17個のよくあるSEOの質問に一気に回答してみる
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17個のよくあるSEOの質問に一気に回答してみる
良い質問ばかり (RocketMill)
「よくあるSEOの質問」をまとめて回答した記事を、RocketMillブログが公開している。ほんとうによくありそうな疑問ばかりなので、紹介する。
h1タグを2つ以上使ってもいいか
1つのページに複数のh1タグがあってもHTML文法的には問題ない。とはいえ、1ページに大見出しが5つも6つもあるのは一般的ではないように思える。
文章の論理構造として複数のh1タグを使うことにもっともな理由があるならば、h1を複数使えばいい。しかし、検索エンジンのランキングを上げられると信じて複数用いるのは意味のないことなので、やめておこう。
meta descriptionタグを省いてもいいか
meta descriptionタグはグーグルではランキング要因になっていない。しかし検索結果のスニペットに使われることが多く、検索結果のクリック率に影響する。したがってページの内容を端的に説明しつつもページを訪問したくなるような文章を記述しておきたい。
meta descriptionが存在しない場合は、検索クエリに関係がありそうなそのページ内のテキストを検索エンジンが抜き出してくれる。自分で考えるよりも検索エンジンに任せてしまったほうが良いスニペットを作ってもらえると信じるならば、省くという選択もありだ。
meta keywordsタグを使うべきか
グーグルは現在はmeta keywordsタグを無視している。Bingは見てはいるが、関連性の評価というよりもスパムの判断に利用している。
つまり主要な検索エンジンに関してはmeta keywordsタグを記述しなかったとしてもマイナスなことは何もない。もっとはっきり言えば、記述する必要はない。もっともサイト内検索など独自のシステムで利用しているのであれば、使うことにもちろん問題はない。
alt属性はすべての画像に必ず記述しなければならないのか
その画像がどんな役割を果たしているのかによって異なる。
コンテンツとして意味のある画像ならば、その画像の置き換えとなる説明をalt属性に必ず記述する。
リストや見出しのマーカーや、仕切りのバーなど、コンテンツとしての役割ではなく装飾が目的の画像では、alt属性は空っぽ(alt="")にしておく(alt属性自体は付けておくことが文法上正しい)。
テーブルタグとdivタグのどちらを使うべきか
どちらでもいい。どちらを使ったとしても、検索エンジンが評価を上げたり下げたりすることはない。
ページのレイアウトを調整するなら、divタグのほうが好ましい。メインテナンスしやすいしコードもきれいになる。そもそもテーブルタグはレイアウトを調整するためのタグではない。
しかし当然のことながら、表組みを表現するのならばテーブルタグを使うのが適切だ。
<b>タグと<strong>タグのどちらを使うべきか
現実的にはどちらでもかまわない。結果としての表示に違いはない場合がほとんどだからだ。
ただし、厳密に言うならば、<b>タグと<strong>は意味が異なる。
<b>タグは、「表示を太字にする」ことを指示するものだ。ブラウザは<b>タグで囲まれている部分の見た目を太字に変える。しかし、そこに強調するという「意味」はない。
<strong>タグは、「意味的に強調」することを指示するものだ。結果として多くのブラウザは太字で表示する。
ほとんどのブラウザで見た目は同じになるが、タグで指示するものが異なるのだ。意味として強調するのならば<strong>を使い。見た目だけを目立たせたいなら<b>を使う(またはCSSで表示を変える)のがいいだろう。
文法上正しいHTMLで書いているとランキングが上がるか
上がらない。文法の正しさとランキングに関係はない。
とはいえ、ランキングで上位を獲得するには、ページの内容を検索エンジンに正しく理解してもらう必要がある。もしHTMLが文法的に完全に破綻していれば、問題が発生してしまう可能性がある。
短縮したURLはアンカーテキストを渡すか
301リダイレクトが使われているならPageRankもアンカーテキストも渡す。ただし転送処理が入る分だけ僅かではあるが時間がかかるだろう。またURL短縮に使ったサービスがなくなってしまったらリンク切れを起こしてしまうかもしれない。
内部リンクのアンカーテキストは分散させるべきか
大切なことは、そう記述するにもっともな理由があるアンカーテキストでリンクすること。検索エンジンに対する評価を気にするのではなくユーザーがクリックしたくなり、その先のページに何が書かれているか想起できるようなアンカーテキストでリンクすることだ。
