イジリはイジメ? 職場でのハラスメントの境界線は「軽度なからかいのエスカレート」【ライボ調べ】
約6割が職場いじめの目撃・相談経験あり。対面コミュニケーションの増加に懸念。
2023/9/8 8:30 調査/リサーチ/統計 | 調査データ
ライボの調査機関「Job総研」は、「2023年 職場イジメの実態調査」を実施した。ハラスメントの被害・加害経験やその境界線について、650人の社会人男女が回答している。
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約6割が「職場いじめを目撃・相談されたことがある」
まず、職場イジメを目撃した・相談された経験を聞くと、合計で59.9%が「ある」と回答。それを知った後の行動としては、「何もしなかった・何もできなかった」が52.2%と過半数を占めた。
職場イジメの境界線を聞くと、「数名による軽度なからかいの継続やエスカレート(本人が傷つくいじり)」と認識している人が最多に。また、嫌がらせやイジメだと思うものとしては「直接的な暴力や暴言」「無視や仲間はずれ」が上位となったが、いずれも僅差だった。
加害者・被害者の間に認識のズレがある?
加害経験について聞くと、「行ったことがある(レベル1~5)」の合計は46.7%。加害経験があると回答した人のうち、「加害者になっていたと思う」と答えた人は27.6%となった。
被害経験について聞くと、「受けたことがある(レベル1~5)」の合計は66.2%。被害経験があると回答した人のうち、「被害者になっていたと思う」と答えた人は66.8%となった。
被害経験ありと回答した人に対し、誰からの被害かを聞くと、「上司」が45.8%、「先輩」が40.7%となった。またその影響として、「モチベーションが下がった」「職場に行きたくなくなった」などの回答が多かった。
職場いじめが起きやすいのは「対面」が圧倒的
職場でのいじめが起きやすい環境を聞くと、「対面派」が84.7%と圧倒的だった。
職場のハラスメント防止対策の有無を聞くと、62.9%が「対策あり」と回答。具体的な防止対策としては、「相談窓口を設けている」「ガイドラインの周知」などが上位となった。
調査概要
- 【調査対象】現在職を持つすべての社会人/JobQ Town(ジョブキュータウン)登録者
- 【調査条件】全国 / 男女 / 20~50代
- 【調査期間】2023年8月16日~8月21日
- 【有効回答数】650人(男性6 / 女性4)
- 【調査方法】インターネット調査
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