東大松尾研発のELYZAがキーワードから6秒で文章作成できるAI開発、執筆AI「ELYZA Pencil」公開

国内で初、デモサイトではニュース記事・ビジネス用メール・職務経歴書の生成機能を提供

東京大学のAI(人工知能)研究者、松尾豊教授の研究室発のAIスタートアップ、ELYZA(イライザ)は、キーワードから日本語の文章が約6秒で作成できる大規模言語AIを開発した、と3月28日発表した。独自のAIによって高精度な文章執筆が可能。これを使った文章執筆AI「ELYZA Pencil(イライザペンシル)のデモサイトを同日、公開した。国内で初という。書く業務をサポートする。

ELYZA Pencilは、同社の大規模言語AIの第2弾。第1弾は、どんな文章でもAIが3行に要約する「ELYZA DIGEST(イライザダイジェスト)」で、2021年8月に公開し、5日で13万人の利用があった。ELYZA Pencilは、数個のキーワードを入力するだけで日本語のタイトルや文章を約6秒で自動的に生成。デモではニュース記事、ビジネス用メール、職務経歴書の生成機能を提供する。

ELYZA Pencilと東大の学生3人を比べた文章生成検証では、作業時間はELYZA Pencilが東大生の56分の1、流ちょう性はほぼ同水準、事実と異なる記載の率はELYZA Pencilが27%、東大生20%だった。ELYZA Pencilは、AIが一から文章を作成する生成型と呼ばれる国内では成功例が少ない技術を使っている。今後AIを改善して言葉を扱うホワイトカラーの生産性向上につなげる。

東大生と ELYZA Pencilの「速度」「流暢(ちょう)性」「正確性」「キーワード含有率」の比較
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