消費者向け企業サイト「マーケティング」に必要不可欠なもの
消費者向け企業サイト「マーケティング」に必要不可欠なもの
これまでの内容を踏まえて、消費者サイトにおけるマーケティングコンテンツに必要な要素を洗い出してみました。自社のサイトと見比べて漏れがないか確認してみてください。今回は、表側のWebサイト構造と、裏側の運用スキームとして必要なものとの両方についてまとめました。自社のサイトや運用と見比べて漏れがないか確認してみてください。
- ユーザーのニーズ別入り口:マルチエントランスなWebサイト構造を実現する。
- ユーザーのニーズ別売り場:ユーザーが目的に応じた探し方ができるよう、ニーズ別に整理された売り場を設置する。
- PDCAのサイクル:縦割り組織を横断する業務フローを実現する。
Webマーケティングに必要なWebサイト構造とPDCAのサイクル
Web広告と連動して集客するためのランディングページと、定常的な情報を提供するWebサイト本体が連動し、ユーザーにとって快適なWebサイトの回遊を実現している。
PDCAのサイクルのそれぞれの工程について、関連する部署間の業務フローを構築します(業務フローの基本的な考え方は前回の「消費者×企業サイト―充実したサポート提供で顧客満足度を向上させるための法則」を参照)。
消費者向け企業サイト「マーケティング」のKPI
マーケティングの成果はズバリ「集客」や「売り上げ」ですが、ポイントは各データの活かし方そのものです。
マクロとミクロのコンバージョン
これまでににお話したように、せっかくWeb広告をつかって集客しても、集客だけにフォーカスをして効果測定してしまうと、結果としてWeb広告費と売り上げのバランスが悪くなってしまいます。その問題を回避するためには、Webサイト全体の集客・Webサイト全体の成約数や売り上げというマクロの効果測定とともに、個別の施策(ページやコンテンツ)単位で集客や成約数や売り上げというミクロの効果測定を実施します。結果ではなく「今起きていること」の測定をタイムリーに
マクロな効果測定はどうしても1か月遅れなどの集計になりがちです。しかし、Webマーケティングはタイムリーに進行できてこそ効果が高くなるものです。知りたいことは、どの商品がどれぐらい売れたか・売れなかったか(またはどのページが機能したか・しなかったか)ということです。売れた商品・売れなかった商品のデータを集積することで、ニーズの把握の精度が向上し、商品企画にタイムリーに活かせるのです。このようなミクロな効果測定はデイリーに行えることを目指しましょう。1か月後の結果ではなく、「今起きていること」の測定に注力すべきなのです。デイリーなチューニングと効率的で迅速な更新を
今起きていることを測定したならば、売れなかった商品(または、機能しなかったページ)が、「なぜ売れなかったか(機能しなかったか)」を調べ、売れるような施策(修正)を行いましょう。「ミクロなコンバージョンとチューニング対応(例)」で記したように、マクロな効果測定を行う際にはどこの数字がどうなっていれば、どのようなことが要因として考えられるかをあらかじめ洗い出しおくといいでしょう。タイムリーな測定をもとに、売れる商品(機能するページ)をデイリーにチューニングしていくことでWebマーケティングのPDCAサイクルは完成です。効果測定だけこまめに実施してもWebマーケティングとしては十分ではありません。デイリーなチューニングができるよう社内外のリソース確保や更新ツールの選考をしましょう。
消費者向け企業サイト「マーケティング」成功のためのチートシート
- 全体の流れを振り返って確認したい
- これから企画書を書くときの参考にしたい
- 社内の会議で参考資料として配布したい……など
そんな時にはこのPDFを印刷して活用してください。記事の内容を凝縮してA4 1枚のチートシートにまとめて、さらに自社用にも書き込めるようにしています。
3部作としてお届けする消費者向け企業サイトについて、2回目はマーケティングのお話をしました。次回は、「ユーザーのロイヤリティ向上」としてWebサイトを活用するために必要な事柄について触れてみます。
ソーシャルもやってます!