Webセミナー終了後に(意図的に)ぽろっと本音を流す仕掛けがおもしろい
今日は、ウェビナー(Webセミナー)で、本編の終了後に(わざと)打ち上げミーティング風の映像を流し、そこで製品やサービスに対する本音を流すという仕掛けのお話しを。やり方を間違えるとまずいですが、結構おもしろいやり方だな、と。
知人に聞いた話なのですが、ある企業(B2B系)がウェビナーでおもしろい仕掛けをしているそうなのです。
というのも、ウェビナー(生中継のWebセミナー)が終了して「これで終了です。みなさん、ありがとうございました」としたあとに、わざと中継を切らないでおくらしいのです。
しばらくだれもいない様子を映しておいたあとで、出演者が戻ってきてこんな風な展開になるのだとか。
「ほい、ビール」
「プシュッ(ビールを開ける)」
「おつかれー」
「おつかれー」
「今日、やっぱり何回か噛んじゃったね」
「最初のほうはちょっと緊張してたよね」
「で、視聴者は何人ぐらいいったんだっけ?」
「●千●百人。IPアドレスを見ると、うち社内関係者が●人」
「ということは純粋なお客さんが●人か。増えたねー」
……
「でもさー、やっぱりうちの商品って、●●な場合にはホント強いよね」
「前にお客さんから聞いたんだけど、前に使ってた製品では●●するのにすごい手間がかかってたんだけど、うちの●●にしたらさくっとできるようになって驚いたんだって」
「そうそう、スペック見てもわからない点だよね」
……
ビールを飲みながら打ち上げをしている感じで、表向きとは違う顔や話題を見せ、そのなかで、ちょっとわかりづらい製品の良さのアピールも入っているというもの。
これを、意図的にやっているというのです。
ウェビナーを見ている人の多くは本編が終わったら画面を閉じてしまうのですが、ずっと画面を開いたままの人もいて、そういう人が「なんか、打ち上げの様子が流れてる」とTwitterなどで広めてくれるのだとか。
パッと聞くとおもしろいのですが、でもちょっと考えると「見てくれる人がいなかったら意味ないよな」、さらに「ステマっぽいかも。でも企業自身がやってるし、そもそもマーケ目的のセミナーの延長だし」と、なかなか判断が難しいやり方です。
言ってみれば、映画のメイキング映像とか、ライブコンサートのバックステージ映像のようなものでしょうか。フルCGの映画でも、わざわざNGありのメイキング映像を作って付けたりしてますからね。
もちろん、そこで事実とは違うことを語ったり、「ウェビナー視聴者を騙そう」という意図でやるのはよろしくないことです。
でも、正式な表向けの表現では伝えきれない情報を伝えるには、良いやり方かもしれません。
たとえば製品の裏話をしてみたり、サービスに対する思いを正直に伝えたり、どんな人がどんなことを考えながら作っている(運営している)のかを伝えたり。そんなことを目的にやるなら、「ウェビナー終了後に打ち上げ風に語るコーナー」は、悪くないのかもしれません。
どうでしょう、「それでもやっぱりマズいのでは?」「実はうちもやってる」など、フィードバックを頂けるとうれしいです。はい。
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