LINEは「LINEギフト」事業戦略発表会において、「LINEギフト」の累計購入ユーザー数が1000万人を突破したことを発表した。また、「LINEギフト」出店ショップに「セブンイレブン」「ebookjapan」が追加になるなど、今後の成長戦略について発表した。
「LINEギフト」累計購入ユーザー数が1000万人を突破
2021年10月時点で「LINEギフト」で商品を「購入したことがある」累計ユーザー数は1000万人を突破した。また、「LINEギフト」で商品を「購入した、またはもらったことがある」累計ユーザー数は2021年11月29日時点で1980万人を超え、12月には2000万人を突破する見込み。
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「LINEギフト」累計購入ユーザー数の推移
サービス認知率は全体で52%、最多は20代女性の87%
「LINEギフト」の機能・サービス内容を認知している割合は全体で52%、性別・年齢別に見ると、最多は20代女性の87%だった。男女ともに10代、20代における認知率は60%を超えている。
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「LINEギフト」のサービス認知率
贈った人、もらった人ともに女性が多い
「LINEギフト」を贈った人、もらった人を性別でみると、ともに20代女性が最多だった(贈った人:65%、もらった人:63%)。年齢別ではともに20代が最も多く、贈った人は46%、もらった人は48%。
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「LINEギフト」を贈った人、もらった人の年齢・性別ごとのグラフ
「LINEギフト」を贈る相手としては「家族」(59%)で最多、次いで「同性の友だち」(56%)、「異性の友だち」(29%)だった。
サービス認知と利用きっかけ、品揃えの拡大に注力
「LINEギフト」にはコンビニスイーツやカフェドリンクなど店頭で交換できる「eギフト」と、スイーツやコスメなど幅広い価格帯/ジャンルがある「配送ギフト」の2種類がある。
「LINEギフト」の出店ショップ数は約380店舗、取扱商品数は約4万点。11月29日からeギフトに「セブンイレブン」「ebookjapan」が出店する。また、年内にはホテル、旅館、レストランの予約が可能な「一休.com」もeギフトでの出店を予定しているという。
テレビCMなど大規模なマーケティング投資を実施
正確な数字は公表していないが、「LINEギフト」の流通額は大幅に増加しており、第2四半期の流通額は前年同期比約3倍、184%伸長した。
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「LINEギフト」流通額の推移
「LINEギフト」認知拡大施策について、LINEの米田昌平氏(ギフト事業部 事業部長)は「マーケティングへの大規模投資を行っている。2021年8月に放映した初のテレビCMに続き、12月からは新しいテレビCMを放映している。YouTubeやTwitterなどさまざまなメディアで認知拡大施策を継続して行っている」と説明した。
また、新規ユーザー限定クーポンや、既存ユーザー向けとしてクリスマスやバレンタインなど大きなシーズナルイベントに合わせたキャンペーンを展開していく。
Zホールディングスとの連携を強化
「品揃えの強化にむけZホールディングスとのシナジーが重要だ」と米田氏は語る。2021年10月から開始したYahoo!ショッピングやPayPayモールとの商品連携をスタートしており、準備中のショップを含めて約800ショップ以上が連携している。また、出前館、ZOZOTOWNとのeギフト連携など、Zホールディングスグループ間の連携により、幅広いラインナップの拡充を続けている。
Yahoo!ショッピングの営業チームとLINEギフトの営業チームの連携が肝になる。品揃え拡大のために1つのチームとなり、Yahoo!ショッピングの出店ストアに対し、LINEギフトへの出店案内を進めている。(米田氏)
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LINE ギフト事業部 事業部長 米田昌平氏
事業戦略発表会に登壇したヤフーの畑中基氏(執行役員 コマースカンパニー・ショッピング 統括本部長)は「Yahoo!ショッピング、PayPayモールで『商品数ナンバーワン』『探しやすさナンバーワン』をめざす」と話す。一方で、「欠けているのはソーシャルギフトの部分だ」という。
LINEの強みであるソーシャル、1to1のコミュニケーションを生かし、経営統合を踏まえてタッグを組むことで、グループをあげて「LINEギフト」との連携を強く推進している。(畑中氏)
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ヤフー 執行役員 コマースカンパニー・ショッピング 統括本部長
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オリジナル記事:LINEとヤフーが語る「LINEギフト」の戦略&累計購入ユーザー数1000万人を突破した現状まとめ
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