SEO Japanの掲載記事からピックアップ
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- グーグルの検索結果からコンテンツを削除する手順が簡単になった
一般ウェブマスターに優しくなった (Google Webmaster Central Blog)「グーグルの検索結果からコンテンツを削除する方法」は、繰り返し語られるトピックだ。グーグルの考える「あるべき姿」と、細かいことはよくわからない一般ウェブマスターとの間でずっと意識のズレがあったようだが、とうとうグーグルが一般ウェブマスターに歩み寄り、わかりやすくなったようだ。
これまでは、グーグルに削除リクエストを出しても、対象のページが404または410のエラーを返すか、noindex robot metaタグでブロックされていなければ適切に削除されなかった。しかし、今回この要件が撤廃されたのだ。つまり、サイトの管理権限があれば、削除リクエストを出すだけで、(とりあえず)検索結果には表示されなくなるということだ。サイトの管理者ならば削除する権限があるはずで、余分な手間を省くようにしたということだ。
ただし注意点がある。このリクエストで削除されるのは90日間だけであることだ。永続的に検索結果に出さないようにしたい場合は、以前と同様に、ページ自体を削除してグーグルのクローラーに対して404/410エラーを返すようにするか、ページにnoindexタグを設定してインデックスされないようにすることが必要だ。
また、もう1つ筆者から注意を促しておきたい。ウェブマスターツールにログインできてしまえば、一時的であるにせよグーグルの検索結果から消滅させることができるようになったということだ。つまり、グーグルアカウントのIDとパスワードを(これまで以上に)他人に安易に伝えないようにすることが大切になったのだ。
筆者は、クライアントから(時には初めて問い合わせてくる人からも)、グーグルアカウントのIDとパスワードを一方的にメールで送ってこられて「ウェブマスターツールで状況を見てほしい」と頼まれることある。グーグルアカウントを含めオンラインのツールやサービスの認証情報は、銀行のキャシュカードと暗証番号と何ら変わらない、あなた個人の資格情報だと認識してほしい。悪意のある人間の手に渡ったら大きな損害を被る恐れがあるのだ。
- ベストなURLの付け方
日本語サイトでも取り入れたい (Quora)各ジャンルのエキスパートが質問に回答するクオラで、SEOに関する次のような質問が投稿された。
SEOにもっとも適したパーマリンク(個別記事のURL)の構造はどんなものかWeb担でおなじみ、SEOmozのランド・フィッシュキン氏が次の4項目を挙げた。
説明的であること ―― URLを見たときにそのページが何について書かれているのかすぐに分かるようにする。
上手にキーワードを使うこと ―― ターゲットキーワードを入れる。ただしユーザーにとって分かりやすくシンプルにし、詰め込んだりスパムっぽくなったりしてはいけない。
なるべく短くすること
余分なものを含めないこと ―― 動的パラメータや余分な数字、余分なフォルダなど。コンテンツを説明するのに役立たなかったり不必要に長くなるだけだったりするならカットする。
1つ目と2つ目は日本語サイトでは実行できる状況が限られてくるだろうが、3つ目と4つ目は念頭に入れておくとよさそうだ。英語サイトのときはすべてを考慮したい。
- 今どきのSEOの重要な学び221個 from SMXロンドン
特に有用な学びを10個だけ (Wordtracker)SMXという検索エンジンマーケティングの上級者向けカンファレンスが5月16日~17日に英ロンドンで開催された。このカンファレンスでの重要な学びを221個、Wordtrackerブログが公開している。さすがにすべては訳しきれないので、厳選した10個をピックアップする。
「グーグル+1」(グーグル プラスワン、検索結果にお気に入りマークを付けられる機能)がまもなくランキングの要因になるかもしれない。が、グーグルは外部の指標よりも内部で開発したアルゴリズムを依然として優先している。
グーグルが目指す方向を考慮すると、ローカルとモバイルがさらに重要になってくる。
良いページタイトルは今でも最高の内部SEOのためのツール。良いページタイトルはクリック率を上げる。もっと時間を使って考え、ユーザーがクリックしたくなるようなものを付ける。
“生きている”URLが新しいコンセプト。すなわちユーザーが訪問し、リンクを張り、フェイスブックで共有するURLだ。言い換えれば、ユーザーの「関わり」が存在するのだ。ユーザーにウェブページに関わってもらわなければならない。
マット・カッツ氏は「ユーザーが関わらないページがあるなら、取り除くかnoindexタグを付けたほうがいいかもしれない」と述べている。
10年前、私は「検索エンジンのために最適化するな」と言った。シンプルなことで、今でもそれは最高のSEOの戦略のままだ。
ユーザーが求めていないことをやっているとしたら、それは短命の施策に終わる。ユーザーのために最適化しなければならない。なぜなら、それが検索エンジンが将来にわたって常に求めているものだからだ。
今日の検索エンジンのインデックスは巨大なうえに競争が激しい。したがってリバースエンジニアリング(検索結果からアルゴリズムを分析すること)が非常に難しくなってきている。
検索エンジン会社では巨大なチームがスパムと戦っている。ブラックハットのたくらみはライフサイクルが短い。リバースエンジニアリングをやるとしたら、昨日のアルゴリズムに対して最適化しているということになる。
ユニークな(各ページに固有な)meta descriptionタグを記述する。ページごとに一意にできず、サイト中で重複させるくらいなら、meta descriptionは空にしておくほうがいい。そうすればグーグルがページから抽出してスニペットを作ってくれる。
被リンクの規模が大きくなるほど、リスキーなリンクの影響は小さくなる。リスキーなリンクのたくらみによってサイトが崩壊してしまう確立は減るだろう。
重複コンテンツはペナルティではないから、再審査リクエストは不要。
経験から言うと、グーグルにペナルティを受けたと思って実際にペナルティを受けていたのは1%以下。
競合がもっと巧みに施策したり、より多くのリンクを集めたり、ソーシャルメディアでもっと言及されたりしたなどの理由で、ランキングが下がるということも時にはある。
短いセンテンスのものばかりなので、残りも自分で読んでみてほしい。
- Bingウェブマスターツールが日本語化完了。さらにHTML5採用でSilverlight不要に
見ておいて損はない (Bing Webmaster Tools)Bingがサイト管理用に無償で提供するBingウェブマスターツールでは、グラフを表示するためにマイクロソフトのSilverlightが必要だった。しかし今回HTML5をサポートしたことで、SilverlightがなくてもBingウェブマスターツールを使えるようになった。
Bingは米国では好調で、米コムスクエアの最新の調査ではシェアを14%まで伸ばしている。米国向けのサイトを運営しているなら、Bingは決して無視できない存在になってきているようだ。
なおBingウェブマスターツールは数週間前に日本語インターフェイスができあがった。ただ「Traffic」の日本語訳が「交通情報」になっているのが奇妙だ。そのまま「トラフィック」で意味が通じるはずなのに。機械翻訳のためであろうか。
SEO Japanの掲載記事からピックアップ
検索エンジンの中の人が予測するモバイル検索の未来とウェブサイトの表示速度アップを実現する施策を今週はピックアップ。
- 5人の賢人が検索の未来をズバリ予測 パート2
第2弾はモバイル予想 - ウェブサイトをスピードアップさせる29の魔法
速いことはユーザーにとっても良いこと
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