グーグルからアクセス急減のお知らせが届く
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グーグルからアクセス急減のお知らせが届く
アクセス急増のお知らせなら欲しい (Official Google Webmaster Central Blog)
検索結果での表示やクリック数が著しく上昇した場合、または反対に著しく下降した場合にそのことを伝える警告メッセージがグーグルウェブマスターツールに届くようになった。
このメッセージを意訳すると、だいたいこのようなことが書かれている。
検索結果からあなたのサイトのページへのトラフィックが激減しました、最近サイトに何か変更を加えていたら問題が発生しているのもしれません。
ウェブマスターツールの[トラフィック]>[検索クエリ]を調べてみるといいでしょう。サイト全体でそうなっていたら、サイトの設定変更の影響だと考えられます。
ただ、コンテンツによっては人気が短期間で終わるものもあるので、そういう場合はこのメッセージを受け取っても気にしなくていいでしょう。
急増のお知らせなら嬉しいことだが、急減の通知なら原因を調査したほうがいいだろう。たとえばサーバートラブルでアクセスができなくなっていたり意図せぬ設定ミスでクローラをブロックしたりしているかもしれない。
同じような警告は少なくとも今年3月くらいから送られてきていた。しかし若干文面を変えたうえで正式に導入されたようだ。また以前は言語設定にかかわらず英語のメッセージだけであった。筆者がグーグルの人に質問したところ、すぐにではないかもしれないが各言語に翻訳したメッセージになるはずだとのことである。
グーグルの検索結果が10件⇒7件に減った
サイトリンクが出るときだけ (Search Engine Land)
サイトリンクが出ているときのグーグルの検索結果が1ページ7件表示になったようだ。
サイトリンクは、サイト内のページへのショートカットリンクで、サイト名や社名、商品・サービス名などいわゆるブランド名での検索の際に出てくることが多い。1位のページの下にインデント(字下げ)して2~6個通常は表示される。
サイトリンクで多くのリンクが出ているのでその他のリンクの数を減らしたのだろうか。
グーグルによれば、検索結果の表示件数の変更を定期的にテストしているとのことだ。再び数が変わることが今後もあるかもしれない。
ネットショップで“かご落ち”するのはなぜ? ―― 送料が高くて購入をやめた:55%
かご落ちのデータをインフォグラフィックで見てみよう (Milo)
購入手続きの途中での離脱、いわゆる“かご落ち”について調査した結果を米コムスクエア社が公開していて、そのデータをMiloがインフォグラフィックとして表した。
参考になりそうなデータをいくつか抜き出してみる。
- 67%は途中でかご落ちする。
- かご落ちの理由
- かご落ちしたうち57%は、ただ眺めていただけ
- かご落ちしたうち56%は、そのうち買うつもりだった。
- かご落ちしたうち55%は、送料が高すぎて購入をやめた。
- かご落ちしたうち38%が、配送日が7日を超えるので購入をやめた。
- ECサイトに期待すること
- 60%が、配送日指定が重要だと考えている。
- 73%が、送料無料を望んでいる。
- 56%が、いろいろな支払方法を望んでいる。
- 配送料の選択
- 3分の2の割合で、いちばん安い配送方法を選ぶ。
ここからは余談になる。インフォグラフィックは有益なコンテンツになり得るし、リンク獲得にも利用できる。しかし情報の正確さに信頼がおけないインフォグラフィックも少なくなくその点をグーグルも懸念している。
ここで紹介したインフォグラフィックは独自のデータに基づくものではなく、業界でも有名な調査会社が公開したデータをインフォグラフィックに変換したものだ。このように信頼性があるデータを自前でインフォグラフィックに作り変えた着眼点を見習いたい(ただしインフォグラフィック内に調査概要などの情報がほとんど表示されていないのは非常に残念だが)。
海外には次のようなリンク獲得の事例もある。
ある大学の教授がアップル社とサムスン社の特許論争について論文を発表した。それを読んだMashbleというIT系のサイトが、その情報をインフォグラフィックとして公開した。するとその教授は、自分の大学のブログで今度はそのインフォグラフィックを紹介したのだ。簡単には得ることができない大学からの被リンクをMashableは獲得したことになる。
信頼できる外部機関のデータをインフォグラフィックに作り直すというコンテンツに挑戦してみるとおもしろそうだ。有益なコンテンツになるだろうし、ソーシャルメディアで話題になったり思いがけないリンクが手に入ったりするかもしれない。
ウェブマスターツールで「アドレスの変更」すると25秒でGooglebotが飛んできた
ドメイン名の変更時にはぜひ利用しよう (RocketMill)
グーグルウェブマスターツールには「アドレスの変更」というツールがある。新しいドメイン名にサイトを移転した場合にこのツールを使用すると、移転後の新しいURLをより早くグーグルに知らせることが可能だ。
アドレスの変更ツールが想定どおりに機能しているだろうことを示すデータを、こちらの記事で紹介している。
ドメイン名を変更してアドレスの変更ツールから通知すると、その直後にGooglebotの旧ドメイン名のサイトへのアクセスが一気に増加し、程なくして元の水準に戻った。アドレスの変更ツール実行後、わずか25秒位内にはクロールが増え始めたそうだ。ちなみにBingのクローラのアクセスに特別な変化は見られなかった。
アドレスの変更ツールからの通知を検知してGooglebotが転送状態を調べにやってきたのだろう。旧ドメイン名のURLにアクセスし移転先ドメイン名の対応する新しいURLを認識しようと試みたに違いない。
きちんと機能している様子が伺えるので、ドメイン名を移転するときは少しでも早くインデックスに反映させるためにこのツールを使うとよさそうだ。
URL削除ツールはコンテンツの更新通知が目的ではない
間違えて使うとサイト全体がインデックスから消える恐れあり (Google Webmaster Help Forum)
サイトのコンテンツを大幅に変えたので早くグーグルに認識させようとしてウェブマスターツールの「URL削除ツール」を実行したサイト管理者がいた。ところが思わぬトラブルに見舞われてしまい、公式ヘルプフォーラムで助けを求めた。
何が悪くてどんなトラブルが発生したか想像がつくだろうか?
「URL削除ツール」は検索結果にそのページが表示されないようにするためのものだ。少しでも早く検索結果から消したいときに使う。つまりそのページはインデックスから取り除かれると理解していい。
このサイト管理者はサイトのトップレベルのURLで削除申請した。この行為が何を意味するかというと、サイト全体のインデックスからの削除を依頼したことになる。結果として、トップページを含むサイト内のすべてのページがグーグルのインデックスから消えてしまった。すなわち検索結果にまったく出てこなくなったのだ。
わかっている人にとっては当たり前のことだ。しかしページの更新を伝えるためにURL削除ツールを誤って使うサイト管理者が実際に存在する。
コンテンツ更新を早く伝えたいときには、Fetch as Google実行後にURLをインデックスに送信するかサイトマップの<lastmod>で(正確な)更新日時を指定するといい。
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