ネットショップからお客様へのメールは、まずは「ぱっと見」のわかりやすさ、形から入ろう
この記事は、書籍『楽天市場公式 ネットショップの教科書』の内容を、Web担当者Forum用に抜粋してオンライン版として公開するものです。本書は楽天市場に出店するネットショップの運営ノウハウ、繁盛する秘訣を楽天スタッフ自らが書き下ろした、唯一の公式解説書です。
『楽天市場公式 ネットショップの教科書』
- ISBN9784844324607
- 1,600円(税込 1,680 円)
- 楽天大学 編 /三木谷 浩史 監修
お客様との心の距離を近づける
――ファンを増やすメールの秘訣10
最初に、メールを「わかりやすくする」ポイントを整理します。
目次をつける
「ぶたまんパンチ」(豚まん肉まん大阪・蓬莱本館というお店のメールマガジン)では、タイトルの中に目次があります。
トップページの章で、「スクロールしない画面で何のお店かわかること」が重要であり、そのためにページの冒頭部分である看板や店舗紹介文に工夫をするという話をしましたが、これはメールにもあてはまります。
お客様がお店から受け取るプロモーションのメールの数は、増加傾向にあります。多くなればなるほど、お客様はメールをぱっと見て「興味のあることが書いてありそうかどうか」を判断し、読むか読まないかを決めるケースも増えていくでしょう。基本的に「お客様は忙しいからじっくりメールに目を通す暇はない」という前提で、どうしたら読んでもらえるかを工夫すればよいメールが書けます。
なお、そもそも「このお店からのメールはつまらない」と思われてしまうと、目次さえ見てもらえないということになりますから、「お店から最初に受け取るメールマガジン」の印象は極めて重要です。
1行の文字数は32文字前後
1行の文字数が多すぎると、受け手のメールソフトの設定によっては自動改行され、レイアウトが崩れてしまうことがあります。目安としては32文字前後がお勧めです。
目立たせたいところを強調する
区切り線を使って囲むなど、目立たせたい部分を強調することで、よりわかりやすくなります。
改行は右側をビシッと揃えるか、文節の区切りのよいところで
右側をビシッと揃えるか、文節の区切りのよいところで改行します。後者の場合も、だいたい右側のラインが揃うようにすると見栄えがよくなります。前者のほうは「きっちり感・オフィシャル感」があり、後者のほうは「親しみやすさ」が感じられます。
3~5行程度のブロックで段落分けする
1つの段落は3~5行くらいまでの塊にするようにし、適宜、空行(1行スペース)を入れると見やすくなります。
定型のタイトルを作る
メール本文の一番上に定型のタイトル部分(いわばメールの看板)を作ると、お客様がぱっと見て、「いつものお店からのメールだ」とわかります。このタイトル部分やメールの最後につける署名の部分に、文字絵(アスキーアート)を使って商品やお店のイメージを表現し、印象に残りやすくするケースもあります。ただし、アスキーアートを使う場合は、受け手のメールソフトのフォント設定によっては崩れて見えてしまうことを知っておく必要があります。具体的には、等幅フォントで作成したものでもプロポーショナルフォントで見ると崩れます。このようなことが起こるのは、等幅フォントはすべての文字のピッチが同じなのに対し、プロポーショナルフォントは文字によってピッチが違っているためです。したがって、メール中に「メールが崩れて見える方は『MSゴシック・MS明朝』などの等幅フォントでご覧ください」などのコメントを入れておくと親切です。
わかりやすい文章表現
あたりまえですが、平易な表現・用語が「読みやすさ」の秘訣です。読み手のことを考えずに専門用語やカタカナ用語を多用したり、言い回しが難しくて書いてある意味がわからないような表現の文章は避けましょう。
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