グーグル社員のSEO豆知識「DYKシリーズ」まとめ5連発
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グーグル社員のSEO豆知識「DYKシリーズ」まとめ5連発
「知っていたかい?」シリーズ (Gary Illyes on Twitter)
グーグルのゲイリー・イリェーシュ氏による「SEO 豆知識」を紹介する。題して「DYKシリーズ」だ(「DYK」は「Did you know?」の略、つまり「知ってたかい?」という意味)。
イリェーシュ氏は検索エンジンやSEOにまつわる豆知識を「DYK」として紹介するツイートを連続して投稿しており、このコーナーで先週3つ紹介した(重複コンテンツペナルティ、PageRank、検索結果件数)。
今週も、役立ちそうなものを選んでいくつか紹介する。
サイト移転のあとの検索トラフィックの落ち込みは、たいていは、新しいサイトでのタグやディレクティブの設定忘れや削除忘れが原因だ。たとえば、hreflang を設定していなかったり、余計な noindex をそのまま残しておいたりといったようなね。
DYK traffic drops after sitemoves are usually caused by missing or rogue tags/directives on the new site? Removed hreflang, extra noindex... pic.twitter.com/tNYirAXovo
— Gary Illyes ᕕ( ᐛ )ᕗ (@methode) 2017年2月14日
イリェーシュ氏の経験によれば、サイト移転後のトラフィック減少の半分以上は、robots meta タグの間違いだそうだ。また、hreflang の設定ミスでトラフィックが激落ちするケースも多いらしい。
サーバーエラーでrobots.txt に Googlebot がアクセスできないと、サイトへのクロールも停止してしまう。
DYK that if Googlebot can't access the robots.txt file due to a server error, it'll stop crawling the site altogether? pic.twitter.com/ExhB2Mu5rg
— Gary Illyes ᕕ( ᐛ )ᕗ (@methode) 2017年2月16日
robots.txt が500番台のサーバーエラーの HTTPS ステータスコードを返すと、ランキングが下がったり、最悪の場合は検索結果から消えることもあるので要注意だ。
ほとんどのページをグーグルはクロールするけど、クリックしないと現れない要素はクロールしない。
DYK we render most pages we crawl, but we don't "click" on page elements? pic.twitter.com/3Z7tRou2jE
— Gary Illyes ᕕ( ᐛ )ᕗ (@methode) 2017年2月15日
クリックやスクロールのようにユーザーのアクションによって生成されるコンテンツを Googlebot はクロールできない。Googlebot は、クリックもスクロールもしないからだ。
ページに書いた文章を声に出して読んでみて自然に聞こえないようなら、その文章は検索順位の評価が低くなるかもしれない。
DYK if you read out loud the text on your page and it doesn't sound natural, that piece of text may weigh much less during ranking pic.twitter.com/IfXMKB1GFg
— Gary Illyes ᕕ( ᐛ )ᕗ (@methode) 2017年2月15日
検索エンジンを意識しすぎて記事を書くと、不自然な文になりがちだ。記事を読むのは人間のユーザーだということを忘れてはいけない。
グーグルの自然言語理解の能力は飛躍的に向上しているので、検索エンジンだけに向けた文章は、むしろ評価が下がるようになっていくかもしれない。
キーワードはページ内での出現場所や周りの要素によって重要度が違ってくる。ページフッター内のテキストは、メインコンテンツ内のテキストよりも重要度が下がるかもしれない。
DYK keywords have different weight depending on their position on the page & their surroundings? Footer text may weigh less than centerpiece pic.twitter.com/nq3ygULnUB
— Gary Illyes ᕕ( ᐛ )ᕗ (@methode) 2017年2月14日
サイドバーやフッターのようなテンプレート部分のコンテンツは、そのページ固有のメイン部分のコンテンツよりも重要視されないことは、よく知られている。すでに常識だと言ってもいいかもしれない。
さて、あなたが知らない SEO 豆知識はあっただろうか?
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漢字ドメイン名はSEOに不利? 有利?
IDNでもアルファベットでも評価に影響しない (John Mueller on Twitter)
漢字のドメイン名は日本での SEO で不利ですか?
グーグルのジョン・ミューラー氏にツイッターでこんな風に聞いた日本人フォロワーがいた。ドメイン名にアルファベット以外の文字を使える「国際化ドメイン名(IDN)」が検索エンジンでどう扱われるのかに関する質問だ。
ミューラー氏は次のように答えている。
問題ないだろう。ラテン文字(アルファベットなど欧米の言語で使われる文字)と変わらない。
英数字を用いた一般的なドメイン名であるか、それとも、日本語で使われるひらがなや漢字、ギリシャ文字、アラビア文字などを用いた国際化ドメイン名であるかは、単純にそれだけで検索エンジンの評価に影響するものではない。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
DYK? JavaScriptリダイレクトと301リダイレクトは同じなのか?
JSではリダイレクト処理開始が少し遅い (John Mueller on Twitter)
現在のグーグルは、JavaScript によるリダイレクトも301リダイレクト相当として処理できる。だが、HTTP ステータスコードで示す本当の301リダイレクトと JavaScript によるリダイレクトは、まったく同じなのだろうか?
グーグルのジョン・ミューラー氏によれば、ほぼ同じだとのことだ。ただし、次のような違いがある。
- Googlebot が JavaScript を認識して実行できなければならない
- 301リダイレクトはクロールのあとすぐに処理に入るのに対し、JavaScript リダイレクトは多少時間がかかる
JavaScript の実際の処理は、HTMLのクロールとは別に行われる。そのため、すぐにリダイレクトの処理は始まらないという違いがあるのだ。
また、万が一 robots.txt で JavaScript ファイルのクロールをブロックしてしまっていたら、問題が発生する。ブラウザで見るとちゃんと新しいページに転送されるのだが、Googlebot はリダイレクト用の JavaScript を実行できないため、リダイレクトを認識できないからだ。
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HTTPSのインデックスが15%増加、検索1位~10位のHTTPS比率は間もなく50%を突破へ
HTTPSのトレンドにあなたは乗り遅れていないか? (Bram Speelman on Twitter)
HTTPS をランキング要因にして以来、グーグルがインデックスしている HTTPS の URL は15%増えた。
これは、グーグルのゲイリー・イリェーシュ氏が、アムステルダムで開催されたSEOカンファレンスで伝えた情報だ。
グーグルが公開している情報によれば、これまでにグーグルがクロールした URL は130億ページだ。15%といえど、膨大な数になる。もちろん、クロールしたページがすべてインデックスされるわけではないが、HTTPS のページが飛躍的に増えていることは、疑いようのない事実だ。
一方、1,000種類のキーワードで、検索結果を常時監視しているMozCast(モズキャスト)のデータによれば、検索結果1ページ目に表示される結果のうち45%が HTTPS になっているという。
これまでの上昇傾向がこのまま続くと、3か月後には50%を突破すると予測されるとのことだ。
ウェブの流れは、確実に HTTPS 化に進んでいる。あなたのサイトはどうするだろうか?
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