する。扱いはHTMLのリンクとなんら変わらない。PageRankもアンカーテキストも渡すランキング要因として評価される。
ただし悪い方にも評価される。JavaScriptで生成するコメント欄にコメントともに書き込まれたリンクは、状況によっては不自然な発リンクとみなされるかもしれない。広告のリンクはJavaScriptであっても、そのままでは有料リンクだとみなされてしまうだろう。
よって、ミューラー氏はPageRankを渡すべきでないリンクは、JavaScriptであってもnofollowを付けるように注意を促したのだ。
グーグルがツイッターでユーザーサポート開始
日本語でのSEOのサポートはまだ (Google Top Contributor Program)
グーグルは、Help on Social(ヘルプ オン ソーシャル)という、ツイッターを利用してユーザーサポートを行うプログラムを開始した。グーグルが提供するプロダクトに関係する一般ユーザーのトラブルや疑問の解決をツイッターで手助けするのだ。
ただし、サポートするのはグーグルの社員ではなく、公式ヘルプフォーラムで活躍するトップレベルユーザーを中心とした各分野のエキスパートたちだ。
英語圏向けサービスではウェブ検索やウェブマスター関連の問題もサポート対象になっているが、日本語では現在のところChromeとGmail/Inboxだけがサポート対象だ(英語と日本語のほかにも独語や仏語など計12の言語が対象)。
しかし、ハッシュタグに #gHelp をつけてツイートすれば、日本語であってもSEO関連の疑問やトラブルにも可能な限り対応することになっている。ヘルプフォーラムで質問するには抵抗があるというなら、ツイッターでさりげなくつぶやいてみると解決のヒントがもらえるかもしれない。
なお、Help on Socialへのサポーターとしての参加は、だれでも可能だ。ユーザーサポートの功績が認められれば、今まではヘルプフォーラムのメンバーが対象だったトップレベルユーザーへの道も開ける。トップレベルユーザーになると公開前の最新情報が手に入ったり、Googleが主催する、トップレベルユーザーだけの特別イベントに参加したりする特典が得られる。
あなたもツイッターでSEOのサポートをしてみてはいかがだろうか?
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