サイトマップでlastmodを乱用するとグーグルの信頼を損ねる
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サイトマップでlastmodを乱用するとグーグルの信頼を損ねる
グーグルはサイトマップを信用する必要あり (Google Webmaster Central office-hours)
サイトマップ(検索エンジン用のXMLサイトマップ)では、<lastmod>
要素を使うと、そのURLのコンテンツが最後にいつ更新されたか(最終更新日)の情報を送信できる。検索エンジンのクローラは、lastmod
を手がかりにして、更新があったURLを優先的にクロールできる。
この lastmod
の使い方についてグーグルのジョン・ミューラー氏が注意を促した。
グーグルはサイトマップを信用する必要がある。
たとえば、lastmod を乱用してはいけない。サイトマップに記載しているURLすべてに、今日更新したばかりのように lastmod を設定したとすると、lastmod をグーグルは信用したくなくなる。
だから、lastmod は正しく使わなければならない。
更新してもいないのにクロールさせようとして lastmod
をむやみやたらと使ったら、グーグルはしまいには lastmod
をまったく見なくなるかもしれないというのだ。同じことを、グーグルのゲイリー・イリェーシュ氏から筆者は直接聞いたことがあるので、確かなことに違いない。
XMLサイトマップの lastmod
に限った話ではないが、コンテンツでもメタデータでも、よこしまな考えは捨てて、正しい情報を記述するのが当然のことだし、常にそうありたいものだ。
ワイアードがHTTPS移行を完了。そして、イェルプも、ウェブマスター向け公式ブログも
次はあなたの番 (WIRED)
大手のニュースサイト、WIRED(ワイアード)が多くのトラブルに見舞われながらも、常時HTTPSへの移行を進めていることをしばらく前に紹介した。計画どおりに、HTTPSへの移行を完了させたそうだ。HTTPS化の完了を、誇らしげに宣言している。
移行に際して行ったことや、発生したトラブルなど、技術的な移行プロセスも別記事で解説している。
移行開始直後に検索トラフィックの大幅な減少が見られた。しかしこれは、リダイレクトの問題や、移行とはまったく関係ない問題(グーグルが示唆したとのこと)などが原因だったようだ。
あなたが大規模サイトのウェブ担当者で今後HTTPSへの移行を計画しているなら、WIREDの移行プロセスは非常に参考になるはずだ。英文でしかも長いのだが、ぜひ読むことをおすすめする。
一方、WIREDとは関係ないが、ほぼ同じタイミングで、レストランをはじめとするローカルビジネスの大手レビューサイトのYelp(イェルプ)も常時HTTPSへの移行を完了したそうだ。日本版サイトもHTTPSになっている。
日本に目を向けてみると、グーグル公式のウェブマスター向けブログもついにHTTPS化した(ドメイン名の変更にあわせて)。
「Google ウェブマスター向け公式ブログ」の URL が新しくなりました!https://t.co/tiKDqQlV9N
— 金谷 武明 Takeaki Kanaya (@jumpingknee) 2016年9月8日
旧 URL でももちろんアクセス可能です。合わせて HTTPS へ移行しました。引き続きどうぞよろしくお願いします!
さて、あなたの管理サイトのHTTPS移行はいつになるだろうか?
キーワードプランナーで詳細データを見るには3~4か月の広告出稿が必要?
500円で翌日から入手できたという報告もあり (The Google Advertiser Community)
キーワードプランナーの利用に制限がかかり、一定以上の広告費を消費して広告を出稿していないと検索ボリュームの詳細データを入手できなくなった。1か月ほど前からの変更だ。
詳細データを入手できるようになるための最低条件をグーグルは明らかにしていない。
しかし、グーグルの担当者からある広告主が受けた説明によると、最低でも3~4か月は広告を出稿していなければならないそうだ(広告の出稿だけではなく、広告がクリックされることも条件に含まれるようだ。広告費の消費も条件だから理にかなっている)。
もしこれが本当なら、ちょこちょこっと広告を出しても制限は解除されないということになりそうだ。ただ、500円の広告費で出稿したところ、翌日から詳細データを見られるようになったという報告もある。本当のところは、やっぱりわからない。
Web担編集部ブログの記事でも、グーグルは取材に対して、次のように答えている。
また、キーワード調査の回数が多くなると制限が入るという点についても、利用されている広告費が多ければしきい値が緩和されます。
すべてのユーザーを共通の数字で判断しているのではなく、さまざまな利用状況をもとに「どれくらいの額・どれくらいの期間」というしきい値を変えているのだろう。
「セキュリティの問題」レポートをグーグルが改善
Search Consoleには必ず登録しておく (Google Online Security Blog)
グーグルはSearch Consoleの「セキュリティの問題」レポートを改善したことをアナウンスした。ハッキングやマルウェア、望ましくないソフトウェア、ソーシャルエンジニアリングなど6種類のセキュリティに関する問題に対して、今までよりも詳細なデータを提供する。
サイト管理者が問題を解決しやすくすることが狙いだ。
セキュリティ上の問題が管理サイトに発生することは決してあってはならないことだが、もし万が一発生してしまったときは「セキュリティの問題」レポートが頼りになりそうだ。管理するすべてのサイトを必ずSearch Consoleに登録しておこう。
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