衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座

Googleアナリティクスの導入から、運用、活用まで、正式なサポートがない初めての人でもゼロから学んでいけるように、丁寧に解説していく。

Googleアナリティクスとは/衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座

目標タイプは4種類ある

目標タイプは4種類ある

「目標名」を付けたら、次は「目標タイプ」を選ぶ。「目標タイプ」は、次の4つのタイプから選択できる(図2緑枠部分)。

  • URLへのアクセス
  • 訪問の滞在時間
  • 訪問別ページビュー
  • イベント
図2:目標の設定画面
図2(再掲):目標の設定画面
  • 「URLへのアクセス」では、指定したページへの訪問があるたびに、1回ずつ目標が達成されたとカウントされる。

  • 「訪問の滞在時間」では、指定した滞在時間を超える訪問があった場合に、1回目標を達成したとカウントされる。

  • 「訪問別ページビュー」は、1訪問あたりのページビュー数を意味しており、1訪問で指定した閲覧ページ数を超えた訪問があった場合に、1回目標を達成したとカウントされる。

  • 「イベント」は、「イベントトラッキング」というGoogleアナリティクスの仕組みを目標設定に利用するもので、いろいろなケースが考えられる。たとえば、PDFをダウンロードしたり、提携している外部サイトへの送客だったり、マウスオーバーのような行為を別途「イベント」として計測するように設定しておいて、特定のイベントが発生したときに目標としてカウントすることができる。

Googleアナリティクスが使えるようになった当初は、「URLへのアクセス」しかなかったが、その後、「訪問の滞在時間」や「訪問別ページビュー」も指定できるようになり、直近では「イベント」を指定できるようになった。

このように目標設定することで、レポート上で、設定した目標に対してのコンバージョン率や平均目標値(金額換算値)を確認できるようになる。

たとえば、図3は「すべてのトラフィック」のレポートだが、「目標セット1」を設定すると、「目標セット1」のタブ(図3赤枠部分)が表示されるようになる。

「目標セット2」にも設定した目標があれば、レポート上では図3の赤枠部分の「目標セット1」の右隣に「目標セット2」のタブが追加される。

図3:目標セットのタブ
図3:目標セットのタブ

この「目標セット1」タブを選択した場合、レポートの下方の一覧表形式のデータ部分には、「参照元/メディア」別に、「目標セット1」の平均コンバージョン率(図4赤枠部分)、平均目標値(図4青枠部分)、各目標別のコンバージョン率(図4緑枠部分)などが表示されるようになる。

図4:「目標セット1」のタブを選択したレポート画面
図4:「目標セット1」のタブを選択したレポート画面

なお、この目標設定は4セット各5つで合計20個設定できるが、上から順番に詰めて設定する必要はない。「目標セット1」は1個だけ目標設定し、次に「目標セット2」に3個設定しても問題ないし、それぞれの目標セットに1個ずつ目標を設定するのもアリだ。4セットあるので、似た目標をグルーピングしておくとよいだろう

それでは、4つの目標タイプ、「URLへのアクセス」「訪問の滞在時間」「訪問別ページビュー」「イベント」の詳しい指定のしかたを、順に説明していくことにしよう。

筆者の『ユニバーサルアナリティクス版Googleアナリティクス完全マニュアル(PDF)』が発行されました。

筆者が講義を行うGoogle アナリティクス徹底講座も、定期的に開催しています。 → Google アナリティクス ゼミナール

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