Web文章実践講座(第6回)お問い合わせをブラッシュアップ
「Web文章実践講座」では、主に文章の観点からウェブサイトのコンテンツをよりよくするコツを解説します。最終回である第6回は、会社や店舗への「お問い合わせ」のブラッシュアップ方法です。大切な3つのポイントを理解し、お問い合わせページの改善に活かしましょう。
お問い合わせは利用者と店舗をつなぐ大切な窓口
ほとんどのウェブサイトに「お問い合わせ」というページと入力フォームが用意されています。お問い合わせフォームは、ウェブサイトを通じて、利用者からの質問、意見、要望などを会社や店舗に直接送ってもらう窓口として、とても大切です。
設置方法などはみんビズ運用講座:お問い合わせや集客を増やすためのコツ「第1回:お問い合わせフォームの活用法」※「はじめてWEB」は
サービスを終了しましたを参考にしていただくとして、ここでは改善にあたって特に大切な、
- ラベルをわかりやすく※「はじめてWEB」は
サービスを終了しました - 入力項目や必須項目は最小限に※「はじめてWEB」は
サービスを終了しました - 代替手段の提供を検討※「はじめてWEB」は
サービスを終了しました
の3つを解説します。
1. ラベルをわかりやすく
お問い合わせフォームでは、入力項目それぞれにわかりやすいラベルをつけましょう。ラベルがわかりにくいと、利用者はなにを入力したらよいのか戸惑うことになります。ひいては、問い合わせを送ろうという気持ちを損ねてしまいかねません。
したがって、次のように変更するとよいでしょう。
2. 入力項目や必須項目は最小限に
利用者の立場で考えると、入力項目の多いフォームは心理的な負担が大きいものです。また、必須項目が多いと、個人情報をあれこれと要求されている気分になり、あまりよい印象を持ちません。
個人情報をできるかぎり取得しておきたい、というニーズがあるかもしれませんが、特に小規模な会社や店舗では、きちんと情報をまとめて適切に管理するのは手間がかかること、個人情報保護の観点からは漏えいや流出のリスクとなりうることから、利用者に入力してもらう情報は最小限にするほうが、むしろ望ましいといえるでしょう。
業務や商品が多い場合、一日当たりの問い合わせ数が多い場合などは、ラジオボタンやドロップダウンリストの「お問い合わせ種別」を設けて、利用者に選択してもらうのもよいでしょう。問い合わせ内容が漠然としているケースや、書いている対象がわからないケースを防ぐ効果もあります。
もちろん、不要な混乱や見た目の複雑さを避けるため、必要がなければ「お問い合わせ種別」を設けずに、シンプルな状態を保ったほうがよいでしょう。
大切なのは、単にお問い合わせフォームを設置するだけではなく、利用者の使いやすさと、運営上の必要性をきちんと考えて、入力項目を決めることです。
3. 代替手段の提供を検討
パソコンの操作やキー入力に慣れていない人は、お問い合わせフォームの利用を倦厭しがちです。また、スマートフォンやタブレットのユーザーが急増しているなか、たくさんの文字を入力することを望まない利用シーンがありえます。
会社や店舗の体制として可能であれば、電話番号を併記するなど、代替手段を提供するのが望ましいでしょう。ページ内のヘッダーやサイドに住所や電話番号を掲載している場合でも、お問い合わせフォームの近くにその旨を書いておくのが親切です。
まとめ
お問い合わせフォームを、
- ラベルをわかりやすく
- 入力項目や必須項目は最小限に
- 代替手段の提供を検討
の3点からブラッシュアップすると、いっそう利用しやすくなるとともに、問い合わせの数そのものの増加が期待できます。
あわせて、ていねいで迅速な回答を心がけると、その先の成果(来客、購入、契約など)につながる可能性が高くなります。このような運営上のポイントは、bizYouチャンネル「みんビズでホームページを作ったらやるべき10のこと」※「はじめてWEB」は
サービスを終了しましたを参考にしてみてください。
このコーナーのコンテンツは、KDDI提供の情報サイト「はじめてWEB」掲載の「エキスパート(専門家)コラム」の情報を、許諾を得てWeb担の読者向けにお届けしているものです。
※「はじめてWEB」のオリジナル版は掲載を終了しました
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