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インタレストマッチ活用講座

[『インターネット白書2009』版] 興味関心連動型広告導入のための、社内決裁の通し方(オリジナル稟議書付き)

興味関心連動型広告を始める際に、上司を説得するための稟議書を作る方法
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稟議書+添付資料

担当者レベルではインタレストマッチの効果を理解していても、実際に始めるとなると上司の決裁を得る必要が生じてくるだろう。しかし、インタレストマッチのことをよく知らない上司に、どのように説明すれば良いか困っているWeb担当者も少なくないはず。そこで今回は、検索連動型広告「スポンサードサーチ」を既に導入している担当者が、インタレストマッチを導入するにあたり、上司を説得することを想定した稟議書の書き方をわかりやすく指南する。

オリジナル稟議書と、最新の調査データを盛り込んだ添付資料をご用意したので、記事末尾のアンケートに答えて、ぜひダウンロードしていただきたい。

なお、検索連動型広告を新たに始める際の稟議書+添付資料(「インターネット白書2008年」版)も、アンケートに答えるとダウンロードできるので、あわせてご活用いただきたい。

インタレストマッチ導入時の稟議書の例文とは

一般的な稟議書は、(1)件名、(2)稟議内容、(3)理由(効果)、(4)予算、(5)添付資料の5項目で構成される。上司などからの決裁を得るには、「簡潔明瞭に記述すること」と「効果や予算を具体的なデータ(数字)で表すこと」の二つのポイントだ。もちろん上司にいきなり稟議書を突きつけるのではなく、「このようなことを考えているのですが・・・」と、ひと言相談したうえで稟議書を起案すると、スムーズに閲覧・決裁してもらえるだろう。今回は、リスティング広告の担当者が、興味関心連動型広告のインタレストマッチを新たに導入する際の稟議書作成事例を考えてみたい。

(1)件名

まず件名では、起案内容とその効果を明記するのがポイント。単に「インタレストマッチ導入について」としただけでは、ネット広告に余り詳しくない社内関係者は稟議書の中身を想像できない恐れがある。とくにメールによる稟議で「タイトル=稟議書」の件名とした場合、実際に開いてみるまで中身がよくわからないため、決裁が後回しにされてしまうかもしれない。
また効果を明記するといっても、「目先の効果」では不親切だ。「インタレストマッチ導入によるインプレッション獲得について」などと書いても、恐らく上司は「で、その結果どうするの?」という印象を抱くだろう。そうならないためには例えば「インタレストマッチ導入による新規顧客開拓について」など、「ビジネスゴールに近い効果」を記述した方がいい。

(2)稟議内容

稟議内容では、件名で掲げた起案内容を明確に伝える。他のビジネス文書同様に、結論から順番に簡潔にまとめるといいだろう。マーケティングのデータやリスティング広告の効果測定データなどを適宜織り込むと、起案内容の具体性が増す。例文は下記の通りだ。

当事業部ECサイトで販売している商品Aにつきまして、新規顧客獲得のため、興味関心連動型広告インタレストマッチを導入したいと考えています。
インタレストマッチは、現在出稿中のスポンサードサーチに比べ、潜在ニーズをターゲットとした広告展開が可能であり、広告の露出(インプレッション)が期待できます。

販売データによれば、商品Aはリピート客が8割を占めており、顧客満足度の高い商品となっています。一方で周知の通り商品Aの知名度は低く、新規顧客は2割に満たない状況です。

検索連動型広告スポンサードサーチでは既に効果が出ておりますが、さらに幅広く集客を行うために、インタレストマッチを新たに導入し、新規顧客を獲得し、さらなる売上拡大につなげたいと考えております。
ご決済いただけますようお願い申し上げます。

数値を交えながら箇条書きで効果をアピール

(3)効果

決裁を得られるかどうかのポイントになるのが、(3)効果だ。企画書などでもそうだが、ビジネス上の施策を提案する際は、その効果をできる限り効果を数字に落とし込んで表現することが大切だ。厳しい上司だと、数字が書かれていない提案は、「ロジックが浅い」とはねつけてしまうかもしれない。
逆に言えば稟議書では、(3)効果の項目は、起案により達成される効果をわざわざ文章でまとめなくてもいい。箇条書きでシンプルに数字を記述していこう。ただし十分な裏付けのある数字を記述しないと、自分で自分の首を絞めることになるので要注意だ。例文は下記の通り。
なおインタレストマッチの予想インプレッション数は、インタレストマッチ広告管理ツール(要アカウント/ログイン)の「配信実績参照ツール」及び「ターゲティングシミュレーター」で調べられる。

  • インタレストマッチの予想インプレッション数:○×/月(現在の平均インプレッション数より○×増)
  • インタレストマッチの予想クリック数:○×/月
  • インタレストマッチのコンバージョン率:○×/月
  • 新規顧客獲得数の予測値:○×人/月
  • 新規顧客獲得コスト:インタレストマッチの月額予算÷新規顧客獲得数

(4)予算

インタレストマッチには、予算に合わせた広告の配信設定機能が用意されている。例えば月額5万円の予算なら、途中で予算を使い切ってしまわないようにインプレッションが自動調整される仕組みだ。
予算は、新規顧客獲得の目標数から必要なインプレッション数を逆算し、そのインプレッション数をクリアできる規模に設定する。稟議書には「○円(1カ月あたり○円×△か月)と明記し、必要があればその根拠となる見積書も添付する。

(5)添付資料

稟議書で記述した内容のうち、補足しておきたい情報は、添付資料として添付すると出来映えがすっきりする。例えば(1)稟議内容に記した販売データや、「知名度が低い」ことを裏付けるデータだ。ただこれらのデータが社内で十分に共有されているのであれば、あえて添付する必要はないかもしれない。 また稟議書を回覧する社内関係者の中には、インターネット広告やインタレストマッチに詳しくない人がいるかもしれない。そうした場合は、インタレストマッチの特徴を、次のようにまとめておくと理解してもらいやすい。

【インタレストマッチとは?】

  • インタレストマッチは、インターネットユーザーの興味関心に応じて、Yahoo! JAPANをはじめ、数多くの国内主要サイトで表示(インプレッション)されるクリック課金型のインターネット広告
  • 需要喚起やブランディングなどの効果が期待できる(従来のマス広告やインターネットのディスプレイ広告などと同様の効果)
  • 表示対象のユーザー属性や表示地域・時間帯を細かく設定できるため、商品Aの見込客に絞り込んだ広告展開も可能

このほか、『インターネット白書2009』に掲載のインターネット広告市場に関するデータも用意した。記事末尾の簡単なアンケートに答えて、ぜひダウンロードしていただきたい。

オリジナル稟議書+添付資料ダウンロード

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