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検索エンジンが考慮しているソーシャルメディアのシグナルとは?

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検索エンジンが考慮しているソーシャルメディアのシグナルとは?

SNSの共有について言えば、検索エンジンが考慮するシグナルはたくさんあると推測できるだろう。以下に、僕が推測するものをいくつか挙げてみる。

  • ソースの多様性
    同じアカウントでリンクが50回ツイートされることは、1つのサイトから50個のリンクが張られるのと同じようなもので、50種類のアカウントで1つずつツイートされるのに比べれば、かなり価値が低い。

  • タイミング
    RSSフィードで記事が最初に公開された時に共有すれば、「QDF」(Query Deserves Freshness:話題の新鮮さ優先の検索)の面で価値があるだろう。だが一方で、しばらく経った記事のツイートや共有は(最新情報としての共有のみよりも)、価値や関心が長続きしていることを示していると見なされるかもしれない。

  • 付随コンテンツ
    リンクに添えられるメッセージは、想定される関連度と話題について重要な情報を検索エンジンに与える可能性がある。特にTwitterにおいては、アンカーテキストがない分、そのギャップをメッセージが埋めているのかもしれない。

  • エンゲージメントのレベル
    クリック、リツイート、(Facebookの)「いいね!」などの量は、(測定可能な場合)リンクの持つ重みに確実に影響するだろう。

このほか、ソースの共有/ツイートという文脈でグーグルとBingがそれぞれのオーソリティに採用しているシグナルも、いくつか推測できそうだ。

  • 友達/フォロワーの数
    リンクと同じで多いほど良い傾向があるとはいえ、注意すべき点もありそうだ。質の低いボットと偽アカウントはフィルタリングで除外される可能性が高い(「正当な」友達やフォロワーの獲得は簡単ではないため、見抜くのはスパムリンクよりずっと簡単だろう)。

  • 友達/フォロワーの重要度
    友達/フォロワーはおそらく、リンクソースと同様の働きをする。「オーソリティ」の高いフォロワーを獲得した人は、自身もオーソリティの高い人物になるに違いない。

  • 友達/フォロワーの比率の分析
    リンクが編集を経ているかどうかを検索エンジンが分析するのと同じように、オーソリティの評価においても、ユーザーが築いたフォロー/フォロワーのが単なるフォロー交換によるものなのか、あるいは真の興味と関心によるものなのかが考慮されている可能性がある。「フォロワー10万人のうち9万9000人をフォローしているが、フォロワーとのやり取りがわずかというアカウント」は、「フォロワーが10万人でフォローしているのは5000人だが、フォロワーが絶えず積極的にリツイート、“いいね!”、シェアなどをしているアカウント」と同等のオーソリティは、まず得られないだろう。

  • 話題の重点/関連性
    共有行動に見られる一貫性とパターンもまた、共有やツイートをされたリンクソースのトピック分析やパターンなどを使って検討されている可能性がある。「オーソリティ」のレベルは、テーマごとに異なっている可能性さえある。たとえば、著名なSEO関係者が芸能ニュースへのリンクをツイートした場合、その人がウェブマーケティングのリソースへのリンクをツイートしたときよりも影響は小さくなる、といった具合に。

  • 関係性のバイアス
    グーグルとBingは、SNSの書き手とサイト/ドメイン名が「身内」か無関係かという観点で、うまく関連付けを行っていると思われる。アカウントと関連付けられたURLを見るだけの簡単な場合もあるだろうが、頻繁にツイートや共有がされているといったパターンや、サイト内のページにアカウントが掲載されているかという事実などに基づいて判断することもあるだろう。簡単に言えば、SEOmozへのリンクを「@randfish」からツイートしても、Bitly Newsへのリンクをツイートした場合や、社外の誰かがSEOmozへのリンクをツイートした時ほどの影響は与えられないだろう、ということだ。

ここで挙げたシグナルはあくまでも僕の推測だ。少なくとも一部は利用されているのだろうとは思うが、上記の中に挙げられていないシグナルがまだ多く存在している可能性がある。ソーシャル共有がウェブ検索の順位に与える影響や、SEOとソーシャルメディアマーケティングをうまく組み合わせる方法について、これからさらに探求できればいいなと思う。

僕としては、ウェブスパムが減り、以前のような純粋に人手を介したリンクのモデルに回帰できる可能性にとりわけ期待している。

というのも、人々は往々にして、不正な外部リンクが張られたソースにリンクしたり、あるいはそういうソースを閲覧したり楽しんだりするが、信頼できないソーシャルサイトや不正操作のあるソーシャルサイト、あるいはスパム的なソーシャルサイトで、Twitterアカウントをフォローしたり、Facebookの友達にしたり、何かを「いいね!」したりする人はまずいないだろう。ソーシャルグラフは完全にクリーンであるとは言い切れないが、スパムは以前ほど複雑なものではなくなった。

さあ、オーガニックマーケティングの進化を祝おう。検索もSNSもコンテンツもブログもリンクも、すべてがかつてないほどのスピードで進化している。ホリスティック(全体)志向のウェブマーケターにはとても喜ばしいことだ。

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