日本の平均睡眠時間は世界最短? 約85%に不眠症の疑い!【NTT PARAVITA調べ】

働き世代の平均睡眠時間は7時間に届かず。

NTT PARAVITAは、「睡眠」に関する調査結果を発表した。3月14日の世界睡眠デーにちなみ、同社の睡眠改善サービス「ねむりの応援団」のユーザー(企業で就業している20代~60代の948人)のデータを分析している。

睡眠の主観調査では、世界保健機関(WHO)が作成した世界共通の不眠症の判定方法「アテネ不眠尺度」を利用した。アテネ不眠尺度は、「睡眠時間」「寝つき時間」「途中覚醒する時間・回数」など、8つの質問に対する回答を数値化して分析したものだ。

3月14日の世界睡眠デーにちなみ「ねむりの応援団」データを分析

2021年に行われた経済協力開発機構(OECD)の調査では、日本人の睡眠時間は「7時間22分」と算出されており、加盟国33か国のなかでもっとも短かった。

今回の集計によると、20代~60代の働き世代の平均睡眠時間は「6時間27分」で、79.9%が7時間22分を下回る。年代別では、50代がもっとも短い「6時間3分」、以下60代「6時間11分」、40代「6時間28分」、20代・30代「6時間47分」だった。

ベッドに入ってから睡眠するまでの「平均寝つき時間」は13分。「20分以内」が89.3%を占めたが、残る10%は20分以上かかっている。年代別では、20代が睡眠までに長い時間がかかっており、“寝る前のスマホ使用”などの生活習慣が影響していると推察される。

また睡眠中に目覚めてしまう「中途覚醒」は、途中で20分以上覚醒してしまう人が38.4%。年代別で中途覚醒が20分以上ある人の割合は、50代がもっとも多く、40代、20代が続く。

そして「夜の眠りや昼寝も合わせて、睡眠時間は足りてましたか?」の回答では、85.8%が「自身の睡眠時間が不足している」と回答。60代がもっとも多く、50代、40代、30代、20代の順で続いた。

これら調査の結果「十分な睡眠が得られている」とした人はわずか15%程度で、残りの85.1%が「不眠症の疑いが少しある」または「不眠症の可能性が高い」結果となっている。

一般的に、年齢を重ねるとともに睡眠の質は低下しやすく、60代では加齢による影響、50代では仕事・家庭の責任増加にともなうストレスなどが原因に考えられる。一方、20代ではスマホ使用や生活リズムの乱れが主な原因となっているようだ。

調査概要

  • 【調査対象】企業で就業している20代~60代
  • 【調査方法】ねむりの応援団導入企業のうち、睡眠センサーを用いて睡眠計測を行ったユーザーの睡眠データとアテネ不眠尺度の回答を抽出して分析
  • 【調査時期】2023年7月4日~2025年1月29日
  • 【調査ユーザー数】948人(20代:204名、30代:157名、40代:248名、50代:281名、60代以上:58名)
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