グーグル、年末に立て続けのアップデート ―― コア&スパム対応
グーグル検索SEO情報②
グーグル、年末に立て続けのアップデート ―― コア&スパム対応
やることやってから休暇に入った? (Google Search Central on LinkedIn) 海外情報
2024年12月12日にコアアップデートをグーグルが実行した(2024年のSEO総まとめで触れたとおり)。2024年11月のコアアップデートの展開完了から、わずか1週間しか経過していなかった。
しかしグーグルの年末進行はそれで終わりではなかった。その1週間後の12月19日に、今度は2024年12月のスパムアップデートを実施した。
コアアップデートの具体的な内容に関しては情報を提供していない。2か月連続したことについては過去のブログ記事を参照するように促している。
スパムアップデートの内容に関しては「通常のスパムアップデート」のみの言及にとどめている。余計な情報をスパマーに提供しないようにするためだろうか?
なお、どちらも1週間ほどで展開を完了している。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
ニュース記事の配信先がオリジナルよりも上位表示してしまう→対処策はnoindex
長所と短所あり、選ぶのはあなた (John Mueller on Bluesky) 海外情報
ニュース記事の配信先が配信元よりも上位表示している状況を問題視した発言に対して、グーグルのジョン・ミューラー氏は次のようにコメントした:
どのページをインデックスさせたいかについて強い希望がある場合は、noindexを使用してほしい。コンテンツ シンジケーションには長所と短所があり、(コンテンツのソースである)あなたが、それが自分にとって価値があるかどうかを判断する。
記事配信(シンジケーション)で、オリジナルである配信元よりも配信先が上位表示したり、同じ記事が存在することで重複コンテンツが発生したりする問題がある。こうした問題を回避するには、配信先のページにnoindex
タグを追加することをグーグルは推奨している。以前は、rel="canonical"
の使用も選択肢だったが現在は推奨されていない。rel="canonical"
は命令ではないため必ずしも想定どおりに処理されるとは限らないからだ。
配信先にnoindex
を設置するのが無理な場合は、配信元と配信先のどちらが検索結果で優先されるかはグーグルに任せることになる。配信先の上位表示を許容できないのであれば、記事配信を中止するほかない。
配信先が上位表示してしまうかもしれないが、配信することで、より多くの読者に記事を読んでもらう機会を得る
配信先が上位表示するのは許容できないので記事配信しない、その代わりにトータルの読者は減るかもしれない
これが、ミューラー氏が言う記事配信の長所と短所だ。どちらにするかは、これまたミューラー氏が言うように、記事配信しているあなたに選択権がある。
日本においても、検索でもDiscoverでも、配信元ではなくYahoo!ニュースなどのURLが優先されることが多々ある。グーグルが「本当のオリジナルはこれ」を正しく判断してくれればいいとは思う気持ちもわからないではない。とはいえ、配信元サイトが広告だらけでUX的にひどいことも多く、ユーザーとしては配信先ページのほうが快適な場合もある。なかなか難しい問題だ。
- 記事配信しているサイトのすべてのWeb担当者 必見!
今朝公開したコンテンツのアクセスはどうなってる?→SCの24時間ビューでチェック
直近24時間のデータを参照可能に (グーグル検索セントラルブログ) 国内情報
Search Consoleのパフォーマンスレポートに「24時間」ビューが追加された。直近24時間のデータを参照できる。
「24時間」ビューは、次の3つのパフォーマンスレポートで利用可能だ:
- 検索結果
- Discover
- Google ニュース
24時間は、ブラウザに設定されたタイムゾーンで計算される。日本にいるなら、通常は日本時間での直近24時間だ(Search Consoleのそのほかのレポートのタイムゾーンは太平洋時間が基準)。
直近の数時間は完全なデータではない場合があり、時間がたつと少し前のデータが変化する場合がある。これは、なんらかのデータが収集できた時点でレポートに反映されるためで、いわば暫定的なデータだ。暫定データのグラフは点線で表示される。
即時性がポイントになるニュース系コンテンツやDiscoverコンテンツの分析に特に24時間ビューは役立ちそうだ。チェックしてみよう。
- すべてのWeb担当者 必見!
スタートアップ企業にブログは必要か?
必須ではないが、何らかの手段での情報発信は必要 (John Mueller on Reddit) 海外情報
スタートアップ企業にブログは必要ですか?
Reddit(レディット)のSEO掲示板にこんな質問が投稿された。グーグルのジョン・ミューラー氏は、次の一言だけ返信を書き込んだ。
いいえ
「必須か」と問われれば必須ではないだろう。ブログがなくてもスタートアップ企業は成功できる。こういう意図でミューラー氏は「いいえ」と反応したのだと推測する。
とはいえ、なんらかの手段での情報発信とプロモーションは必要だろう。ただし、その手段がブログである必要はない。ひと昔までであればブログが最適だったかもしれないが、今であればXやインスタグラムなどのソーシャルメディアや、YouTubeやTikTokといった動画プラットフォームが、情報発信・プロモーションのメディアとして機能する。むしろ、ブログよりも効果的かもしれない(もちろん、複数メディアで展開するのが理想だがリソースが限られるスタートアップでは難しいはず)。
個人的には、「自分が管理できるドメイン名で、自社の顧客にとってコアな内容を、継続的に掲出する場」をもっておくほうが中長期的には良いとは思う。とはいえ、必須かと言われれば、ミューラー氏と同様に「No」と答えるだろう。
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グーグルに続いてBingも検索結果のキャッシュリンクを廃止
他の手段でのアーカイブ提供は不明 (Microsoft Bing Webmaster Team on X) 海外情報
マイクロソフトBingは、検索結果のキャッシュリンク機能を昨年12月上旬に廃止した。
廃止の主な理由は次の2つだ:
- インターネットの信頼性が向上し、サイトにアクセスできない状況が減少した。そのためキャッシュを利用する機会も減った
- キャッシュ表示に適していないページが増えた
Bing検索がページをどのようにクロールしているかは、BingウェブマスターツールのURL検査ツールで調べられる(マイクロソフトのサービスだが、Googleアカウントでも登録できる)。
グーグルは1年前に、検索結果のキャッシュリンクを廃止している。Bingもほぼ1年遅れで続いた形だ。グーグルはその後、代替手段としてWayback Machineのアーカイブへの直リンクを提供するようになった。Bingに関しては、今のところそういった情報はない。
This week, we've removed cache links from Bing search results. As the internet has evolved for better reliability, and many pages aren't optimized for cache viewing. Site owners can still access Bing-crawled content via Bing Webmaster Tools URL Inspection: https://t.co/LOIAk2786M
— Microsoft Bing Webmaster Team (@BingWMC) December 11, 2024
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