Googleビジネスプロフィールで効果的な写真30選(後編:商品/サービス・人間/感情のアイデア15)
この記事は、前後編の2回に分けてお届けしている。後編となる今回も次回に引き続き、Googleビジネスプロフィールで効果的な写真の使い方を見ていこう。 → まず前編を読んでおく
- 敷地内
- 設備、特徴、情報
- 商品やサービス
- スタッフ、顧客、感情
- ロゴ、広告、特別なシナリオ
- まとめ+グーグルが理解できる写真を撮る
商品やサービス
16. シェルフィー
Village Sock Shopが犬の絵柄の靴下を並べて見せているように、来店前に商品を見てもらおう。シェルフィーは、上の写真のようにすぐ近くから撮影してもいいが、下の写真のように少し遠くから撮影すれば豊富な品揃えをアピールできる。
17. 個別の商品の写真
売れ筋の商品を10点選んで、写真を撮ろう。
Good Earth Natural Foodsは、棚に並んでいるこの商品を見せることで、この店にはこの商品があると確信してもらえるようにしている。
ただし、常に在庫があるわけではない商品の写真を載せると、がっかりさせてしまうこともあるため、商品は慎重に選ぼう。常に在庫があり、地域社会からの需要も高いことがわかっている商品を選ぶ必要がある。
ただし、価格は変わることも多いため、商品の写真に価格を表示するかどうかはよく検討してほしい。
18. 食欲をそそる写真
このアドバイスは主に飲食系の店舗に言えることだが、食べ物を扱うすべてのビジネスに当てはまるかもしれない。訪問した客がアップロードする写真が必ずしもすばらしいとは限らないからだ。汚れた皿や食べかけの食事、さらには照明にも問題がある写真では、メニューやブランドを正しく評価してもらえないおそれがある。
できる限り鮮明で食欲をそそるメインメニューの写真を用意しよう。上のMillennium Restaurantのヌードルスープを見ると、まだ手を付けていない食事が、きれいに片付けられた清潔で気持ちのよいテーブルの上に、明るい照明で、うまい具合に配置されている。食の好みは人によって異なる。料理の写真を見せる場合の標準的な基準として優れた原則は、清潔さとおいしさの両方を強調することだ。こうした写真で、ビジネスの「E」(グーグルのE-E-A-Tにおける「専門性」)をアピールできる。
19. 作業中のスタッフの写真
DoitGreen Carpet Cleaningのように、スタッフが働いている写真を使ってビジネスの専門性をアピールしよう。注目してほしいのは、写真で表す次のような要素だ:
- 作業している技術者の姿勢
- 本格的な仕事をできる道具や車の存在
この種の写真は実店舗と非店舗型ビジネスの両方で利用できる。たとえば次のような写真を掲載するといい:
- スタッフが髪を切っている様子
- 雨どいを掃除している様子
- キッチンをリフォームしている様子
- ケーキにクリーム状のペーストを塗っている様子
こうした写真は、E-E-A-Tにおける専門性の「E(Expertise)」を実証するものだ。これも素材写真ではなく、オリジナルの写真を使おう。
20. 作業中の写真
完成品の写真もいいが、多くの専門的スキルを要する仕事であれば、作業中のスタッフの姿を見せることで専門性を強調できる。The Caning Shopは、スタッフが籐(トウ)でかごを編んでいる様子をうまく見せている。
インスタグラムなどのサイトには、職人が完成品だけでなく、仕事のプロセスを見せる写真や動画が数多く投稿されている。人々は商品が形になっていく様子に引き込まれ、魅了されるからだ。
21. 劇的なビフォーアフターの写真
実際に見てみなければ仕事の仕上がりはわからないというのであれば、Mother Nature's Carpet Cleaningを参考にして、顧客に劇的な変化をもたらすサービスであることをアピールしよう。
個人的には、写真にロゴを入れることを強く推奨したい。潜在顧客が閲覧するたびに会社名が目に入るので、覚えてもらいやすくなるからだ。
22. 完成したプロジェクトの写真
