グローバルサイト運営で重要なポイントをグーグルが解説 など10+2記事(海外&国内SEO情報)
グローバルサイト運営で重要なポイントをグーグルが解説
多言語・多地域向けサイトの運営者は必読 (グーグル ウェブマスター向け公式ブログ)
多言語・多地域をターゲットにしたウェブサイトの構築についてグーグル ウェブマスター向け公式ブログが説明した。かつて英語版で公開された記事の邦訳になる。
次の5つのポイントに関して書かれている。
- グローバル ウェブサイトの準備
- 多地域向けウェブサイトの計画
- 地域ターゲティングの判断要素
- URL 構造
- グローバル ウェブサイトでの重複コンテンツの管理
特に、多言語・多地域サイトを作る際のURL構造ごとの長所と短所の比較はわかりやすい。
ccTLD 例:
- example.de
- example.fr
- など
gTLD を使用したサブドメイン 例:
- de.site.com
- fr.site.com
- など
gTLD を使用したサブディレクトリ 例:
- site.com/de/
- site.com/fr/
- など
URL パラメータ 例:
- site.com?loc=de
- ?country=france
- など
長所(+)
- 地域ターゲティングが明確
- サーバーの場所に依存しない
- サイトの分割が簡単
- 法的要件に対応しやすい(場合による)
長所(+)
- 設定が簡単
- ウェブマスター ツールの地域ターゲティングを使用できる
- 複数の場所にあるサーバーを使用できる
- サイトの分割が簡単
長所(+)
- 設定が簡単
- ウェブマスター ツールの地域ターゲティングを使用できる
- ホストが同じであるため管理がしやすい
長所(+)
(おすすめしません)短所(-)
- 入手にコストがかかる
- より多くのインフラが必要
- ccTLD 要件を満たす必要がある(場合による)
短所(-)
- ユーザーが URL だけでは地域ターゲティングを認識できない場合がある(例: 「de」は言語か国か)
短所(-)
- ユーザーは URL だけでは地域ターゲティングを認識できない場合がある
- サーバーの場所が特定の箇所に集中する可能性がある
- サイトの分割が難しい
短所(-)
- URL に基づくセグメント化は難しい
- ユーザーは URL だけでは地域ターゲティングを認識できない場合がある
- ウェブマスター ツールの地域ターゲティングを使用できない
グローバルでサイトを運用しているウェブ担当者は必ず読んでおきたい。
日本語で読めるSEO/SEM情報
ヤフーでの検索順位チェックが無意味に!?
今のところは軽微なパーソナライズ (Yahoo!検索)
Yahoo! JAPANは、一部のユーザーを対象にしてパーソナライズ検索をテストしている模様だ。
パーソナライズ検索とは、ユーザーごとに調整して異なる検索結果を表示する機能だ。グーグルでは以前から本格的にパーソナライズ検索を採用しており、状況によっては検索結果が大きく違うこともある。しかしながらヤフーのパーソナライズ機能の影響はかなり限定されているようだ。
渡辺隆広氏は次のようにレポートしている。
通常の検索結果と比較して、「特定のページ」(1URL)が検索結果の上位に上がってくるだけで、その他の順位は変化が見られない。つまり、パーソナライズというよりも、通常のオーガニック検索に1つの特定URLを検索上位の付近に差し込んでいる、という表現が適切だ。
現在のヤフー検索はグーグルのオーガニック検索を利用しているため、パーソナライズといっても大幅には検索結果を変更できないという事情があるのかもしれない。
今のところ軽微なパーソナライズであったとしても、ユーザーによって検索順位が異なる可能性があることは、ランキングがSEOの絶対的な成果指標にならないということを意味する。賢明なウェブ担当者にとっては周知の事実であるが、ランキング至上主義にいまだに固執しているとしたら、パーソナライズ検索をはじめとする多様な検索結果がもたらす影響を再確認したい。
ところ変われば検索順位も変わる
グーグルのプレイス検索利用をヤフーが拡大 (SEMリサーチ)
ヤフーの検索結果にグーグルのプレイス検索が差し込まれ始めたことを、昨年10月にお伝えしている。このプレイス検索の挿入をヤフーはさらに推し進めているらしいとSEMリサーチの渡辺氏がレポートしている。
キーワードにもよるが、検索ユーザーがいる場所が違うと、検索結果がまったくといっていいほど異なる場合がある。これは筆者も実際に確認している。1つ前にピックアップしたパーソナライズ検索と同様に、ランキングをSEO指標の中心に据えるのは心もとない。
ただし渡辺氏によれば、「Google検索結果に表示されるプレイス情報のリンク先が、maps.google.~ となっている場合
」は、ヤフーの結果には差し込まれないそうだ。筆者も確認できた。
渡辺氏の今回の記事は状況報告だけであるが、
これを踏まえてどうすればいいの?って話はまた今度。
とのことなので続編を期待して待ちたい。
ウェブマスターツールで英語のメッセージが届いたら設定をチェック
グーグル社員によるウェブマスターの豆知識 (グーグル ウェブマスター向け 公式ヘルプフォーラム)
グーグルウェブマスターツールに日本語以外の言語でメッセージが送られてくる理由をグーグルウェブマスター向け公式ヘルプフォーラムでグーグル社員のKyotaroさんが説明した。
「Google アカウントの使用言語設定が日本語以外になっていること」がいちばん大きな原因だそうだ。
英語のメッセージが送られてきて困惑した経験のあるウェブ担当者もいることだろう。ウェブマスターツールのインターフェイスが日本語であってもアカウントの言語設定が英語になっているかもしれない。両者は連動していないのだ。念のため自分のGoogleアカウントの言語設定を確認しておこう。
100記事書けば検索エンジンからのアクセスが倍増する
本来あるべきSEOの姿 (ラクイシロク)
100記事目以降、検索エンジン経由の訪問者数が急に上昇しだしたことを綴った記事。記事作成者は特にSEOに詳しいわけでもなく(おそらくSEOに関しては素人さん)、言われるがままに3か月毎日更新し100記事を書いたそうだ。
すると100記事目あたりを境にして検索からのトラフィックが突如として伸び始めた。
ここで重要なのは単純に100記事を書けばいいといいことではない。こちらのブログの記事をいつくか読ませていただいたところ、求めている人がいるであろう役に立ちそうな情報を書いた記事ばかりだった。記事タイトルには検索されそうなキーワードが入りつつも、どんな記事なのか一目で内容を想起できた。また複合キーワードでのロングテール検索でひっかかりそうなキーワードがふんだんに記事に盛り込まれていた。しかしこういったことをご本人は意識していなかったはずだ。
ユーザーが検索しそうな言葉を使い、かつ有益な情報を発信し、そして継続する、理想的な形のSEOと言えないだろうか? アルゴリズムを分析して検索エンジンの裏をかこうと躍起になっている暇があったら、まともな記事を100記事書くことに労力を費やそう。そのほうがはるかに安定した検索トラフィックを獲得できるに違いない。
ちなみに、Web担当者Forumの連載「ブロガーウォッチング」の筆者でありブロガーとして長く活躍されているいしたにまさき氏も、同じことを言っている(こちらは半年だが)。
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