国内&海外SEO情報ウォッチ 「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、日本と海外の検索マーケティング情報をさらっとまとめて毎週金曜日にお届け。
海外&国内SEO情報ウォッチ

ウェブ標準対応10のポイント、8種類のWebサイト最適化 など10記事(海外&国内SEO情報)

「Web担当者のすべき最適化あれこれ」「PageRankスカルプティングが使えなくなった」など。

日本語で読めるSEO/SEM情報

  • Web担当者のすべき最適化あれこれ
    (かちびと.net)

    サイト管理者が実行すべきWebサイトの最適化を、8つに分けて解説。

    1. URLの最適化
    2. 表示スピードの最適化
    3. 画像・イメージ・メディアの最適化
    4. ソーシャルメディアへの最適化
    5. ユーザーへの最適化
    6. ページ印刷の最適化
    7. リンク集の最適化
    8. SERPs最適化

    役に立つ参照リンクもまとめて紹介している。かなりの量になるが、ひととおり目を通せば、良質な情報が手に入るだろう。

  • PageRankスカルプティング無能力化に対する鋭い分析
    (海外のSEO対策・SEOツールをわかりやすく解説するブログ)

    グーグルのマット・カッツ氏が、PageRankスカルプティングがもはや機能していなくなっていることを公表した。ご存知の読者も多いことだろう(「PageRankスカルプティングって何?」という場合は、「nofollowを使ったPageRankスカルプティングに関する疑問に答えよう(前編)後編)」の記事を参照)。

    清音氏がブログで、PageRankスカルプティング無効化の裏側を、独自に分析している。

    記事冒頭には筆者のブログ記事がいくつか引き合いに出されていて恐縮だが、読んでいただきたいのは、その後に出てくる清音氏の疑問とその疑問に対する仮説、根拠である。

    またこの記事の追記として書かれたエントリも続けて読んでほしい。

  • トップページはビッグワードで内部+外部対策、下層ページはスモールワードで内部対策を
    (インフォキュービックSEOブログ)
    • SEOの内部施策と外部リンクの効果
    • ビッグ/ミドル/スモールキーワード
    • トップページ/カテゴリトップページ/個別詳細ページ

    これらの要素を考慮したサイト全体の最適化を、インフォキュービックブログが解説している。

    特にeコマースサイトでは、非常に重要なサイト構造になるので、関係するサイト管理者はぜひ参考にしてほしい。

  • マイクロソフトの新検索エンジン、Bingはここがスゴい!
    (SEMリサーチ)

    前回の記事では日本に再進出する韓国の検索エンジン、ネイバー(NAVER)のレビューを紹介したが、今回は渡辺氏によるマイクロソフトの新検索エンジン、ビング(Bing)のレビューを紹介したい。

    日本のビングは、外身が変わっただけで中身(検索機能)はほぼ以前のライブサーチのままだ。しかし、米国版は違う。既存の検索エンジンにはない特徴をひっさげて登場したのだ。詳しくは渡辺氏の記事をご覧いただきたい。

  • index.htmlありとindex.htmlなしは、どちらを使うべきか?
    (SEO&SEM対 五足の靴)

    「www.example.com」と「www.example.com/index.html」のどちらを使ったほうがよいのかという質問に対する回答。

    統一しているならば、index.htmlありでも、index.htmlなしでもどちらでも構わない。

    混在していても、ある程度は検索エンジン側で解消してくれるが、重複コンテンツに代表される無用なトラブルを生まないためにも、最初から統一しておくのが望ましいとのこと。ウェブサーバーがApacheの場合は、ルートディレクトリの.htaccessに次のように記述することで、index.htmlありをindex.htmlなしに正規化できる。

    <IfModule mod_rewrite.c>
      RewriteEngine on
      RewriteRule ^(..*/)*index\.html$ /$1 [R=301,L,QSA]
    </IfModule>

    サブディレクトリを作っている場合は「/$1」を「/subdir/$1」などに変更する。「index\.html」の部分は「index\.htm」や「index\.php」など必要に応じて変更する。

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ

  • おそろかにしてはいけない10個のウェブ標準
    (Smashing Magazine)

    昨今は、検索エンジンやブラウザの技術が進歩し、HTMLが多少どころか、かなりめちゃくちゃでも思いどおりに読み取ってもらえる。しかし、正しくHTMLを記述するに越したことはない。

    Smashing Magazineがウェブ標準に従った正しいHTML記述に関する特に重要な項目を、10個解説している。

    1. DOCTYPE宣言を正しく書く
    2. ネームスペースと言語を指定する
    3. 「http-equiv」「language」「description」「keywords」metaタグを適切に使う
    4. titleタグとhタグを適切に使う
    5. JavaScriptはCDATA区間に書く
    6. 「&」→「&amp;」、「"」→「&quote;」、「<」→「&lt;」のように、特殊文字を正しくエスケープする
    7. XHTMLの場合タグも属性名も小文字で書く
    8. フォームの全要素に、対応するlabelタグを付ける
    9. imgタグには必ずalt属性を付ける
    10. CSS用のid属性とclass属性を正しく使い分ける

