中国SNS上で「買った」クチコミの多い日本商品は「コスメ・美容」「衛生・健康」「医薬品」【トレンドExpress調べ】

トレンドExpressは「2018年中国SNSクチコミ振り返りレポート」を発表した。

トレンドExpressは、2018年に「新浪微博(Weibo)」などの中国SNS上で「買った」と投稿された日本商品の情報を集計・分析。商品名別・商品カテゴリー別などでランキングにまとめた「2018年中国SNSクチコミ振り返りレポート」を発表した。

「日本商品を買った」クチコミの総数は約744万件(前年比16%増)

2018年1月から10月の間に、中国を代表するSNS「新浪微博(Weibo)」上で日本商品を「買った」と投稿されたクチコミの総数は743万7,227件となった。前年の640万9,892件から100万件以上増加している。

トップ3カテゴリーは「コスメ・美容」「衛生・健康」「医薬品」。「ベビー・キッズ」が23%増加し「食品類」を抜く

商品カテゴリー別では「コスメ・美容」が45%のシェアを占めてトップとなり、「衛生・健康」(15%)「医薬品」(13%)が続く。この結果についてトレンドExpressは“「肌に触れるモノ」「口に入るモノ」に対する日本商品への信頼の高さを表す”とコメントしている。

前年と比較すると、11カテゴリーすべてにおいて口コミが増加しているが、中でも「ベビー・キッズ」が前年比23.2%増となり、「食品類」を抜いて5位となった。

この背景として同社では、“2016年の「一人っ子政策」撤廃後、中国政府は第二子の出産を奨励しているとされ、「子供の数が増えることによる競争激化」への危惧から、「子供にはよりよい環境で、より強く、優秀な子供に」という意識が働いた結果、良質で機能性・デザイン性に優れた日本商品へのニーズが高まっている”と推測している。

商品別ランキング:トップ20のうち10商品が新規ランクイン。中国消費者の変化の速さを映す

Weibo上で「買った」とクチコミされた日本商品の総合ランキング(トップ20)がこちら。前年から、20商品中10商品が入れ替わっている。この変化の背景としてトレンドExpressでは、日本商品を紹介するKOL(Key Opinion Leader、いわゆるインフルエンサー)の増加やソーシャルバイヤーの活躍によって「中国消費者が得ることのできる日本の情報が増えた」ことの影響を挙げている。

商品カテゴリー別の1位はこちら。

調査概要

  • 【調査対象】新浪微博(Weibo)に投稿されたクチコミデータ
  • 【集計期間】2018年1月3日~10月30日 *前年データは、2017年1月4日~10月31日で集計
  • 【調査方法】日本商品について触れられた投稿文の内容から、その商品を「買った」旨が記載されている投稿743万7,227件を抽出し、分析
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