GoToキャンペーン、旅行先で行きたいのは「沖縄」「北海道」、除外となった「東京」も7位にランクインしていた【エアトリ調べ】
エアトリは、「Go To Travelキャンペーン」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査時期は6月26日~7月13日で、全国男女7,787名が回答している。
「Go To Travelキャンペーン」(本記事では「GoToキャンペーン」と記載)は、一定期間限定で、旅行代金の半額を国が補助するキャンペーン。国内の宿泊/日帰り旅行が対象で、7月22日からの前倒し実施が予定されていた(当初予定は8月から)。しかし、東京などでコロナ感染が再び増加していたこと、旅行業界や利用者に三密回避策や検温などの負担を一方的に要請したことなどから、地方を中心に異論が相次いだ。7月16日夕方には「東京はGoToキャンペーンから除外すること」が緊急決定した。
GoToキャンペーンを利用したい人は9割近いが、「内容がよく分からない」7割超
まず「国内旅行に対する意向」を聞くと、最多は「GoToキャンペーンが始まったら旅行に行こうと思っている」45.2%、次いで「GoToキャンペーン前でも旅行に行く予定がある/行こうと思っている」33.5%と、あわせて7割が旅行の意向を持っていた。“自主的に外出自粛しよう”といった意識は、すでに消えつつあるようだ。性別・年代別で見てもと、「GoToキャンペーン前でも旅行に行く予定がある/行こうと思っている」は若い層がやや多いが、大きな偏りはなかった。
なお「GoToキャンペーンの利用」について聞くと、「利用して旅行したいと考えている」との回答は86.7%に達している。ただし「GoToキャンペーンの理解」を聞くと、72.2%もの人がキャンペーン内容について「よく分からない部分がある」と回答している。具体的には「割引対象になる商品がどれなのか?」については8割以上、「どこで予約したら良いか?」「いくら割引になるのか?」「いつから始まるのか?」についても過半数が分かりづらいと回答している。
「交通手段」については、三密回避ができる一方でキャンペーン対象外になる「車」75.4%が最多だった(自家用車はキャンペーン対象外)。次いで「飛行機」66.2%。これらに比べて、密になりやすい「電車」「バス」「乗客船」は半数以下だった。
「GoToキャンペーン」は利用したいがよく分からない部分がある、キャンペーンは利用したいが車は使いたいなど、相反する状況に、旅行者側も悩んでいる様子がうかがえる。
新規感染者の多い首都圏でも「東京都」は、検討している旅行先で7位だった
こうした矛盾は、各地域の声にも見受けられた。「GoToキャンペーンを利用したい」という意向を都道府県別で見ると、旅行意向の高い都道府県・旅行意向の低い都道府県ともに、新型コロナ感染者数の少ない場所が上位となっている。感染が少ないから観光客に来てほしいと同時に、コロナは広めてほしくないという意識を感じる。
旅行意向の低い都道府県では宮崎県以外が本州にある県。「新型コロナ感染者の多い首都圏と陸続きとなっているエリア」かつ「感染者数の少ないエリア」が、とくにGoToキャンペーンに乗り気でない模様だ。
「GoToキャンペーンを利用して旅行するつもり」と回答した人に、「検討している旅行先」を聞くと、「沖縄県」「北海道」が圧倒的多数。3位にやや離れて「福岡県」が入った。新規感染者の多い首都圏では「東京都」が7位、「千葉県」「神奈川県」「埼玉県」は圏外となり、旅行先としての魅力より、コロナの懸念が上回った形だ。
なお1人あたり平均3か所が回答されており、今回のキャンペーンで複数回の旅行を考えている人が多いとのこと。また「旅行先で避けようと思っている場所」では、「混み合う人気観光地」62.5%、「新規感染者が一定数出ている都道府県」56.0%が上位となる一方、「離島など医療施設が充実していないエリア」は17.3%に留まった。
調査概要
- 【調査対象】全国の男女
- 【調査方法】インターネット調査
- 【調査期間】2020年6月26日~7月13日
- 【有効回答数】7,787名
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