    詳細は参照元のコードを参考にしてほしい。「Incorrect」と「Correct」が示されている場合は、「Correct」が正しい例だ。

  • スパムサイトへのリンクを放置したら、道連れスパム判定された
    (SEOgadget)

    コメントに含まれるスパムサイトへのリンクを放置しておいたら、自分のサイトもスパム判定されてしまい、Google検索からのトラフィックが70%も激減してしまったという悲劇。しかも、ペナルティはスパムコメントが書き込まれてから1日たたないうちに発動されたらしい。

    スパムコメントを削除して、しばらくした後アクセスは回復したとのこと。Googleのスパム認定、スパム解除の早さは驚きだ。なお、ペナルティを受けたのはスパムコメントが書き込まれたページだけだった。

    Googleは、スパムサイトへリンクするサイトも同類とみなし、スパム扱いすることがよくある。「悪しき隣人(Bad Neiborhood)」への発リンクは、要注意である。

  • 検索エンジンのクローラに嫌われる5つの間違い
    (Small Business Search Marketing)

    クローラビリティを損なう、よくありがちな間違いを5つピックアップした記事。

    1. robots.txtの誤った記述

      Yahoo! Answersで見つけた例を挙げている。何もブロックするつもりはないのならば、このように記述しなければいけない。

      User-agent: *
      Disallow:

      しかし、間違って次のようなrobots.txtにしてしまったところ……

      User-agent: *
      Disallow: /

      すべてのディレクトリ、ファイルへのアクセスをブロックする指定なので、検索エンジンのインデックスから消えてしまったそうだ。

    2. 多すぎるパラメータが付いたURL

      検索エンジンの能力が向上してきたとはいえ、パラメータは短く変数も少ないようがよい。また、SERPではURLが短いほうがクリックされやすい。

    3. URLのセッションID

      セッションIDを含んだURLは重複コンテンツを引き起こす可能性がある。セッション情報はCookieで管理するべき。

    4. 肥大化したコード

      スクリプトのコードやスタイルシートの記述でHTMLが肥大化してしまうことをCode Bloatと言う。重大な問題になることは稀だが、コンテンツを発見する妨げになるかもしれないので、外部化したほうがいい。

      グーグルのマット・カッツ氏は、YouTubeのWebmaster Central Help Channelページの肥大化が検索順位に影響を与えることはないと説明している。とはいえ、ファイルサイズの軽量化には筆者も賛成である。

    5. お粗末なナビゲーションと内部リンク

      クリエイティブなウェブデザイナーは、DHTMLやJavaScript、AJAX、Flashなどを駆使して凝ったデザインのページを作りたがる。しかし、これらは検索エンジンのクロールを止めてしまうことがある。

      なお、グーグルはJavaScriptFlashのリンクをたどることができるようになっている。しかし、少なくとも今の段階ではやはり通常のテキストが好ましいと筆者も思う。

  • Whois情報を変更するとドメイン名の履歴がリセットされる?
    (WebmasterWorld)

    ドメイン名のWhois所有者情報が変わった時、Googleはドメイン名が新規に購入されたとして、それまでの履歴をリセットしてしまうのかという質問に関するスレッド。

    フォーラムアドミニストレータのtedster氏の回答をまとめる。

    • たしかにGoogleは、ドメイン名の登録者に変更があった場合に、それまでのバックリンクやドメイン名の経過年数をゼロに戻すことがある。
    • しかし、単にWhois情報が変わっただけでリセットすることはない。同じマーケットで同じビジネスの運営を続けていれば、リセットされる可能性は少ない。
    • サイトデザインの変更も、しばらくは控えたほうがいい。
    • これは、gTLDでもccTLDでも同じこと。
  • 着メロサイトに見る、流行りのPPCランディングページデザイン
    (Website Magazine)

    今やPPCは、SEOに勝るとも劣らない検索エンジンマーケティングにおける必須の手段である。

    着メロサイトを調査したところ、現在米国で採用されているPPCのランディングページには、次のようなトレンドが見られるとのことだ。

    • 限定された選択肢
      取れるアクションが限られている。たとえば、Nokia Ovi Storeには「登録」「ログイン」「開発者への問い合わせ」の3つしか、やれることがない。
    • 派手な画像
      キャプチャを見ていただければわかるが、大きくて強いインパクトを与える画像を掲載したページが多い。
    • 明確な反応装置
      登録や申し込みを、ハッキリと率直に迫るキャプションやボタンが目を引く。たとえばThumplayのサイトには「今すぐ登録して、着メロを手にしよう!」と目立つ位置に大きく書かれている。
    • 登録・リスト収集・じらし作戦
      ランディングページでもっとも重要な目的は、「登録」や「リスト取り」。これらを確実に実践している。また、もったいぶったコンテンツで、この先を知りたいとユーザーをじらして登録を誘うことも特徴的だ。

    なお、実例となるサイトの画面ショットは、紹介元の記事で見ることができる。

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