将来の収入への期待と不安、10代男性のみ「期待」が上回るが30代で心が折れる?【CCCマーケティング総研調べ】

ほぼすべての年代が「幸せになるためにはお金が必要」と考えている。

CCCマーケティング総合研究所は、「収入と消費行動・意識」に関する調査結果を発表した。男女16~84歳のT会員11,033サンプルから寄せられた回答を分析したもの。

ミドル層で収入への不安がピークを迎える

まず「将来の収入」に対し、「期待」(楽しみだ・期待している、どちらかというと楽しみだ・期待しているの合計)と「不安」(不安だ、どちらかというと不安だの合計)を比べると、期待が不安を上回ったのは男性16~19歳のみだった。

年代別で見ると、男性20代はすでに不安が上回るが、期待36.6%に対し不安38.0%と差は小さい。しかし30代になると、期待26.1%に対し不安46.9%となり、一気に不安が拡大している。男女別だと16~19歳・20代の若年層でも、女性は男性より不安を感じていることがわかる。

次に「自分のために自由に使うお金に困っていないか」を聞くと、「困っていない」は若年層と老年層ほど高く、40代が最も低く、困っているという人が多い。30代~50代のミドル層は、結婚・子育てなど、自分より家族への出金機会が多いためと考えられる。

さらに「収入が少なくても、自分が好きなことをできている方が幸せだ」と「幸せになるためにはお金が必要だ」という2つの考え方について聞くと、女性80代を除くすべての世代で「幸せになるためにはお金が必要だ」という人のほうが多かった。

「収入が少なくても、自分が好きなことをできている方が幸せだ」という意見は、若年層と老年層で高く、30~50代では落ち込んでいる。前問と合わせて見ると、そもそも自分のためにお金を使えていないミドル層でシビアな回答になったようだ。

最後に「お金に対する価値観・消費行動」を聞くと、男女16~19歳・20代の若年層では「趣味や好きなものに対しては、糸目をつけずにお金を使う」「将来のことは意識せず、いまを楽しむためにお金を使いたい」「購入時はみんなが持っているものやランキングを参考にする」などが他と比べて高い。一方、男女70代以上では「多少価格が高くても品質が良いものを買う」が高かった。

調査概要

  • 【調査対象】男女16~84歳のT会員
  • 【調査方法】インターネット調査(Tリサーチ)
  • 【調査時期】2022年6月23日~30日
  • 【有効回答数】11,033サンプル
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