どのリンクも「ダイエット」「ダイエット」「ダイエット」では不自然だし、かといって同じページに対して張っているのに1つのアンカーテキストが「ダイエット」でもう1つのアンカーテキストが「クレジットカード」では検索エンジンが混乱するだろう。
nofollow属性をリンクに付けるのはどんなときか
リンク先ページを信頼できるとは限らないときや、関連性がまったくないページにリンクするときに使う。
また、対価を得て広告として掲載するリンクにはnofollowを付けておく。そうしておけば、リンク販売としてガイドラインに問われることはない。
robots.txtを設置しておくべきか
クロールを拒否したいコンテンツがあるのならば、設置しておく。
拒否するコンテンツがない場合は、設置しなくてもいい。ただしこの場合は、robots.txtへのアクセスに対しては必ず404エラーを返すようにすること。
現実的には、拒否するコンテンツがない(クロールを完全に許可する)場合でも、空っぽのrobots.txtを設置しておくと安心だ。
URLにキーワードを含めるべきか
英語の場合は、わかりやすくなるので入れるほうがいいだろう。検索エンジンがコンテンツを知るヒントにすることがある。ただし、過度に詰め込むことは避けなければならない。
日本語サイトでは、英語に訳したりローマ字表記にしたりすることでわかりやすくなるなら含めてもいいが、どちらでも構わないだろう。
URLに日本語を含める場合、UTF-8でエンコードすれば、検索結果や最近のブラウザでは日本語で表示されるので確実にわかりやすくはなる。しかし、URLが異常に長くなるし一部のシステムでは正常に処理できないことがあるので注意が必要だ。また、文字数制限のあるソーシャルメディアでは、そのURLに対してカジュアルには言及されにくくなるという問題点もある。
301リダイレクトとrel="canonical"のどちらを使うべきか
基本的に、サイトの移転やwwwの有無など、実際にサイトを訪れているユーザーを別URLに誘導するのが適切な場合は、301リダイレクトが利用できるのならば301リダイレクトを使う。
パラメータを付けたURLでトラッキングする場合や並び替えでURLが変わる場合などは、実際にサイトを訪れているユーザーを別URLに誘導するわけにはいかない。そういうケースではrel="canonical"を使う。またサーバーの管理権限の問題で301リダイレクトを設定できないときもrel="canonical"に頼ることになる(詳細はこちらのピックアップで確認してほしい)。
ページの表示速度は重要か
グーグルはページの表示速度もランキングの要因にしている。といっても順位に対する影響は微々たるもののようなので、極端に遅いのでなければ心配はいらない。
ユーザーエクスペリエンスの観点からは、速いほうが断然に好ましい。ユーザーの満足度やコンバージョンに大きく影響するからだ。ページの表示速度に関しては、検索エンジンのためではなく、ユーザーのためにどうするべきなのかを判断するべきだ。
Web担の安田編集長がリリースしたばかりの国産のスピードチェックツールを使って、あなたのサイトの速度の問題点を調べてみるといい。
グーグルに対してだけ最適化すればいいか
考え方や質問の捉え方で回答が変わってくるように思える。日本の現状を考えれば、グーグルだけに最適化すれば十分だろう。しかし、より良いコンテンツをより適切に検索エンジンに理解してもらうためのSEOと考えれば、グーグルに対してだけ最適化しているわけではない。
誤字・脱字は評価を下げるか
ランキングに直接影響を与えることはないはずだ。しかし誤字脱字の多いサイトは素人っぽく見えるし、信用できない。ユーザーの評価は下がるだろう。
どのくらいの頻度でブログを更新すればいいか
更新頻度が高いに越したことはないが、そのために中身の薄い記事を連発することになっては、ユーザーも検索エンジンも嬉しくない。独自性があり有益なコンテンツを絶え間なく公開していくことを目指したい。
同じサイトから500本のリンクが張られています。良いこと? 悪いこと?
ケースバイケース (High Rankings Search Engine Optimization Forum)
こんな質問が、High Rankingsフォーラムに投稿された。
1つのサイトから500本以上のリンクが張られました。私のサイトのファンが、自分のブログのテンプレートのサイドバーに設置したからです。そのブログは私のサイトと関連性があるし問題のあるサイトではないようです。
これは良いことですか? それとも悪いことですか?
