コンテンツマーケティングの大基本を居酒屋のランチ営業に見た
今日は、コンテンツマーケティングやオウンドメディア活用の大基本の話を、居酒屋の提供するランチの例で解説します。要は、単に「良いコンテンツ」を提供するだけでなく、目的に沿った流れを提供しましょうということです。
コンテンツマーケティングでは、トピックに合った良質なコンテンツを提供することが大切です。いくらビューが集まるからといって、妖怪ウォッチの記事を作っても仕方がないですし、芸能ゴシップとかも論外です。
では、トピックに合ったコンテンツを提供すれば、オウンドメディアはそれでいいのでしょうか。
大切なのは、「その施策をやっている目的に応じた流れ」を提供することです。
それを、「居酒屋ランチ」という例で解説します。
残念な居酒屋ランチとイケてる懐石ランチ
先日、編集部のスタッフがこんなことを話していました。
ディナーの下見のためにランチの時間帯に店に行っても、夜にどんなメニューを提供しているのか、わからないことが多い。昼は昼のメニューしか置いてない。
ちょっと良いレストランや居酒屋など、ランチ営業しているところは多いです。
ランチでちゃんと採算をとっているところも多いのだろうとは思いますが、「夜に来店してほしいから、お店を知ってもらうために」ランチを(夜に比べれば)割安で提供しているところも多いのではないでしょうか。
もちろん、「店を知ってもらう」「味を知ってもらう」「雰囲気を知ってもらう」のも大切です。でも、肝心の「本当にとってほしいアクション」にとって大切な要素である「メニュー」が欠けているのは残念ですね。
そういう話をしていると、また別の人がこんなことを。
先日行ったお店は良かったですよ。夜は2万円ぐらいする湯島の懐石料理屋さんで、ランチは2部制で各回10組限定なんですけど、1000円で鯛茶漬けが出て、鯛の刺身もお代わりできるんです。
で、ランチを食べ終わったらちゃんと夜のメニューとかも案内してくれました。
ちゃんとしてますね。料理だけでなくおもてなしを体感してもらうために数を限定して、安く提供していても不満を感じさせないようにしつつ、ちゃんと夜に来てもらうためのアクションもしている。
目的の定義と適切な流れを。ただリンクを置けばいいだけじゃない
オウンドメディアの目的が「そのトピックに関連して企の業ブランディング」ならば、コンテンツを中心にしつつ、だれがやっているのかをうまく示すのが大切でしょう。
コンテンツにリンクを集めてドメイン名に対する検索エンジンの評価を高めたいのならば、「リンクされるコンテンツ」を作ることが大切でしょう。
でも、最終的に「いま自分が困っていることは、こういう製品で解決できるんだ」と知ってもらって購買してもらうことが目的なのならば、そのための流れ(情報の導線)を適切に提供しなければ意味がないですよね。
といっても、ただ「製品情報はこちら」と製品ページにリンクを貼るのは、コンテンツマーケティング的には微妙なんですよね。
すぐに解決したいニーズに応えるコンテンツなら、すぐに買える場所を案内するのがいいでしょう。
「なるほど、じゃぁ次の週末に試してみようかな」というマインドになっているだろう場合は、通販サイトを案内するのがいいのかな。
でも、そのコンテンツだけでは訪問者のマインドがまだ製品に行かないような場合は、提示する次のアクションとしては、製品そのものではなく、製品に近づく次のコンテンツのほうがいいでしょう。
「コンテンツマーケティングでは、企業の言いたいこと・売りたい製品の情報を押し出すのではなく、潜在顧客層が知りたいことに応える」これは非常に大切なことです。
でも、そもそもそのメディアをやる目的をあらかじめ定義し、実際の「コンテンツ(群)」がその目的を達成する役に立っているか・その流れを作れているかをチェックするのは、忘れてはいけませんね。
そう。ディナー営業に来てほしいのに、そのディナー関連の情報を一切提供ていない、ということがないように。
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