2024年下半期のフェイク・偽情報・デマ関連のニュース、SNS投稿で「政治・歴史問題」が目立つ【トドオナダ調べ】
トドオナダは、「フェイクニュース・偽情報・デマ関連ウェブニュース(2024年下半期)」に関する調査結果を発表した。同社のPR効果測定サービス「Qlipper」のデータを分析・集計している。
2024年7月1日~12月31日におけるニュース記事で、本文または見出しに「フェイクニュース・フェイク動画・フェイク映像・フェイク画像・フェイク音声・フェイク情報・偽情報・偽ニュース・偽画像・誤情報・デマ・流言」といった語を含む記事が対象。
記事数とPVは8月が最多、11月が2位
まずフェイクニュース・偽情報・デマに関するニュース記事数・PVの推移を見ると、記事数・PVは8月が最も多く、11月がそれに続いた。Xでの記事ポスト数は7月が最多だった。
8月は、8日17時ごろ発生の地震を受けて、気象庁が初めての南海トラフ臨時情報「巨大地震注意」を発表した翌日の8月9日に、デマ拡散防止を呼びかける903記事が流通した。8月20日には、米大統領選でトランプ氏が自身を支持しているかのようなテイラー・スウィフトの偽画像を投稿したことが大きく報じられた。11月は、17日に兵庫県知事の再選挙が行われ、候補者を巡るデマや誹謗中傷が多数流布した。
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月ごとに特徴的なキーワードを見ると、7月は首脳会議やQUAD会合が開催され「NATO」「ロシア」「外相」といった国際政治関連がトレンド入り。また“新紙幣発行後、旧札は使えなくなる”といった「紙幣」の偽情報が流れた。
8月は、英国での児童殺傷事件に関して偽情報の拡散と反移民の暴動が起きた。また「ブラジル」でXの利用が禁止された。
9月はお笑い芸人「やす子」のチャリティマラソンのギャラを巡るデマが流布。また中国SNSで広まった「日本人学校」のデマにより中国・深セン市で日本人男児の刺殺事件が起きてしまった。
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10月は、アメリカに上陸し多大な犠牲者を出した「ハリケーン」、間近に迫った「米大統領選」に絡んだ偽情報・偽画像が拡散した。
11月は、兵庫県の「知事選挙」にまつわる誤情報・デマが拡散。「斎藤元彦知事」もランクインした。
12月に入ると関連して「立花孝志」氏や「ファクトチェック」といった語もトレンド入り。さらに韓国で尹大統領が「戒厳」布告したことで、フェイクニュース・偽画像が多く出回った。
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調査概要
- 【調査対象】本文または見出しに「フェイクニュース・フェイク動画・フェイク映像・フェイク画像・フェイク音声・フェイク情報・偽情報・偽ニュース・偽画像・誤情報・デマ・流言」といった語を含む記事
- 【調査方法】Qlipperが調査期間中に収集した国内主要ニュースサイトのウェブニュースの内、調査対象の記事数、仮想PV数、記事がXでポストされた数を集計。
- 【調査時期】2024年7月1日~12月31日
- 【有効回答数】国内4,000媒体以上のWebメディアを網羅
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