Yahoo!、Google、MSN、そしてAsk.comの検索エンジニアに、これ以上働けというのは残酷な話だが、彼らが最高のプロジェクト管理システムやソフトウェア配備のソフトウェアを持っていないのでは、と思うこともある。だから、注意しなければならない項目のリストを作っておいてあげたら親切なんじゃないかと考えた。そうすれば、彼らは暇な時間ができたときに、僕の記事を参考にできるだろう :p。
これから書いていくのは、2週間ほど前にシアトルで開かれた新進だけども非常に注目を集めているイベント「SMX Advanced」で、検索エンジニアに対して出てきた要望だ。個人的には、すばらしい提案だと感じている。
無視パラメータ指定機能
これが用語的に正確なのかわからないけれど、ウェブマスターの世界の誰もが、どうしても必要とする項目の1つなのは間違いない。考え方は単純。URLに何らかのパラメータが付いていても、特定のものを無視して処理するよう検索エンジンに指示できるコマンドを、robots.txtファイルの仕様に加えるというもの。たとえば、Yahoo!がクロールしてきて以下のURLを見たとしよう。- seomoz.org/blog/entry-1
- seomoz.org/blog/entry-1?referrer=marketingpilgrim.com
- seomoz.org/blog/entry-1?referrer=marketingpilgrim.com&ID=44556
検索エンジンはrobots.txtファイルを読み出し、その中の「ignoreparam = ID+referrer」みたいなコマンド行を見つける。すると上記のURLをいずれも「seomoz.org/blog/entry-1」というURLとして扱うって具合。これで、検索エンジンがコンテンツの複数バージョンをインデックス化し、複製コンテンツ(重複コンテンツ)問題が発生するということがなくなる。これは実に、サイトマップ以来の最高に画期的なアイデアだ。本当に長いこと待ち望んでいたんだよ。
オーガニックデータ・リクエストのための商用API
これは、検索エンジンにデータを要求するツールを運用している人なら、絶対に誰もが求めているものだ(エッヘン)。Yahoo! Search Marketingには商用APIがあるし、GoogleやAmazonのAlexa Web Information Serviceでも同様のサービスを提供している。しかし、Yahoo! SearchのSite Explorer、MicrosoftのLive Search、そしてAsk.comならびにGoogleのウェブ検索は、すべてこの機能を追加しなければならない。そうすれば今後数年にわたり、毎年数百万ドル売上を増やすことができ、マーケティング担当者は、検索回数や広告インプレッション数などのデータを正確に、しかも後ろめたい思いをせずに掴む方法が手に入る。Yahoo!やMSNやAsk.comにもWebmaster Centralに相当するものを
Google Webmaster Central製品マネージャのVanessa Fox氏が設ける基準は高い。本当に高いんだ。だからこれを満たすのも大変。だけど、そのおかげでGoogleにとっては、好ましい見返りがあったはず。それもブランド構築だけじゃなくて、金銭的な見返りがね。そんな担当者を各検索エンジンにも置くとするなら、個人的にはYahoo!だったらLaura Lippay氏を推すし、Ask.comならRahul Lahiri氏が、ウェブマスターの窓口役として優れた責任者になると思う。Microsoftはと言うと……おそらく、Ken Headrick氏あたりだろうな(確かに彼がいるのはカナダだけれど、がっちり固まっているステレオタイプの1つが親しみやすさだ)。ヒット件数がおおよその数だと示すため、検索結果の横にハイパーリンクを置く
GoogleのMatt Cutts氏にインタビューで話を聞き、僕はGoogleの検索ヒット件数を取材に使っているすべての記者のことが、少しだけ嫌いになった。というわけで、検索結果の横に「?」を置き、そこにマウスカーソルをかざせば、ヒット件数の計測がどれほどざっくりしたものなのか説明する小さなボックスを表示するのが、良い解決策の1つになるんじゃないかとの結論に達したんだ。Googleのパーソナライズ検索結果から簡単にサインアウトできるようにする(Googleアカウントからログアウトせずに)
Joostのパーソナライズ検索回避ツールを使ってもいいけど、正直なところGoogleがパーソナライズ化した検索結果を表示する際、もっと明確に示すわけにはいかないんだろうか? そしてURLに何も加えず、パーソナライズ検索を簡単に無効化できるようにしてはだめなんだろうか? 検索業界の人間じゃなければ、何をどうすりゃいいかなんてわからないだろう。MSNのLinkコマンドよ再び
MSNのLinkコマンド(プレフィックスlink:のこと)がしばらく前から使えなくなった。商用APIの提言とも同じだけどもも、Linkコマンドを復活させれば、それで実際に売上につなげられるのに。データというのは有用なものだ。それが手元にあるんだから、MSNはこれを利用しないテはないでしょ! ねぇEytan……。これで僕に少しばかり借りができたね(笑)。
今のところ、こんなものかな。ほかにも要望があれば、その大小を問わず遠慮なく言ってほしい。
ちなみに、今週僕はワシントンDCに来て、NPRの人たちのSEOを手伝っている。僕の幸運を祈ってて! 20時間以上も会議を重ねて、その後3日間のトレーニングで400枚ぐらいのスライドを見せるんだ(もうPowerPointに殺されそう)。そんなわけでメール(や投稿)は、(午前2時とかじゃなければ)とんでもなくゆっくりになっちゃうからね。
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