ヤフーがテレビ版ショッピングモールを開始 通販企業の出店相次ぐ

ヤフー（本社東京）が6月16日に運営を始めたテレビ版ショッピングモールに、大手のテレビ通販企業を中心とした通販・EC企業が相次いで出店している。動画コンテンツを保有している企業が先行的に出店、テレビとネットの融合という新たな取り組みを開拓する。販売機会の創出といった商機の拡大を模索する狙いもある。

出店した企業は、テレビ通販大手のオークローンマーケティング（本社名古屋市）、ジパング・ホールディングス（本社名古屋市）、ディノス（本社東京）、東京テレビランド（本社東京）、ホームセンター事業のコメリ（本社新潟市）。

テレビ版モールの名称は「テレビ版ヤフーショッピング」（対応機種のみ視聴可能）で、出店者は自社で制作した通販番組を、ネットを通して放映することができる。消費者はテレビを通じてネット上の動画を見ながら、ショッピングを楽しむことが可能だ。

消費者は画面を見ながら電話するか、パソコンやモバイルのECサイトにアクセスして、商品を注文する。

出店各社は送料無料やプレゼント企画、割引キャンペーンなどを実施。通常の通販サイトやテレビとは異なる付加価値サービスを展開して、テレビ版モールへの集客を図っている。

ソニー（本社東京）と米グーグルが提携して今秋までに、「インターネットテレビ」を米国で発売するなど、ネット対応テレビを巡るメーカーやネット企業の動きが活発化している。日本でも今後、ネット対応のテレビが一般家庭に普及するのは時間の問題と見られており、テレビとネットが融合したテレビショッピングの取り組みが増えそうだ。

・テレビ版Yahoo! JAPANガイド
→ http://digitalhome.yahoo.co.jp/dtv/index.html

・テレビ版Yahoo!ショッピング
→ http://digitalhome.yahoo.co.jp/dtv/service/index.html#shopping

・「テレビ版Yahoo!ショッピング」登場記念キャンペーン
→ http://contents.shopping.yahoo.co.jp/event/tv_shopping/