作業中の専門家やビフォーアフターの写真と同様に、完成したプロジェクトの写真も魔法のような効果を発揮する。AUM Constructionが完成させたこのリフォームには、ほぼすべての潜在顧客が感動を覚えるだろう。これにロゴを追加すれば、ビジネスがE-E-A-Tにおける専門性の「E(Expertise)」をもっていることを示す壮大な広告になる。
スタッフ、顧客、感情
23. オーナーや専門家の写真
ビジネスのオーナーや顧客に対応する専門家の魅力的な写真は、リアルで親しみやすい人たちが働いていることを証明するものだ。
Pacific Eye Associatesのダニー・Y・リン医学博士のこの写真は、気軽な雰囲気がいい。ひどくかしこまっているようには見えないし、素材写真と間違われるはずもない。
ビジネスの性質によって、スタッフの写真にふさわしい雰囲気は異なるだろう。さらなるステップとして写真にスタッフの名前を追加すれば、顧客に親しみを感じてもらう助けになる。
24. スタッフ全員の写真
Ukiah Family Dentistryのこの写真は、チーム全体の規模と親しみやすさの両方を感じ取れる。1人の開業医と複数の適切な補助スタッフがいるらしいことがわかるほか、わざわざ時間を取ってカメラにポーズをとっていることから、患者を温かく迎えるよう努めていることもわかる。
繰り返すが、ビジネスの性質によって、この種の写真に適した雰囲気(フォーマルか、楽しげな様子か)は異なる。
25. スタッフが顧客とやり取りしている写真
シャロン・L・オルブライト歯学博士が患者に賞をあげているこの写真は温かみがあり、自然体だ。歯科検診に行くのを不安に思っている潜在顧客に、面倒見のいい歯医者だと思ってもらえる可能性がある。
E-E-A-Tの「E」(経験)と「T」(信頼性)の両方を示すために、患者の許可を取ったうえでスタッフとのやり取りを写真に収めよう。ここでも、決して素材写真で代用するという過ちを犯してはならない。リアルな交流は、君のビジネスが本物であることを伝えるのに役立つ。
26. 顧客に愛されているビジネスであることがわかる写真
JoMa's Artisan Ice Creamのこのグループのように、君のビジネスを楽しんでいるところを写真に撮られても構わないという客がいたら、喜んでいるその姿を紹介しよう。
こうした写真は、「E」(経験)を証明するだけでなく、「A」(権威性)を示唆することにもなる。なぜなら、これらの客は君の店がすばらしいサービスを提供する信頼できる店だと認識しているからだ。
27. レビュー+写真
Edri Constructionがここでやっているように、最高のレビューを選んで紹介しよう。どのような製品やサービスであれ、顧客からの賞賛と並べて見せることのインパクトは大きい。実際のところ、これは見落とされている手法であり、大きな効果をもたらせると思う。
むしろ、さらに一歩進んで、君のビジネスを気に入ってくれている顧客の写真と、写真を撮ったときに書き留めた顧客の声を組み合わせてはどうだろうか。ここでは、ある架空のクリーニング店にありそうな例を紹介しよう。
このアプローチの隠れた利点は、グーグルの規約だ。「顧客に代わり自らがGoogleビジネスプロフィールにレビューを投稿する」のは決して許されないことだ。しかし、「顧客の声を画像にしてはいけない理由はない」のだ。
これを手配するにはいくらか調整が必要な場合もあり(著作権や許諾)、Canvaなどのツールを使って画像をデザインする必要もあるかもしれない。しかし、顧客と真の関係を築くことに時間をかけているのであれば、相手の気持ちを非常に目立つ形で、かつ説得力を持たせて表現できる。
ほとんどの場合、最も効果的なのは顧客自身の言葉だ。調査によると回答者の68%は「企業が自社について発言することよりも、顧客が企業について発言することの方を信用する」と答えている。コンテンツマーケティングにおいて、これは大いに注目すべきデータだ。
ロゴ、広告、特別なシナリオ
28. ロゴ
Googleビジネスプロフィールに登録して、ビジネスの名前、所在地、電話番号、営業時間といったすべての基本項目に入力すると、ビジネスリスティングを管理するNew Merchant Experience管理画面で、ロゴ画像をアップロードするオプションが表示される。
