「動画配信サービス」が意志決定に大きな影響、5人に2人が「動画広告を見て商品を買った」【Criteo調べ】
Criteo(クリテオ)は、動画配信サービスの視聴傾向とコネクテッドTVの利用状況に関する調査結果を発表した。Z世代/ミレニアル世代/X世代/ベビーブーム世代の日本の男女1,015人が回答している。
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動画配信を利用するようになったきっかけは「無料コンテンツ」と「コロナ」
まず、さまざまなサービスや娯楽の消費時間について「パンデミック以前・以後で増えたもの」を聞くと、「有料の動画配信」「無料の動画配信」がそれぞれ最大の伸びを示した。具体的には5人に3人が、Netflix、Amazonプライム・ビデオ、Disney+、Apple TVといった配信サービスでの視聴が増えたと回答している。また回答者の半数近くが、1週間に無料コンテンツを5時間以上、有料コンテンツを最大10時間視聴していた。
「動画配信サービスをより頻繁に利用するようになった理由」を聞くと、「無料コンテンツが充実している」「コロナの影響で家にいる時間が増えた」「時間や場所を問わずに視聴できるようになった」といった理由が上位となった。これは4世代すべてで同じ順となっている。また「新しいコンテンツやオリジナルコンテンツを視聴できる」「ケーブルテレビや衛星放送よりもコスパがいい」といった声もあがっている。
「動画配信サービスを利用する上で重視すること」を聞くと、「高品質なコンテンツ」「無料コンテンツの有無」「サブスクリプションの料金」がトップ3となった。視聴者の3人に2人が、サブスクリプション型の動画配信サービスに満足しているという。また世代別では、Z世代とベビーブーム世代は、品質より「無料コンテンツの有無」を重視していた。
広告は「視聴を中断しないもの」「エンタメ性のあるもの」が好まれる
「最も好感の持てるオンライン広告のタイプ」を聞くと、動画コンテンツの視聴を途中で中断される“ミッドロール”よりも、前(プレロール)または後(ポストロール)に再生される動画広告を好む傾向が見られた。また5人に2人は「エンタメ性があり魅力的」と動画広告を好んでいた。
「動画広告を視聴した後に消費者が取る行動」について集計すると、「PCでその商品・サービスを検索する」「モバイルでその商品・サービスを検索する」がともに50%ずつ、「その商品・サービスを購入する」が39%と、5人に2人が広告視聴後に商品購入にまで至っていた。「家族や友人に勧める」31%、「広告主のアプリをダウンロードする」22%といった回答も存在する。世代別では、特にミレニアル世代とZ世代が、購入の意思決定に動画配信サービスの影響を受ける傾向が強かったという。
また今回の調査では、日本の消費者の4人に3人が、動画配信サービスの視聴にも、オンラインショッピングでの購入にも、同じメールアドレスを使用していることも判明している。動画配信サービスからオンラインショッピングへの接続がスムーズに運べば、かなりの効果が期待できるだろう。
調査概要
- 【調査対象】スマートTV/インターネットTV視聴用のデバイスを所有し、有料/無料の動画配信サービスを視聴している日本の消費者男女
- 【調査時期】2021年6月
- 【有効回答数】1,015人
- 【世代の内訳】Z世代:1996~2003年生まれ(18~25歳)/ミレニアル世代:1983~1996年生まれ(25~38歳)/X世代:1967~1982年生まれ(39~54歳)/ベビーブーム世代:1948~1966年生まれ(55~73歳)
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