テンプレート部分からのリンクが突然大量に入ってきた状況がSEOに悪い影響を与えるかどうかは、そのサイトの状態によるだろう。
たとえば、すでに多くのリンクが張られているWeb担のサイトならば、新たにどこかのネット系ブログのサイドバーから500本のリンクが張られたとしても、何も問題は起きないだろう。
しかし、公開したばかりでリンクがほとんどないサイトに、突然500本のリンクが1つのサイトから張られたら、悪影響が出るかもしれない。
この質問者のケースでは、質の高いサイトからもすでにリンクがもらえているとのことだし、500本といえどきちんと運用されているサイトからリンクなので、心配いらないのでないだろうか。
404ページを適切にリダイレクトする方法
リダイレクトしなくてもいい (RKG Blog)
存在しなくなって404エラーを返すページに対して適用すべきでないリダイレクトについて説明した記事。以下の内容になる。
- 404ページは必ずしもリダイレクトすべきでない
- 404ページをすべてトップページにリダイレクトしてはいけない
- 404ページを親となるカテゴリページにリダイレクトするのは、ユーザーエクスペリエンス的にもっとも関連性が高い時だけ
- ページがもう存在しないのであれば、404を返すのは問題ない(筆者注: つまりリダイレクト不要)
- 価値の高いリンクが404のページに張られていてリダイレクトできるページがないなら、代替となるコンテンツを作ってそのページを復活させるか、リンク元のサイト管理者にコンタクトして別のページにリンク先を修正してもらう
404ページが存在することはウェブの世界では当たり前のことだ。そのページが持っていた評価を確保しようとしてむやみやたらとリダイレクトするのは、避けなければならない。無節操にリダイレクトし過ぎると、反対にスパム行為だとみなされてしまうこともあるので、気を付けてほしい。
404に関してはグーグル公式の解説をよく読んでおこう。
HTTPSのURLが間違ってインデックスされてしまったときの対処法
正規化する (WebmasterWorld)
HTTPS(SSL通信)でのURLが予期せずインデックスされてしまい、重複コンテンツを発生させてしまったサイト管理者がヘルプを求めた。
同じページなのにhttpとhttpsの両方のURLでインデックスされてしまったのだ。
SSLを使うのか使わないのか、使う場合はサイト全体なのか一部なのかなど状況によって対処方法は変わってくる。稀に発生することがある、SSL不要なサイトなので通常はhttpでアクセスされると思っているが、httpsでもどのページにもアクセスできてしまうようになっているときの対処策を、ここでは説明しておく。
最も適切な対処方法は301リダイレクトでの正規化だ。
Apache系のウェブサーバーなら.htaccessに次のように記述する。
RewriteCond %{HTTPS} on
RewriteRule ^(.*)$ http://www.yourdomain.com/$1 [R=301,L]
301リダイレクトが使えない場合は、rel="canonical"に「http:」で始まるURLを指定して正規化する。ただしユーザーはhttpsのURLに依然としてアクセスできる(検索エンジンはhttpに統一してインデックスする)。
1つ注意点を挙げておく。
内部リンクをパス(「/fruit/orange.html」のようにhttp://で始まらない形式)で記述しておくと、一度httpsで接続するとどのページヘ移動してもhttpsで接続してしまう。リダイレクト処理していればこの限りではないが、rel="canonical"を使ってhttpsをhttpに正規化するならば、内部リンクは完全なURLで指定したほうがいいだろう。
Googleアナリティクスでのコンバージョン測定ができなくなった理由は?
ネットショップ運用者は知っておくこと (High Rankings Advisor)
自社製のショッピングカートからサードパーティ製のショッピングカートに切り替えたら、Googleアナリティクスでコンバージョンが取得できなくなりました。どうしてでしょうか?
上の質問がHigh Rankingsの管理者に届いた。
理由は簡単だ。今まで使っていたショッピングカートは商品サイトと同じドメイン名だったが、サードパーティのショッピングカートは商品サイトと異なるドメイン名だからだ。Googleアナリティクスでは、ドメイン名をまたがった計測(専門用語で言うとクロスドメインのトラッキング)には追加の設定が必要になるのだ。
Googleアナリティクスのクロスドメインでのeコマーストラッキングに多くのショッピングカートが現在は対応している。どのような設定が必要か、ショッピングカートの提供元への確認と公式ヘルプで確かめておこう。こうしたクロスドメイン対応の処理を自動化する仕組みを清水誠氏が公開しているので、参考にするといいだろう。
ECサイトでは、コンバージョン測定が必須だ。もしGoogleアナリティクスでアクセス解析をしていて、利用しているショッピングカートがクロスドメインのeコマース分析に対応していないとしたら、乗り換えを検討してもいいかもしれない。
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定番もありで、Let's try! - 2013年、Googleで1ページ目を獲得するための7ステップ
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