Facebook広告システムに変化アリ、偽アカウント対策の認証など: そのまま会議に出せる!Facebookネタ
本連載の特徴 「Facebookの仕様がまた変わっている!」「いつの間にこんな機能が?」……そんなWeb担当者をフォローすべく、最新のFacebookネタを厳選して紹介していく(月1回連載)。
記事内容のポイントをまとめたPowerPointファイルは、自由に転載・コピー・共有・配布できます。会議の資料として、社内の勉強会で、部内の情報共有に、ぜひご自由にお使いください。
※PowerPointファイルの最終ページに記載されている「利用上の注意」に従ってください。
今回の内容
- 広告システムの簡素化にむけ、広告種類の減少を発表
- 広告画像、テキスト20%ルールのチェックツールが公開
- 「Page like ad」、Android端末の表示に新展開
- 偽ページ・偽アカウントの識別に、認証済みプロフィール提供開始
- Facebookもハッシュタグを導入! 投稿のタグ付け・グルーピングが可能に
- 投稿ネタTIPS−「夏」の到来−
ネタ1広告システムの簡素化にむけ、広告種類の減少を発表
Facebookは6月7日(日本時間)、メンローパーク本社でのプレスイベントのなかで、「広告の種類を大幅に減らし、広告システムを簡素化する」という計画を発表しました。
広告種類減少の概要
現在合計27種類に及ぶFacebook広告のなかで、余分なものを減らし、わかりやすくかつ効果的な広告だけを残していく方針としています。複雑さを減らし、広告主にとって分かりやすいシステムとすることが目的です。
早いものは、2013年6月より対応を開始する予定となっています。
廃止される広告
- クエスチョン広告
アンケートの仕組みを持つ、クエスチョン広告を廃止します。Facebookでは、代替手段として、画像付き投稿にテキストで質問内容を掲載することを提案しています。
- Facebookクーポン
有料で配信を行っていたFacebookクーポン(offers)の廃止を発表しています。Facebookでは、自社のWebサイト上でクーポンを発行し、それらに誘導するほうが効果的だとしています。
すべての広告にソーシャルコンテクストが
いままで、ソーシャルコンテキスト(いいね!を押す等の友達のアクティビティ)つきの広告を出稿する場合は、スポンサー記事広告を特別に購入する必要がありました。
今後は、Facebookが判断したソーシャルコンテキストが、すべての広告に掲載されます。今秋より対応予定とのことです。
現状のスポンサー記事広告
新しい広告
広告の見た目の統一
「各広告の見た目の一貫性」を高める旨が発表されました。広告の種類によるデザインの違いや、PCとモバイル端末での表示の違い等をなくし、一貫性を高めることが目的。こちらは2013年6月より対応がスタートしています。
ネタ2広告画像、テキスト20%ルールのチェックツールが公開
Facebook広告の画像中のテキスト計測ツールが公開されました。特に登録の必要はなく、ニュースフィード広告に利用予定の画像をアップロードするだけで、テキスト領域を確認できます。
ツールURL
- Facebook広告画像用 テキスト20%ルールのチェックツール
→ https://www.facebook.com/ads/tools/text_overlay
利用方法
上記URLより、対象となる画像(広告、カバー写真)をアップロードします。
アップロードをした画像が25マス(5×5)に区切られます。
目視でテキストが含まれるマスを確認し、マスをクリックするとマスの色が赤に変わります。
5マスを超えてテキストが含まれる場合は、ルール違反となり使用できません。
※商品画像等対象物に表示されているテキストは20%ルールの適用外となります。
※テキストを目立たせるために加工をしていたり、不自然に拡大表示をしているテキストが20%(5マス)を超える場合はルール違反となります。
ネタ3「Page like ad」、Android端末の表示に新展開
Facebook広告の「Page like ad」の新デザインが、Android端末での表示にも適用されるようになります。
Page like adとは
特定のFacebookページに“いいね!”を押すことのできる広告です。
従来、デスクトップのニュースフィード、iOS用アプリでは表示されていましたが、今回Androidに対応したことで、より多くのユーザーに「いいね!」を訴求できるものと思われます。
ネタ4偽ページ・偽アカウントの識別に、認証済みプロフィール提供開始
著名人や団体のFacebookページやアカウントが本物かどうかの見極めを簡単にするために、「認証済みプロフィール」の提供が行われるようになります。
デスクトップおよびモバイルに対応しており、5月31日に日本でも対応が発表されています。