これは「写真を追加」アイコンの先にあり、以下のように表示される。
Roto-Rooterがやっているように、ロゴをアップロードしてブランドの認知度向上に役立てよう。
29. 広告+写真
新しいサービスや製品ラインを導入するなら、Onsite Wood Wizardが食器棚の修繕サービスでやっているように、Canvaで写真を加工し、サービスを紹介するちょっとした広告を作成してみてはどうだろうか。
同社がこのビジネスに40年携わってきたというE-E-A-Tの「E」(経験)を盛り込んでいることに注目しよう。この画像には、スローガン、URL、電話番号、メールアドレスが記載されている。基本的にはパンフレットのようなもので、すべてを1枚のGoogleビジネスプロフィール画像にまとめている。
この形式は、君のビジネスで何か新しいことがあるという情報を伝えるだけでなく、テキストと写真をさまざまな形で組み合わせて、次のようなものを強調する場合に最適かもしれない:
- 自社のUSP(Unique Selling Proposition: 独自の強み)
- 受賞歴
- テキストメッセージによるサポートへの対応
- 特典
- 顧客サービスの保証
30. 特別なシナリオの写真
君のビジネスでは、季節が重要な役割を果たしているだろうか。たとえばEarthbound Farmstandが「10月はカボチャだが4月はイチゴ」であるように、時期によって直売所の風景が一変することもあるかもしれない。ホリデーシーズンに店内の飾り付けを派手にやっているなら、その時期に向けてこれをアピールし、写真で次のようなコピーを添えられるかもしれない:
- 12月にご来店いただくと楽しめるディスプレイ
- 当店のバレンタインデー
顧客にとっては、昼と夜それぞれの店舗の様子を確認することも重要なので、雰囲気が伝わるように、両方の写真が何枚か必要だろう。あるいは、君のレストランでとても人気の料理があって、何人もの顧客からレシピを教えてほしいと言われ続けているなら、昔のレシピカードのような写真で公開するのもいいかもしれない。
独創的なシナリオはいくつもあり、上に挙げた29種類の写真ではカバーしきれない。シナリオはビジネスによって異なることもあるからだ:
会社のマスコットをアニメ風のシリーズに登場させて顧客を笑わせているビジネスもあるかもしれない
周囲の景色が展示作品のようにすばらしいかもしれない
創設者が国際的に著名な人物やインフルエンサーで、その人の写真があればクリック数が増えるかもしれない
あるいは、次のような画像をアップロードすることで、君のプロフィールを顧客の写真でさらに充実させることがどれほど重要かを伝えようとしているかもしれない。
まとめ
現時点で、君の市場の競合他社はそれほど積極的に取り組んでおらず、グーグルがGoogleビジネスプロフィールを通じてすべてのローカルビジネスに無料で提供している写真機能をまだ十分に活用していない可能性が非常に高い。
ここで君が行動を起こせば、顧客に対してビジネスを差別化できる可能性がある。うれしいことに、君のモデルやオーディエンスに使える写真のアイデアは何十種類もあるし、最近ではスマートフォンのカメラでかなりきれいな写真を撮影できる。必要なのは少しの時間と創造性だけだ。
最後に専門的なアドバイスをしたい。この記事では、人々にアピールする写真に焦点を当ててきた。潜在顧客がどう思うかほど重要なことはないからだ。しかし、ここまであまり触れてこなかったのは、グーグルが理解できる写真を撮るということだ。
君自身のためにも、気に入っているビジネスの写真を何枚かグーグルのCloud Vision APIで処理し、グーグルがその内容を正しく解析しているかどうか確認してみよう。
正しく解析できていなければ、角度を変えたり照明を改善したりして撮影後に再度試してみよう。最近では、人にもボットにも理解できる画像を公開することで最大限のビジビリティを得られるようにするのが理想であり、このAPIについてはここで詳細を確認できる。
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