非正規雇用の理由、「自分の都合のよい時間に働きたいから」がトップ【総務省統計局調べ・2019年2Q】
総務省統計局は、「労働力調査」の結果を発表した。2019年(2019年・2019年)4~6月期平均の「詳細集計」(速報)となる。統計局の労働力調査は「基本集計」と「詳細集計」に分かれており、「詳細集計」は主に非正規雇用者に焦点を当てた内容だ。
雇用者実数は5,636万人、そのうち非正規は2,124万人
それによると、雇用者の実数は5,636万人(役員を除く)。そのうち、正規の職員・従業員は3,513万(前年同期比で29万人増)。一方、非正規の職員・従業員は2,124万人(同29万人増)だった。
非正規の職員・従業員684万人に対し、「現職の雇用形態(非正規の職員・従業員)についた主な理由」を聞くと、「自分の都合のよい時間に働きたいから」が180万人(28.7%)で最多。男女別で見ると、男性では「正規の職員・従業員の仕事がないから」、女性では「家計の補助・学費等を得たいから」を理由とした人が、前年同期に比べ大きく減少している。また「自分の都合のよい時間に働きたいから」をあげた男性は10万人増加したが、女性は5万人減少している。
失業者、4人に1人が「希望する種類・内容の仕事がない」
失業者は190万人と前年同期に比べ4万人増加。このうち失業期間が「1年以上」の者は51万人(前年同期に比べ3万人減少)だった。仕事につけない理由別にみると、「希望する種類・内容の仕事がない」とした者が49万人(前年同期と同数)、「条件にこだわらないが仕事がない」とした者が8万人(2万人減少)だった。
また失業者190万人を失業期間別にみると、「3か月未満」が83万人(1万人減少)、「3か月以上」が103万人(4万人増加)だった。このうち「1年以上」は51万人で、3万人減少した。
調査概要
「詳細集計」では、非正規の雇用者が現職の雇用形態についている理由、転職者数、仕事からの収入、仕事につけない理由、失業期間、就業希望の有無、未活用労働指標などの結果を、四半期ごとに提供している。
- 【調査対象】労働力調査は、一定の統計上の抽出方法に基づき選定された全国約4万世帯を対象に、毎月実施されている。
- 【調査内容】結果は「基本集計」と「詳細集計」に分かれており、「基本集計」では、労働力人口、就業者数・雇用者数(雇用形態別(正規・非正規雇用者など)、産業別、職業別など)、就業時間、完全失業者数(求職理由別など)、完全失業率、非労働力人口などの結果を、毎月提供している。
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