認証対象ページ
- 多くのファンを抱える著名人、政府機関、有名ブランド、企業。
認証方法
- Facebook社が自主的にページをチェックして検証。認証されればページ名の横に青いバッジが付与されます。
ユーザーや管理者からのページやアカウントの認証要求はできませんが、自分になりすましている偽アカウントの報告は可能です。
参照元:認証済みプロフィールや認証済みFacebookページとは何ですか。(Facebookヘルプセンター)
ネタ5Facebookもハッシュタグを導入! 投稿のタグ付け・グルーピングが可能に
Facebookは6月12日(米国時間)、投稿に対して自然発生したテーマでタグ付けを行える、「ハッシュタグ」の導入を発表しました。同機能はInstagram、Twitter、Tumblr、Pinterest、そしてGoogle+で実装されていましたが、今回あらためてFacebookにも実装されることとなりました。日本国内でも、すでに実装されはじめています。
ハッシュタグ概要
「#」(ハッシュマーク)と任意のキーワードを含めたテキストを投稿すると、キーワードごとにタグ付け、グルーピングが可能になります。ハッシュマークは、半角(#)でも全角(#)のどちらでも可。
「#」付きのキーワード(テキストリンク)をクリックすると「hashtag feed」と呼ばれる、ハッシュタグの付いた投稿一覧がポップアップで表示されます。
上部から同様のハッシュタグを付けて投稿できます。
想定される展開
企業名、商品名、キャンペーン名をハッシュタグに指定するなど、さまざまな活用が想定されます。
Twitterの「プロモトレンド」に相当するような、ハッシュタグを利用した広告メニューは、現状Facebookにはありませんが、今後出てくることも予測されます。
参照元:FacebookがとうとうTwitter式ハッシュタグを導入する―さらに新機能を準備中 | TechCrunch Japan
ネタ6投稿ネタTIPS−「夏」の到来−
7月に入り季節も「夏」ですね。同じ夏という季節を過しているファンの共感につなげている、そんな2012年の投稿事例を紹介します。
Case.1 無印良品
https://www.facebook.com/muji.jp
暑い日に、冷蔵庫を紹介し涼しい気持ちになってもらう。そんなユーモアを織り交ぜつつ商品を紹介しています。
- 投稿日:2012年8月16日(木)
- いいね!:3,143
- コメント:69
- シェア:55
- 当時のファン数:816,678人
- エンゲージメント率:0.40%
- エンゲージメント率平均(直近25件):0.30%
Case.2 セブン-イレブン・ジャパン
https://www.facebook.com/711.SEJ
「暑い季節にアイスが食べたい!」。そんなファンの心理に訴求をしている。単に商品を紹介するのではなく、アイスケースにまつわるマメ知識とあわせている点もポイントといえます。
- 投稿日:2012年7月14日(土)
- いいね!:984
- コメント:39
- シェア:39
- 当時のファン数:37,523人
- エンゲージメント率:2.91%
- エンゲージメント率(直近25件):1.26%
Case.3 伊藤ハム / ITOHAM FOODS inc.
https://www.facebook.com/itoham
学校が夏休みに入り、子供を持つ主婦が忙しくなる。そんな状況を捉え、自社の食材を使ったお手軽レシピを紹介しています。
- 投稿日:2012年7月23日(月)
- いいね!:314
- コメント:31
- シェア:5
- 当時のファン数:27,351人
- エンゲージメント率:1.28%
- エンゲージメント率(直近25件):0.95%
夏バテ対策!? スタミナレシピを紹介しています。
- 投稿日:2012年7月31日(火)
- いいね!:422
- コメント:16
- シェア:15
- 当時のファン数:27,462人
- エンゲージメント率:1.65%
Case.4 JTB
https://www.facebook.com/jtb.jp
旅行代理店らしくおススメのスポットを紹介しています。ただ、紹介するだけでなく、暑い季節にファンの体調を気遣い「夏バテはしていませんか?」とファンに語りかけている点もポイントといえます。
- 投稿日:2012年8月3日(金)
- いいね!:389
- コメント:11
- シェア:3
- 当時のファン数:19,654人
- エンゲージメント率:0.92%
- エンゲージメント率平均(直近25件):1.15%
『そのまま会議に出せる!Facebookネタ』連載10回目でしたが、いかがでしたでしょうか? 本コラムでは、今後もFacebookを中心とした最新かつ重要な情報を発信していきますので、今後ともどうぞよろしくお願いします。
ソーシャルもやってます!